Tough Tenors/Johnny Griffin & Eddie "Lockjaw" Davis
(Jazzland JLP31)
(Jazzland JLP31)
テナーバトル、同楽器の激突では最もエキサイティングですよね。あくまでも私見ですが、スティット&アモンズ、アルコーン&ズート、グリフィン&デイビスがベスト3の組み合わせだろうと思います。ワーデル・グレイとデックスという組み合わせをあげる方がおられるかもしれないですが、これは手持ちがなく???です。今日はジャズランドのグリフィン&デイビスの一枚をアップします。
メンバーはJohnny Griffin, Eddie "Lockjaw" Davis(ts), Junior Mance(p),Larry Gales(b), Ben Riley(ds)のクインテットです。以前にアップしているこのチームのバトルアルバム”Blues Up and Down”はLloyd Meyersがクレジットされています。このアルバムでは、マンスの格の違いを感じるようなスウィンギーなソロにまいってしまいます。B-1の"Funky Fluke"のイントロの急速超のピアノは、次に出るテナーズの熱いバトルプレイを予見するかのようですし、勿論グリフィン(?と思う)お得意のテンポでの快演のバックのコンピングが絶妙、さらにそのあとのファンキーフレーズ連発のソロはこのアルバムの白眉です。マンスのごっついソロとはこれじゃ~って感じです。他の曲も、グリフ&ロックの熱いバトルは健在で、A-1のレスター・ヤングの"Tickle Toe"のグルービーなバトルプレイも好きですね。あいにくモノラルで、相変わらずタコ耳の67camperには区別はかなり困難です。以前のアルバムでは硬い音がグリフィンと思っていたのですが、柔らかくウォームでクネクネ吹く方がグリフィンかと思い直してしまいました。自分が絶対グリフィンと思うB-2"Imagination"のウォームなバラードプレイも特筆ものですよね。
所有盤はジャズランド、オレンジラベル、DG付きのモノラルオリジナルです。判別しにくいモノラルですが、中音域の厚さはさすがですね。
このLPはたまたま持ってました。こちらはJazzlandのステレオ盤(茶色ラベル)でしたので、両者の区別が判りやすいです。
右からロックジョー、左からグリフィンですが、試しにモノラルにして聴いてみると・・・たしかに判りにくい感じですね。というのも、特に両者のソロ交換の時には両者が間髪入れずにスイッチしてますし、フレーズも割りと似たような感じですしね。
ちなみに裏解説には、どの曲でも先発(それぞれのソロもピアノソロの後のソロ交換でも)がロックジョーと書いてありました。聴いてみてもその通りのようです。
imaginationは、camperさんの仰るとおり「グリフィンだけ」のフューチャーですね。
ステレオ茶色はorpheumですか?
自分も結構オルフェウムが多いですよ。この盤はたまたまのモノラル。もうシッポを巻いてあきらめ、裏解説なんて目を通してませんでした。確かに、見てみると全てデイビスが先発と書いてますね。グリフィンのfeature numberがimaginationなのですね。推測ですが、このチーム、おそらくリバーサイドはグリフィン名義、プレステッジがデイビス名義なんでしょうね。音色的には、硬いのがデイビス、やや太く柔らかめでよりうねるフレージングがグリフィンでいいようですね。