The Touch of Teddy Wilson
(Verve MGV8330)
(Verve MGV8330)
スウィング時代から活躍したテディ・ウィルソンはファッツ・ウォーラー、アート・テイタム、アール・ハインズ並びこの時代を代表するピアニストの一人で すね。初期にはベニー・グッドマンのトリオでの演奏や、ビリー・ホリデイの伴奏などで良く知られていますよね。そのピアノスタイルはいわゆるスウィングス タイルでありますが、ジャズにソフィスティケートな感覚をもちこんだプレーヤーとして認められており、後のピアニストに広く影響を与えていきます。
VERVEには7枚の録音が有り、既に"For Quiet Lovers"は当webでもアップしていますが、美しいカバーが印象的なアルバムでした。本日UPのこの”The Touch of Teddy Wilson”はヴァーブのアルバムとしては最後のリリースで有り、ナット・ヘントフは古典的ジャズの成熟を示した一例だと最大の賛辞が送られたアルバム です。あまり語られる事はないのですが、”隠れた名盤”といえるのではないでしょうか。演奏はピアノトリオ形式でテディのピアノ、アーベル・ショーのベース、 リロイ・バーンズのドラムであり彼のスタイルを示すには最適のフォーマットです。スタンダード中心の選曲は、彼の他のVERVE盤にもみられるとおりでこ こでも"Avalon", "'S Wonderful", "Someone To Watch Over Me", "Jeepers Creepers", "Sometimes I'm Happy", "That Old Feeling"などが聴かれます。自分はテディの特にスローバラードでの解釈が好きでA-2の"Little Things That Mean So Much"の美しいプレイが印象的です。もっと評価されてよいピアニストだと思います。
MGMのT字センターレーベルですが、パンチホールが痛々しい。未聴でしたら、是非一度聴いてみてくださいね!
camperさんの影響?でバップ以前のジャズも最近好んで聴く様になったのですが・・T・ウィルソンは・・持ってないんですよ(笑)超有名盤のプレス&テディは愛聴してますが。コロムビアのトリオ盤は何度か餌箱で見かけたことありますが、ご紹介の盤は初めて見ました。
ウィルソン前述のとおり1枚きりですが・・宝石のような珠玉のタッチは本当美しいです。
clef, norgran, verveにそういう盤がやや多いというか、BN, prestige, riversideに比べるとラインナップが多彩なだけでしょう。
columbiaのウィルソンも良いですよ。彼の場合、駄作はほとんどないでしょう。どれもそれなりに楽しめますよ。歴史的には、グッドマンとやっている奴が重要なのでしょうが、他のアルバムはどれもリラックスした内容ですからね。Columbia盤も捨て難い!