67camper's Blog

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以外といいぞ!キャノンボールビッグバンド

2008-07-18 04:19:02 | jazz & vocal
African Waltz/Canonball Adderley and His Orchestra
(Riverside RLP377)


アルトサックスというのは吹き手によって本当に異なった音がする。一昨日のデスモンドとマクリーンなんかを比べると本当に同じ楽器?なんて思ってしまいます。あくまでも個人的な見解だが、音が太くて芳醇なのは陰のドルフィ、陽のキャノンボールと思っています。もちろんフレーズは全く違いますけどね・・・(笑)。キャノンボールのアルバムは、サボイ、BN、Riverside、Capitolと本当に人気盤が多いですが, bigbandは人気薄ですよね。レコード屋さんで、このカバーは絶対見たことが有る筈!この背中に虫を置かれたような顔の黒人?ラテン系かな、女性の顔が絶対的なインパクトで迫ってくるに違いない。表カバーの”and His Orchestra”の文字を読み取って棚に戻す、そんな行為を続けているコレクターたちがいるのでは???実際自分もそうだった。あるとき裏カバーを見て、選曲、メンバーを吟味したところ“これは面白いかも?”なんて購入したのがこのアルバムだ。当然、みんながスルーするから大した値段はついていない。

 まずはメンバー、Nat Adderley, Clark Terry, Ernie Royal, Nick Travis, Joe Newman(tp), Bob Brookmeyer, Melba Liston, Jimmy Cleveland, Paul Faulise,George Mathews, Arnette Sparow(tb), Cannonball Adderley(as), George Dorsey(as, fl), Jerome Richardson, Oliver Nelson(ts, fl)  , Arthur Clarke(bs), Don Butterfield(tuba), Wynton Kelly(p), Sam Jones(b), Charlie Persip, Louis Hayesds), Ray Baretto(conga), MIchael Olatunji(african ds)。このメンバー見たら期待を抱いても仕方ない。選曲では、なんと言ってもB-3の"Kelly Blue"の存在だ!ベースに導かれるいつものイントロ、ケリーのソロ、キャノンボールのアルトと申し分ない。短い演奏ですが、存在感は抜群です。他にバージョンが少ないだけに貴重な演奏だと思います。

 タイトルとカバーで損してる一枚ですが、絶対聞き所を見いだせる一枚です。ブルー、マイクアンドリールのモノラルオリジナルです。