67camper's Blog

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クレア・フィッシャーのボサ名曲集

2008-07-15 04:28:03 | jazz & vocal
So Danço Samba/Clare Fischer
(World Pacific 1830 jp.reissue)

 アメリカ本国のジャズメンでのボッサへの傾倒ぶりは60年代初期より顕著になりますが、なんと言ってもゲッツとハービー・マンが有名です。この二人以外では、パシフィックレコードに録音があるバド・シャンク、ローリンド・アルメイダ、キャノンボール、そして本日主役となるクレア・フィッシャーも忘れることができないプレイヤーですね。クレア・フィッシャーというと"First Time Out"なるトリスターノ~エヴァンス系のプレイで知られる名盤がありますが、ここでは夏らしく全編ボッサで通した"So Danço Samba"をアップいたします。

 この時期、ボッサのピアノがアメリカで注目されるようになりますが、何と言っても数々のボッサの名曲を書いたトム・ジョビンが紹介されたことでブラジルからはジョアン・ドナート、セルジオ・メンデス、ルイス・エサ、ワーデル・ワンダレイなどピアニスト、オルガニストが紹介されて行きます。これに触発されたのがフィッシャーなのかも知れません。聞くところでは、フィッシャーはコーラスグループ”ハイ・ローズ”の伴奏者であり、彼らが頻繁にボサナンバーを取り上げていたところにきっかけがあったのかもしれません。さてこのアルバム、そのトム・ジョビンの名曲が目白押しというのがボサ初心者にも楽しめる選曲です。タイトル曲"So Danço Samba", "Desafinado", "Corcovado", "Girl From Ipanama", "How Insensitive", "One Note Samba"という名曲群が当然の聞き物となっていますね。メンバーはClare Fischer(p, org), Dennis Budmir(g), Bob West(b), Colin Bailey(ds)です。名盤というにはほど遠いですがアメリカジャズ界のボサへの熱い思いを感じる一枚ですね。

 所有盤は、キングレコードが再発した国内盤です。ブルー系のカバーが実に涼しげでいいですね。