67camper's Blog

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ゴルソン、フラー、トミフラとくれば間違いないでしょう!

2009-03-11 00:05:01 | jazz & vocal
Gettin' With It/Beny Golson
(New Jazz 8248, jp.reissue)


 作編曲者として有名なテナーサックス奏者といえば、パッと思いつくのがオリバー・ネルソンと本日の主役ベ二ー・ゴルソンですよね。二人とも音色的には結構似ていますが、ネルソンのボックバンドのアレンジが目立つのに対してゴルソンはジャズテット、ジャズメッセンジャーズなど有名なコンボでのフロントホーンのユニゾンとリフを生かしたアレンジが目立ちその特徴的なサウンドはゴルソンハーモニーとして知られていますよね。プレステッジ系には3枚のアルバムがありますが、本日は個人的には愛鳥している第3作”Gettin' With It"をアップしますね。

 メンバーはBenny Golson(ts), Curtis Fuller(tb), Tommy Flanagan(p), Doug Watkins(b), Art Taylor(ds)のハードバップの名手からなるクインテットです。A面2曲がスタンダード、AラスとB面の2曲がGolsonのオリジナルというのも作曲を得意とする彼らしい曲配分です。オープニングは意表をついたトミフラのイントロで始まる"Baubles, Bangles and Beads"です。フラーもいいですが、ベン・ウェブスターの路線を踏襲したスタイルで聴かせるゴルソンのテナーが素晴らしくオープニングにふさわしいですよね。続く"April In Paris"ではホーキンスの影響を思わせる柔らかで音色豊かなGolsonが聴けます。オリジナルではB-1の"Tippin' On Thru"が素晴らしい出来映えです。ゴルソン色の強いマイナーなメロディは琴線を刺激しまくりですね。こういうルーズでマイナーな曲調でのゴルソン、フラー、トミフラのプレイは最高です。ゴルソンのテナーの魅力と、作編曲の才能が横溢したアルバムですね。

 所有盤はビクター廉価盤ででた再発・ステレオ盤です。このメンバーなら間違いない出来が約束されていますよね。