Hampton Hawes Vol.1:TheTrio/Hampton Hawes
(Contemporary C3505)
(Contemporary C3505)
日本人ジャズ界の至宝、秋吉敏子の渡米に多大な貢献をしたのはオスカー・ピーターソンであることは広く知られていますが、OPに口利きしたのはGIとして日本に駐留していたハンプトン・ホーズなのです。当時の日本人ジャズメンに直接的に多大な影響を与えた最初のアメリカ人と言っても過言ではありません。ホーズが帰米し最初に吹き込んだのがこのコンテンポラリーのトリオ第1作です。ピアノトリオの名盤としても有名ですよね。
西海岸発でありながらそのスピード感と高低のアップダウンの激しいスタイルはパウエルそのものでありますよね。何と言っても、有名なのがA-1の"I Got Rhythm"でしょうが、B-1のオリジナルブルース"Hamp's Blues"のブルースフィーリングも捨てがたいですよね。テーマがシルバーの"Opus De Funk"に似た曲相が印象的ですね。一方、ホーズのピアニスティックな魅力を充分に伝えるのがA-4の"So In Love"ですね。Easy Living"や”These foolish Things"等のバラードもすばらしいです。SJ誌のなかでホーズのピアノの本質はこのスタンダードの解釈にあることを強調していたのが同じパウエル派のピアニスト, Barry Harrisであることも興味深いですね。サポートするRed Mitchell(b), Chuck Thompson(ds)の好プレイも名盤にふさわしいと言えますね。
西海岸を代表するピアノトリオの名盤として広く知られている一枚ですね。所有盤はコンテンポラリーの両溝黄色ラベルのモノラル盤です。