In The Bag/Nat Adderley
(Jazzland JLP)
(Jazzland JLP)
昨日はジョーンズ兄弟の中からサドのアルバムをアップしましたが、本日はアダレイ兄弟からナットのジャズランドのリーダー盤をアップしますね。このアルバムはいつものようにナットとキャノンボールの兄弟の共演盤ですがジャズの聖地というべきニューオーリンズのネイティブジャズメンとの共演がいつもと異なるアーシーでソウルフルな味を出しているところが注目です。そして、ピアニストにニューオーリンズのEllis Marsalis(p)の参加があるところがポイントになっています。ご存知のように彼のご子息が後に有名になるマルサリス兄弟(ウィントン、ブランフォード)です。当時は、彼の息子が後にここまで名を成すとは思いもよらなかったことでしょう。
改めてメンバー紹介しますと、Nat Adderley (cor), Cannonball Adderley(as), Nat Perrilliat(ts), Ellis Marsalis(p), Sam Jones(b), James Black(ds)のセクステットです。演奏曲には、馴染みのスタンダードがありません。全てがナットをはじめメンバーのオリジナルですので曲名は割愛いたします。キャノンボールバンドの3人のプレイはいつも通り、解説不要ですよね。注目は、硬めのトーンで吹奏するNat PerrilliatのテナーとA-3の"R.S.V.P"で聴かれるマルサリスのバラードプレイだと思います。マルサリスのピアノは、Orrin Keepnewsの解説では「~his accompaniment of other players' choruses "sounds like Wynton Kelly".」と記載されています。このコンピングは一聴の価値がありますよ。この辺りが息子の名前(Wynton Marsalis)にも反映されているのかも知れませんね。
所有盤はJazzlandのブラックラベルのステレオオリジナルです。アダレー兄弟の晩ではやや異色ですが、ここではやはりEllis Marsalisに注目でしょうね!