斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

はい上がり実技について

2016年07月16日 13時20分21秒 | 斎藤秀俊の着眼
全国の小学校で実施されている今年の夏のういてまて教室がほぼ終わりに近づいてきました。
今年から実技に導入が始まっているはい上がり実技についてです。

はい上がりは、津波などで流された場合に廃材などにはい上がって、体を水に浸けることなく救助を待つ実技です。この実技では、水面から10cm以上高くなると不可能になってくるので、高さ10cm未満の水に浮く素材にはい上がることになります。

最もよいのは、プール用具の浮島ですが、1x1x0.08 m3でだいたい1万円からします。材質は押出し法ポリスチレンフォームですので、実は、これほどの値段がしませんし、地元の建材屋さんで購入することができます。

ポリスチレンフォームには2種類あります。ポリスチレンは樹脂の化合物名で、フォームは泡。
1.ビーズ法ポリスチレンフォーム
2.押出し法ポリスチレンフォーム

1.は普通に発泡スチロールと言っているものです。みなさんになじみがあるかと思います。こちらは、細かな屑がぼろぼろ落ちてきますし、機械的にもろいので、プールで使用するのはだめです。一方2.は粒界がないのでぼろぼろ屑が落ちてきませんし、もろくないので、プールで使えます。

2.は様々な商品名で販売されています。
カネライトフォーム
ミラフォーム
スタイロフォーム

おおよそ0.9x1.8x0.1 mm3で、3000円から4000円という価格です。