『世界の絶景 1(地球温暖化が見せた、レインボーマウンテン)』
―ヒマラヤ山脈やヨーロッパアルプスには、地球温暖化で全く違う表情を?」
―地球温暖化前から人類に知られている露出したカラフルな地層「ザ・ウェーブ」―
表題は、地球温暖化で、氷河が融けて発見されたものですが、ずっと以前に、米国のアリゾナ州北部の コロラド高原 にある バーミリオン・クリフ国定公園内の パリアキャニオン=バーミリオンクリフス自然保護区の中のコヨーテ・ ビュート・ノース地区で発見されたザ・ウェーブです。
ウエブ情報から引用
アンデス山脈に囲まれた、ペルーの標高5000ⅿの高地に、不思議な模様の山、正式名称は『ビニクンカ山』と呼ばれ、標高は5200ⅿ、通称レインボーマウンテンと呼ばれる。 この地層によって様々な色が重なり合っているカラフルな絶景スポットに世界中から観光客が訪れるそうです。 高山病対策の『薬』と『時間をかけて高度に慣れながら登る』配慮は十分されていること信じています。
昔、海抜3600ⅿのペルーのラパス空港に、真夜中にトランジットで立ち寄ったことがあります。 空港のラウンジには立寄れそうなので、ナイトキャップを一杯と機外に出て空港のターミナルビルに向かう時に、昇降タラップの降り口に、妙齢のご婦人が、酸素吸入器をつけて介抱されていました。
自分は昔山男ですので、空港のラウンジに行ってみました。 やっぱり、『アルコール類のサービスなし』でした。 海抜3600ⅿに航空機内から突然降りても、数時間は高山病にならないようです。 ここからさらに600ⅿほど登った海抜4200ⅿのラパスに泊まると数時間後に高山病特有の地獄の頭痛に襲われるそうです。 ホテルの到着時に高山病予防薬さえ飲み忘れなければ大丈夫です。
『奇麗なバラには棘がある』の例えです。 きれいなレインボーマウンテンを見るには、高山病の地獄の頭痛にならないように、必ず高山病予防薬は飲みましょう。 地球温暖化で、夏には、海抜5200ⅿの万年雪と雪渓が溶けて、見つかったレインボーマウンテンの絶景は、インカ帝国の時代から聖なる山として現地の人に崇められてきたネバドアウサンガテ山(標高6,384 m)の近くにあります。
クスコの標高が3400m。 レインボーマウンテンの登山口の標高は4380m。レインボーマウンテンの山頂の標高は、なんと5037mです。
Rainbow Mountain Peru - Official Information Websiteから引用
アンデス山脈(スペイン語: Cordillera de los Andes)は、主に南アメリカ大陸の西側に沿って、北緯10度から南緯50度まで南北7500km、幅750kmにわたる世界最長の連続した褶曲(しゅうきょく)山脈である。山脈はベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリの7カ国にまたがる。 最高峰はアコンカグア(6960m・一説には7021m)で、6000mを越える高峰が20座以上そびえ立っている。山脈が現在の姿になり始めたのは白亜紀で、その後現在まで太平洋プレート、ナスカプレートと南米大陸のぶつかり合いで隆起し、場所により異なる構造運動を受けて大きくなったと考えられている。
地球は不思議です。 大陸が衝突してできた、ヒマラヤ山脈やヨーロッパアルプスには活火山はありませんが、プレートの衝突によりできた褶曲山脈の、アンデス山脈やロッキー山脈は、火山が沢山あります。 ヒマラヤ山脈やヨーロッパアルプスには、地球温暖化で、万年雪や雪渓や氷河が溶けても、レインボーマウンテンが現れることはないでしょう。
(20200520纏め、20210512追補 #169)