黒船その2

2012-06-22 19:34:03 | 司法試験関連
ちょいと厳しいことを言えば,本来なら未修者と予備試験組みで合格率は比較されなければおかしい。

何故なら既修者は,ロー入試前に受験指導校でL2レベルまではある程度仕上げてきているからである。そういう意味で,既修者は受験指導校の教育と法科大学院の教育の「ハーフ」であると言える。

純粋に法科大学院の教育レベルを図る物差しとして合格率を語る場合,本来的に比較すべき対象は,未修者の合格率と予備組みの合格率と言うことになると思う。
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予備試験組と言う黒船

2012-06-22 19:23:49 | 司法試験関連
予備試験組みの猛烈な短答突破率が話題である。論文の結果がどうなるかは全く分からないが,論文突破率も圧倒的なものだとすると,法科大学院制度の根幹にかかわる問題にならざるを得ない。

予備試験組みは,受験指導校で学習し,予備試験に合格し,本試験も合格,という道筋を辿ることになる。法科大学院組みは,法科大学院のプロセス重視の指導を受けて,本試験に合格と言う道筋になる。つまり,それぞれの「勉強方法」の激突でもある。仮に予備組みが圧倒した場合,「法科大学院での教育は一体どうなっているのか」,という疑義が出てくるのは避けられない。

もっとも,既に予備試験に合格しているから,はなからレベルが高い,と言う点が「予備組み有利は已む無し」,という感じにさせているが,良く考えたら,特に既修者は法科大学院の入学試験に「合格」している前提ではないのか,と言われたらそれまでである。既修者試験合格にあまり意味は無い,と言っているのと同じになってしまう。「入学試験合格+法科大学院での教育指導」と,「予備試験合格+受験指導校での教育指導」の激突である。

少なくとも,合格発表の後に,法科大学院関係者から「合格率が全てでは無い抗弁」が出てくるのだけは本当に勘弁して欲しいところである。専門職養成機関である以上,実務法曹をどれだけ輩出できるかは一番重要な判断要素であり,これができずして,理解の深さが違うだの何だので自己の「結果」を正当化することは許されないと思う。

まぁ,「法科大学院」という括り方も,一部の大学院関係者にとっては面白く無いとは思う。実績を出し続けているローも少なからず存在するからである。「一括りされたらかなわん」,というロー関係者も多いと思う。

今秋の結果を踏まえ,「法科大学院」という括りではなく,「各」法科大学院の「成績評価」が厳格になされるべきであろう。それにしても予備試験組みは法科大学院制度にとっての「黒船」である。強制的な改革の契機になれば良いと思う。
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「あきない」

2012-06-22 17:25:26 | 雑感
先斗町で入ったお店に大体以下のような内容の,張り紙的なものががありました。

商売は「あきない」と言う。あきない=飽きない。飽きないから楽しい。楽しいから商売は「笑売」になる。

楽しく笑顔で仕事をすれば,やがてその店は繁盛し,笑売は「勝売」になる。

ところが,文句ばかり言いながらやっていると,悪い空気になり,「傷売」になってしまう。

その状態が続くと,やがてはお客が離れていき,最後には「消売」,潰れてしまうと。

なるほどと思いました。
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