67camper's Blog

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モノが違うアニタのボーカル

2009-12-11 03:41:27 | jazz & vocal
ANIT/Anita O'day
(Verve MV4023 jp.reissue)


 白人女性ボーカルでは、マイナーな歌手まで発掘されて一枚しかアルバムをリリースしていないような女優さんまでコレクターのハンティングの対象になっていますよね。こんなマイナーな歌手のボーカルばかり聴いていて、突然オーソドックスにアニタ・オデイなど聴いてみるとやっぱり格の違いをまざまざと見せつけられた感じを誰でも持つに違いないですよね。本日は、数あるアニタのアルバムでも人気が最も高いと思われるVERVEの"ANITA"です。

 ツボを心得たバディ・ブレグマンの伴奏にのって唄うアニタのフラット気味にハスキーに唄うアニタのボーカルを聴いていると、ジャズボーカルはこうじゃなくてはと膝を叩いてしまう請け合いです。女優さんのボーカルに熱を上げるのなんてバカバカしいと思ってしまいます。曲名は説明不要でしょうが、"You 're The Top", "Honeysuckle Rose"そして名唱”ナイチンゲール”と続くA面冒頭の素晴らしさは万人が認める歌唱であろうとおもいます。B面の個人的に好きなNo Moon At All"もいいですし、最後を飾る"Beautiful Love"が終るといつももう一回皿を回してみようという気持ちにさせてくれる数少ないアルバムの一つでもありますよね。ポール・スミスやバニー・ケッセルのソロも実に効果的でありボーカルファンならずともご自身のレコード棚に収納している盤ではないでしょうか?

 何度もオリジナルの遭遇しながら、未だにカバーの画像の解像度が悪い1500円で買ったポリドールの再発廉価盤で聴いています。でも内容は間違いなくアニタの最高傑作ですよね。