67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

4000番台のトップを飾ったニュークスタイム

2009-03-22 08:06:18 | jazz & vocal
Newk’s Time/Sonny Rollins
(Blue Note BST84001)


 モダンテナーでは、ちょっとジャズを聞き込むとスタン・ゲッツやズート・シムズなどレスター系の白人テナーにその嗜好が向いていくファンは結構多い。そういう自分もその傾向が少なからずあります。でもジャズの聴きはじめの頃を思い出してみよう。やっぱりテナーの王道はロリンズとコルトレーンであったように思います。サキソホンコロッサスやジャイアントステップなど、何度聴いても唸ってしまいますよね。今日はロリンズでいきましょう!それもブルーノート。ロリンズでブルーノートと言うと、やっぱりアノでかいピンクのポートレイトのライブ盤が真っ先にあがるのでしょうが、自分を含め、本日アップのニュークスタイムを愛聴しているファンは多いのではないでしょうか。

 メンバーは説明不要でしょうが、Rollins(ts), Kelly(p), Watkins(b), Philly Joe(ds)のカルテットです。自分も解説書を読んでいて最近知ったのですが、この録音は4001番なのですが年代的にはあの有名なビレッジバンガードよりも少し前の録音なのですね(浅学で今まで知らなかった。涙)。そういえばケリーのピアノが入っているし、ピアノレスに移行する前のワンホーンロリンズの上り詰めた状態と考えると興味深いですよね。A面の”tune up”, “Asiatic Raes”, “Wonderful Wonderful”の豪放磊落なロリンズのアドリブはすばらしい。個人的には“Wonderful Wonderful”でのケリーの快演が好きですね。有名なのは、“飾りのついた四輪馬車”のフィリージョーとの火の出るようなソロの応酬です。後のピアノレスへの移行を臭わせるサウンドの単純化が垣間見えますよね。続く”Blues For Philly Joe”でのケリーのブルースフィーリング溢れるソロ、チェースからラストテーマに移行していくイマジネーション溢れるロリンズのプレイが素晴らしい。最後のミディアムテンポのロリンズのウィットの富んだフレーズもロリンズの引き出しの多さには脱帽ですね。

 所有盤はunited atristsの所謂♪盤です。サキコロ、ウェイアウト、バンガードに並ぶ名盤だと思います。4000番台のトップに置かれたのは、ライオンの思惑を感じますね。サングラスのロリンズのブルーグリーンのカバーも大好きだ!

卒業

2009-03-22 00:30:04 | フォトライフ

 自分のblogの流れから言うと『卒業』というとサイモン&ガーファンクルの音楽がふんだんに使われたダスティン・ホフマンとキャサリン・ロス主演のmotion pictureですが、今日は息子の卒業式で一日学校にパッキンとなりました。疲れました。とほほ。キヤノンEOS50Dを駆使して、連射の嵐を浴びせて来ましたが、印刷してみると”いまいち”、やはりRAW画像で行くべきだったか・・・と少し後悔。ひょっとしたら安物プリンターが、ダメなのかも・・・。なんて、また物欲が頭をもたげて来ます。



 長男は、自分とは異なり高知G中学を受験、何とか合格し4月からは汽車(高知ではJRは電化されておらず、従来から“電車”とは言わず“汽車通学(通称汽車通)”と言います)で高知市内に通学できるようになりました。うちの子だけかも知れませんが、昔の中1に比べたら幼い感じで自分の道を切り開ける才能にはいささか欠けています。うかったらうかったで親の悩みはつきませんね。



 式の写真はデジイチが活躍したとは決して言えないのですが、式場のプランターのパンジー?は比較的うまく行った方でしょうか。まだまだ修行がたりませんね。

アルトを鳴らしきる70年代ウッズの代表的ワンホーン

2009-03-21 00:21:27 | jazz & vocal
Musique Du Bois/Phil Woods
(Stateside IXJ-80135 jp.reissue)


 白人アルトサックスの雄、フィル・ウッズは67年に渡欧し、ヨーロピアン・リズム・マシーンを率いて活躍した事はよく知られてますよね。72年にこのグループを解散したあと吹き込んだアルバムの中では、最も有名なアルバムが本日アップのミュージック・デュ・ボアではなかろうか。アメリカ人ジャズメンとの共演のワンホーンアルバムとして知られており、ドン・シュリッテンがプロデュースしたミューズ盤がオリジナル盤と思います。当時、盛んにジャズ喫茶で聴いた記憶がありますよね。おそらく、70年代後半にジャズ喫茶と関わりを持った方々は一度は耳にした事があるかと推測いたします。

 メンバーはリーダーのPhil Woods(as), Jaki Byard(p), Richard Davis(b), Alan Dawson(ds)という当時の名手を招集しているのもさすがドン・シュリッテンと行ったところですね。A-1のデイビスのベースに導かれてアルトが絡んでる自然発生的なスタイルの"Samba Du Bois"からグッと演奏に引き込まれるに違いない。相変わらず楽器をフルにならしきるウッズの演奏が圧倒的ですね。A-2のマイルスのオールブルースを取り入れた"Willow Weep For Me"もいいですよね。個人的にはB面の"Last Page"~"The Summer Knows"~"Airegin"と続くクダリが最高です。中でもオリジナルの"Last Page"のややダーティなトーンで迫るプレイは50年代のプレイからは脱皮したウッズを感じます。B-2のルグランの”思い出の夏”のバラードプレイはこの曲の名演の一つであり、このアルバムの白眉ですね。

 所有盤は東芝が"Stateside"ラベルで発売した国内盤再発です。当時の熱いジャズ喫茶の雰囲気が甦るアルバムの一つですね。

春色のサイバーショット

2009-03-20 14:47:11 | Weblog

 自分の携帯電話は、auなんですが、機種はSony Ericsson製のcybershot携帯W61Sなのですが、昨年富山イベントの前にshadow blackのものを購入し使用していたのですが、「充電があるにもかかわらず、気がついたら電源が落ちていて電源が入らない」という症状にみまわれていました。一旦は修理に出して見たのですが、基盤交換にもかかわらず、修理から帰って来た日に再び電源が入らず!・・・。まあ、騙し騙し使おうと諦めていたのですが、先週、再び電源切れの遭遇。

 auに持ち込むと、また修理という。買ったときからの初期不良と主張すると渋々新品交換に応じてくれた。ただし、色がLuminary Pinkしかないという。修理自体も信用が置けないので、新品交換を優先しこの春らしいカラーで妥協した。



 見慣れてくれば、この色も意外といい。シックにワーゲンの古いADを待ち受け画面に入れてみました。白黒の待ち受け画面なんて使っているのは自分だけでしょうね。春色のサイバーショット、派手に見えますが、ご愛嬌という事で・・・。

超有名なギフトはやっぱりこれだ!

2009-03-19 04:03:46 | jazz & vocal
Blame It On Bossa Nova/Eydie Gorme
(Columbia CL2012)


 モダンジャズファにとってリカードボサノバと言えば何と言ってもハンク・モブレイのブルーノートの人気盤”ディッピン”の演奏だろうと思います。その他にも、バーニー・ケッセルの“オンファイヤー”、ズート・シムズの"New Beat Bossa"などでも演奏されていたと思います。モブレイは別としてこの曲のもう一つの有名盤が本日アップのEydie Gorme盤だろう。何と言っても日本たばこ作業のTVコマーシャルで使用された事が人気の原動力でしょう。本日はこの"The Gift"を収録するコロンビアの"Blame It On Bossa Nova"をアップいたします。

 Nick Peritoの指揮するバンドが伴奏にあたりますが、メンバーにはClark Terry(tp, flh), Boomy Richards(ts), Dick Hyman(p), Mundell Lowe(g), Al Caiola(g)等の有名プレイヤーの参加もあります。勿論、"The Gift"が最大の聴きものですが、ボッサの曲といわゆるスタンダードが選ばれており、自分のようなボッサよりのファンには実に嬉しい選曲です。ギフト以外のボッサ曲ではジョビンの2曲、A-1の"One Note Samba"とB-1の”Desafinado"、そしてA-6のタイトル曲"Blame It On Bossa Nova"がいいですよね。スタンダードではA-4の"The Sweetest Sound", B-3の“Almost Like Being In Love", B-6の"I Remember You"もラテンフレイバー溢れる味わいです。ジャズボーカル一辺倒の方にはややポップな感じかもしれませんが、これがイーディの味でしょうね。

 所有盤はコロンビアの2eyeのモノラルオリジナル盤です。Henry Parkerによる被写界深度の浅いポートレイトが美しく、ゴーメのマルチストライプのシャツが実にポップでいい感じです。

雨は嫌だね~。明日はキャンプなのに・・・

2009-03-18 20:46:53 | Volkswagen

 恒例の津野町“カワウソ公園”でのギターキャンプに備えて、久しぶりにウェスティを引っ張りだして来ました。普段は、別車庫に収納しているキャンパーですが、手前味噌ですがいい雰囲気ですね。とぼけたマスク、相変わらず子供達には大人気です。

 さて、キャンプは暖かくていいのですが、天気予報ではどうやら雨模様の予報です(涙)・・・。雨のキャンプは辛いですが、仲間のスケジュールを考えるとやはり明日しかないのです。木曜日に仕事を終えて、キャンプ場に集う。連休前夜のうれしいひとときになればと思います。



 車庫には66とカフェオレが居るので、自宅につれてくるといつも車庫前に駐車です。古くなって、痛みが出て来た拙宅ですが、キャンパーとのコンビネーションもいい感じです。ブラケットの門灯に灯が入った夕方の我が家の一風景。どんよりした曇り空、明日はやっぱり雨かなぁ・・・。

やはりこれがTony Bennettの最高傑作か!!?

2009-03-17 23:50:00 | jazz & vocal
When Lights Are Low/Tony Bennett
(Columbia CS8975)


 男性ボーカルではシナトラ、サッチモは最高峰でしょうが、個人的にはトニー・ベネットのハードボイルドなボーカルが大好きなのです。90年代に、来日ステージを聴く機会を得ましたが、このときにはレコードで知られる名唱とはほど遠い内容に落胆した覚えがあります。やはりコロンビア時代の、ラルフ・シャロンとのコラボレーションを忘れる事が出来ませんね。以前に、シャロンとのDUOアルバム”Tony Sings For Two”をアップしましたが、シャロントリオとの共演ではやはりこの"When Lights Are Low"に勝るものはない感じです。本日はこのベネットの最高傑作と言われる向きもあるコロンビア盤をアップいたします。

 伴奏を務めるRalph Sharon TrioはRalph Sharon(p), Hal Gaylord(b), Billy Exiner(ds)のメンバーです。A-1の"Nobody Else But Me"を聴くと、このグルービーなアルバムの全貌がわかる気がします。シャロンのピアノソロも実に軽快で小気味良いですよね。しっとりと聴かせるタイトル曲”When Lights Are Low ”も名唱ですよね。つづく"Green Dolphin"はお得意のナンバーですよね。次の"Ain't Misbehavin'"、B面3曲目のSpeak Low"などと並びベネットのスタンダード解釈の真髄を聴く事ができますね。決して出しゃばる事なくコンピングにも見事な調和をみせるシャロンのピアノが本当に利いていますね。A-5のpianoソロなども特筆ものですね。またグリーン基調のBob Peakによるイラストジャケがカッコいいです。

 所有盤はコロンビアの2eye, モノラル盤です。やはりこれがベネットの最高傑作かも???・・・

相変わらずのタコ耳を露呈するテナーバトルのモノ盤

2009-03-17 00:06:40 | jazz & vocal
Tough Tenors/Johnny Griffin & Eddie "Lockjaw" Davis
(Jazzland JLP31)

 テナーバトル、同楽器の激突では最もエキサイティングですよね。あくまでも私見ですが、スティット&アモンズ、アルコーン&ズート、グリフィン&デイビスがベスト3の組み合わせだろうと思います。ワーデル・グレイとデックスという組み合わせをあげる方がおられるかもしれないですが、これは手持ちがなく???です。今日はジャズランドのグリフィン&デイビスの一枚をアップします。

 メンバーはJohnny Griffin, Eddie "Lockjaw" Davis(ts), Junior Mance(p),Larry Gales(b), Ben Riley(ds)のクインテットです。以前にアップしているこのチームのバトルアルバム”Blues Up and Down”はLloyd Meyersがクレジットされています。このアルバムでは、マンスの格の違いを感じるようなスウィンギーなソロにまいってしまいます。B-1の"Funky Fluke"のイントロの急速超のピアノは、次に出るテナーズの熱いバトルプレイを予見するかのようですし、勿論グリフィン(?と思う)お得意のテンポでの快演のバックのコンピングが絶妙、さらにそのあとのファンキーフレーズ連発のソロはこのアルバムの白眉です。マンスのごっついソロとはこれじゃ~って感じです。他の曲も、グリフ&ロックの熱いバトルは健在で、A-1のレスター・ヤングの"Tickle Toe"のグルービーなバトルプレイも好きですね。あいにくモノラルで、相変わらずタコ耳の67camperには区別はかなり困難です。以前のアルバムでは硬い音がグリフィンと思っていたのですが、柔らかくウォームでクネクネ吹く方がグリフィンかと思い直してしまいました。自分が絶対グリフィンと思うB-2"Imagination"のウォームなバラードプレイも特筆ものですよね。

 所有盤はジャズランド、オレンジラベル、DG付きのモノラルオリジナルです。判別しにくいモノラルですが、中音域の厚さはさすがですね。

ブルースやるならギブソンLG-1だ!

2009-03-16 23:47:51 | アコギ

 22日に久々に四万十町のVW乗り&ギターフリークのKAZUさんとこにお邪魔する事になりました。もちろん、桜の中での2台のカブリオレの写真を撮るのが最大の目的です。デジイチ持参で行きますが、相変わらずのローテクなのでまともなショットは期待できないかも知れません。

 これが一通り終れば、KAZUさん宅でのアコギセッション(そんないいものではないですが・・・)が待ってます。久しぶりにツインギターでプレイするのは結構楽しいもんです。マーチンで行くか、はたまたギブソンか。KAZUさんは完全なギブソン派ですからね。今度は気軽に弾けるLG-1で行ってみましょか!トップも傷だらけのスモールボディですが、これが泥臭いブルースなんかやると妙にしっくり来るんですよ。62年モデルですから47年前の楽器です。低音部がやや弱いですが枯れた音は何とも味があって捨て難い魅力があるギターです。KAZUさん、22日楽しみましょうね!

躍動感溢れるドリュー・トリオが最高だ!

2009-03-16 03:22:20 | jazz & vocal
Kenny Drew Trio/Kenny Drew
(Riverside RLP 2-224, Jp.Reissue)


 アメリカのジャズメンでヨーロッパで成功した人は多いが、ピアニストではパウエルを筆頭に、デューク・ジョーダン、ケニー・ドリュー、ホレス・パーランなどそれぞれに一定の成功をみせていますが、いずれも本国時代の瑞々しいプレイを凌駕する事はなかったのではないかと思います。本日は、このケニー・ドリューの大名盤、いやピアノトリオの名盤の一枚と言っても全く不思議はないリバーサイドのトリオアルバムをアップいたします。

 メンバーはDrewに加えマイルスバンドのPaul Chambers(b), Philly Joe Jones(ds)を加えたトリオです。自分もかなり初期に購入した入り一枚ですが、A-1の”Caravan"はおそらく最初にこの曲を意識した一枚だったと思います。フィリージョーのフィルインから入るティゾールのエキゾティックな名演ですよね。スティープルチェース時代には陰を潜めてしまったダイナミックなプレイはやはりこのアルバムのハイライトだと思います。続く"Come Rain Or Come Shine", モンクの"Ruby My Dear"はともにピアニスティックな魅力に溢れヨーロッパ時代のアルバムによく聴かれるルバートのイントロを予感させる雰囲気がありますね。B面はオープニングの"Taking A Chance On Love"とオーラスに出てくる"It's Only A Paper Moon"の軽快なスウィング感が最高です。フィリージョーのプレイがその原動力かも知れませんが、やっぱり、この時代の躍動感溢れるDrew Trioのスタイルが好きですよね。Roy De Caravaのモノクロの2人の子供を捉えたカバーは超有名ですよね。

 所有盤は悪名高きビクター再発の緑マイルストンラベルのモノ盤です。おそらくオリジナルは素晴らしいと思いますが、許容範囲の盤にはなかなかであえませんね。といってベラボーな値段でしょうから、購入できる代物じゃないでしょうけど・・・。