67camper's Blog

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GROOVYなOPとミルトの共演

2008-07-28 00:16:32 | jazz & vocal
Very Tall/Oscar Peterson Trio With Milt Jackson
(Verve V6-8429 jp.reissue)

 自分はOPのトリオ演奏が大好きです。硬派のジャズファンからはやや軽んじられている印象は拭えないのは、彼がカナダ出身の黒人であり、米国出身の黒人ピアニストのようにパウエルスタイル一辺倒ではなくどこか明るい雰囲気が漂うところにあるのではないでしょうか?。きらびやかで、スウィンギーで、時にはgroovyなOPのピアノスタイル、テクニックには文句の付けようがない筈です。そしてレイの太いベースサウンドが聴こえ、シグペンのシンバルが聴こえると、これはもうこのユニットしか出せない独特の雰囲気があって個人的には愛聴しています。本日はこのトリオにgroovyなヴァイブラフォンのプレイでは右に出るものがいないミルト・ジャクソンの共演盤をアップしてみます。

 本日の共演盤"Very Tall"もVerve盤ですが、以前に「オペラハウスのMJQのOPトリオ」なるアルバムが出ており、ひょっとしてこれが初共演かと思いましたが、こちらは単なるカップリング盤でした。自分の知る範囲ではこの"Very Tall"が初共演のようですね。メンバーは前述の4人、トリオ+ジャクソンです。A-1の"Green Dolphin Street"では指でピアノ弦をはじく音もきこえ、高音域をコロコロとやりながらソロを進めて行くOPのプレイが印象的ですね。輪廓のはっきりしたレイのベースとの対比は絶妙です。A-2の"Heartstrings"はジャクソンのオリジナルバラードですが余韻の残るバイブのソロが美しいし、A-3のワークソングも聴きもののグルービーな演奏ですね。B面冒頭の"John Brown's Body"はみなさんご存知の賛美歌で「♪オタマジャクシはカエルの子~♪」の歌詞で我が国では唄われますよね。「グローリー・ハレルヤ」もしくは「リパブリック讃歌」として知られているかもしれませんね。のちにMPSでの再共演の発端となった好アルバムとしても知られていますね。

 所有盤は、ポリドールが出した再発国内盤です。OPとジャクソン、スウィングするという点では全く申し分ないコラボであることがわかると思います。