斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

月曜日1限講義

2010年09月27日 22時39分41秒 | 講義記録
久々の講義です。電子物性と材料という学部3年生向けの講義です。月曜日の朝一番は私の大好きな時間。月曜日の午前中は行事がもっとも入りにくい時間だし(休講にしなくてよい)、思いっきりテンションをあげて、学生たちの憂鬱な時間をふっとばすのです。

今日は、価電子帯について真に理解させました。あの講義を聴いてやはり価電子帯がなんなのかわからないようであると、ちょっと問題でしょう。ただ、少し心配なのが、その熱演を聞いていたのが50名で、その後学生の数が増えて59名になっていました。つまり、9名が朝9時から9時10分の熱演を聞いていなかったことになります。ここで価電子帯が理解できていないと、この後の講義は理解できないはずです。

次のテーマは、σ=nqμです。導電率(電気の流れやすさ)はキャリア密度nとキャリア移動度μで決まるという、簡単な法則です。そして、移動度がどんな要素で決定されるか、実例を出しながら説明しました。さすがにこれも理解出来たろうと思います。

さて、次に超伝導の説明。なぜ超伝導になるのか、急に状態が変わるのに、結晶構造が変わるわけではない。ではなにが変わるのか。ここに焦点をあてて説明しました。このあたりは今日一番自分のテンションが高かったと思います。学生の皆さん、どうでしたか???

今日の学生の様子を見て考えたこと。魚屋に並んでいる乾いたギスのように見えました。講義に聞きほれて唖然としているのか、催眠術にかかって顔の表情が変わらないのか、こっちを真剣に見ていることはよくわかるのですが、反応がない。もっとうなづくなり、わからないところは、わからないというジェスチャーを送ってください。講義をよく聴いていることは認めます。

その後、社会人博士課程の学生さんのお相手をしながら、文献検索をするつもりだったのですが、定例の業務監査を監事が行う日であり、そちらで監査の手順や内容をしっかりと勉強しました。たいへん貫禄ある監事(これまでのご経歴でもそれは十分わかります)で質問が的を得ておりますし、業務のうち、特にたいへんだろうというところをしっかりと確認されていました。監事は、各教員からもしっかり意見を聴いて、執行部の仕事がきちんとされているか、吟味する役割もあります。

ようやく一日が終わり、社会人博士の学生さんと長岡市内のラーメン屋に夕食を食べにいきました。そのお店は、私がたいへん気に入っているお店です。いまのところ、世界で食べたラーメンの中でもっともうまいラーメンを出すお店です。餃子も最高の味を出しています。こちらは、かなうお店は中国でも見つけることができていません。年間の出張件数の数だけの種類のラーメンを食べていますので、食べているラーメンのレパートリーに広さでは普通の素人さんには負けないとおもいます。そういう中での評価なので、それなりだと思います。そのラーメンの写真を示します。ちなみにそのお店でラーメンというと、中華そばといいなおされます。

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