パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

すずらんの里・都祁散策

2015年05月31日 | 日記
奈良市生涯学習財団・都祁スポ-ツ協会主催の行事に参加してきました。
国道369号線を通る際、吐山付近で、「天然記念物すずらん群生地」の表示が気になっていたのですが、駐車場がないので素通りしていました。今年は、どの花も早く咲いたので、すずらんが観られるか心配でしたが…。


散策MAP(クリック拡大)
吐山公民館駐車場 → すずらん群生地 → 左巻き榧 → 下部神社・恵比須神社(昼食)
吐山城跡(城山)→ 座はやま(野菜直売所)→ 吐山公民館駐車場


集合地・吐山公民館
吐山のすずらん 

アマガエル

スズラン(鈴蘭)は、ユリ科スズラン属に属する多年草。本州中部以北から北海道にかけて分布。
一般に栽培されているものは近縁種のドイツスズランです。
 
我が家の鉢植えのドイツスズラン

区別の仕方としては、花の部分が葉を陰に付く、花の中が白いのが(ニホン)スズランで、花が見易く、花の中が赤く色の付いているのがドイツスズランとのこと。
吐山のすずらんは国指定の天然記念物で、寒地性植物すずらんが自生する南限地。すずらん群生地。
かってはもっと広く、近くの峠が「香酔峠」と呼ばれたほど、一帯が香っていたそうです。
植林などのため開拓され自生地は減少しましたが、今は、植林されなかった一部が残っている貴重な場所です。
日中の直射日光が林床に届くのを、クヌギ、コナラなどの落葉広葉樹が適度に遮るので、夏でも涼しくすずらんの生育条件に適しているようで、現在は里山として地域の方々によって大切に保存されています。
(都介野村史によると)
後醍醐天皇が藤原藤房・季房の二人を伴われて、笠置山から吉野方面へ遷幸された時、この峠にさしかかると、たいへん高貴な匂いがしてきたので、ここで休まれた。藤房・季房はこの匂いを酔わんばかりにかぎ、この峠を香酔峠と称しては、と語りあった。それからここを香酔峠と呼ぶのだという。

スズランの群生地
花言葉:「再び幸せが訪れる」「純粋」「純潔」「謙遜」ですが、美しいものには毒がある「要注意!!」
毒性:コンバラトキシン
毒の作用:腹痛・痙攣、危険度(大)《危険部位:花・葉・根》スズランは何処を切り取っても毒になります。
食べると嘔吐、頭痛、視覚障害、血圧低下等の症状が現れ、酷い時には痙攣等で死に至るそうです。
毒の主成分は水に溶けやすく、スズランを生けた花瓶の水を誤飲して、実際に死亡事故も起きているそうです。

時期的には、香りが一帯に漂うほど咲いてはいませんでしたが、
「名残のすずらん」を観ることができて群生地を後にしました。
散策記後編は後日改めて…。