知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

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『ペルー、インカのモライ遺跡(円形段々畑・アンデネス)が凄い』『「所変われば品変わる」、インカの段々畑 VS 東洋の棚田』

2022-08-10 18:34:05 | 歴史・世界・古代

『ペルー、インカのモライ遺跡(円形段々畑・アンデネス)が凄い』

『「所変われば品変わる」、インカの段々畑 VS 東洋の棚田』

『食料自給率が低く「仮想水」輸入大国日本は学びたいこと沢山』

 

今回は、NHKBSプレミアム放送からの新しい情報で『所変われば、品変わる』を再確認して、今までの知識『インカの段々畑 VS 東洋の棚田』を備忘録に纏めました。

インカの段々畑・アンデネスには『水路』がありませんでした。 理由は『目から鱗』で段々畑・アンデネスは高度差のある山岳地帯にあり、海や川からの水蒸気が急上昇して露結して作物に水分を供給することでした。 当然ですが、急傾斜地には段々畑と、緩傾斜地には、傾斜のままで、畑になっていました。 水分の露結には、斜傾地より段々畑の方が露結有効面積は大きくなりますので。 

中南米の高温寡雨地域では段々畑・アンデネスになります。 高低差や温度差を利用してジャガイモやトウモロコシ、トマトなど、アンデス原産の作物を同時に栽培する『垂直農法』がなされていました。 

一方、東南アジアの高温多雨地域には棚田、主には水田稲作(二~三期作)が沢山見られます。 『棚田』は、英語では『rice terraces』、中国では『梯田』とも言われます。 

平地での灌漑は河川からの導水が必要で大規模な土木工事を行う必要があるが、一方、山岳地帯ではちょっと山を切り開いて棚田を造り、水を通せば、水は上から下に流れるから、最小限の工事で灌漑は完成する 

日本に、中国・東南アジアほど、棚田が開発されなかったのは、日本独特の東南アジアとは異なる気候と地形にあったのではないでしょうか。 『インカの段々畑 VS 東洋の棚田』の情報の再掲です。

インカのモライ遺跡(段々畑・アンデネス)

陸田(おかだ)で、ジャガイモ・トウモロコシを栽培、同心円模様が印象的なインカの農業試験場(15世紀、約700年前)と言われています。

ウキペデイア情報から引用 

 

アンデス諸文明の知恵の結晶「アンデネス」とは、マチュピチュ遺跡の周囲に連なる段々畑「アンデネス」の由来です。

ウキペデイア情報から引用

アンデス山脈の多くの遺跡にある「アンデネス」は、インカよりはるか以前の紀元前6世紀頃にチチカカ湖沿岸に登場したと言われます。

元陽の棚田(地形と気候の異なる日本では、ここまでは?)

山岳地帯に、およそ1200年前の唐の時代からハニ族によって、つくられてきた、壮大な棚田。 麓から山頂まで連なる光景は『雲の梯子』とも称されます。

ウキペデイア情報から引用

棚田にはいくつかのメリットがあります。まず、平野の水田よりも風通しが良いため、害虫が発生しにくいメリットがあります。 次に、斜面にあることから日照の時間が長く、南向きであればさらに日当たりが良いことも稲作に良い影響があります。

他にも、棚田の稲は地中奥深く根が伸びる特徴があり、地中のミネラルをより吸収することから美味しいお米が作られるといった特徴もあります。 そんな棚田ですが、山の斜面では台風の影響を受けやすいことや、コンバインのような機械での作業が難しい、用水の確保が難しいといったデメリットもあります。 

しかし、棚田にはもう一つ大きな特徴があるのです。 それは、ただ人の食料を確保する水田としての機能だけではなく、自然と人間が共存するために大きな役割を果たすものなのです。

 

棚田による防災

棚田には、何と防災としての側面もあるのです。 まず、棚田にはダムとしての機能も果たします。(日本でも最近話題になっている流域治水です。) 日本は河川が小さく、洪水が起こりやすい特徴がありますが、棚田は山に降った雨の一部分を止め、河川へ流さないという、ダムのような機能を持っているのです。

他にも、土砂災害の防止にも棚田は活躍します。 雨水が地下に浸透することで発生する地滑りは、棚田があることで地下への浸透水が減る効果があるため、発生率を軽減できるのです。 人間による自然開発は生態系を崩し、災害を増やす原因となります。 しかし、棚田は災害を抑えながら、人々の持続可能な生活を支える機能があると言えるのです。 

人が住まう地域の自然に適応した農業が、持続可能な生活を支えるのだと、棚田から学ぶことができるのです。 小売業も、農業さえも、超大規模化できなければ生き残れないのが、最近の実態です。 日本のように脊梁山脈からの傾斜地と急峻な河川の多い国は、激甚気象化の中で、これからは課題の山積です。 『食料の自給率が低く「仮想水」輸入大国日本』ですよ!

(記事投稿日:2022/08/10、#558)

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