67camper's Blog

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ありそうでないコルトレーンとバグスの競演

2009-12-13 05:32:38 | jazz & vocal
Bags & Trane/Milt Jackson & John Coltrane
(Atlantic SD1368, jp.reissue)


 コルトレーンとミルト・ジャクソンはともにアトランティックレーベルを代表するアーチストで前者ではマイフェイバリットシングズ、ジャイアントステップスすがありますしミルトでは何と言ってもMJQの所作が有名ですよね。同じレーベルならVERVEのグランツのようにいくつか違ったメンバーで共演アルバムができていそうなものですが、不思議と共演がなく本日アップの"Bags & Trane"が唯一無二の今日円盤となっているのです。このアルバムはそれぞれが余りにも有名でかえり見られることが少ないですが、個人的には最初に購入したミルトのアルバムでもあり思い出深い一枚です。

 メンバーもいいですよ!ご両人以外のリズムセクションはHank Jones(p), Paul Chambers(b), Connie Kay(ds)という布陣です。A面はミルト自作のブルースでタイトル曲の”Bags & Trane"で幕を開けます。"Three Little Words"、"The Night We Called It A Day"の2曲が続きます。B面トップがこのLPのハイライト、”Be Bop"です。両者は共演が少ないと書きましたが唯一、ガレスピー楽団においては同じ釜の飯を食っていた訳です。かつてのボスへの敬意を込めた選曲で急速超の演奏は彼らの真骨調とも言うべきプレイが聴けますよね。更に次のブルース"The Late Late Blues"もミルトの本質、ブルースの旨さがきっちりと表現されていて聴きものです。そして、とぎれのないトレーンのソロは圧巻です。リズムでは端正なハンクのピアノは相変わらずですし、チェンバースの力強いピチカートは安心して聴けますよね。

 所有盤は新潟での学生時代に購入したワーナーがリリースしたステレオ再発盤です。恐らく両者の最後の共演と思われるセッションであり貴重ですよね。