斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

学位審査時期

2016年02月08日 00時12分51秒 | 斎藤秀俊の着眼
どこの大学も、博士、修士、学士の学位審査時期に突入しています。
わが研究室でも、修士論文のチェックが佳境に入っていて、論文読み合わせを何十時間もかけて行っています。

たとえば、全文で100ページをゆうに超える修士論文でも、
1.指導教員の私の前で声を出して読む。私も論文を見ながら、声を聴きながら、内容をチェックする。
2.図表番号のチェックとキャプションのチェックをする。
4.参考文献番号と参考文献の内容が合致するかチェックする。
3.修士2年生と1年生で組んで、やはり声を出して読み合わせをする。

ここまでやっても、やはり読み直すとまたバグがでてくきます。もちろん、ここに至る前の論文内容の流れ、データの正当性、解釈の仕方、実験方法の明確さはすでにチェックが終わっているわけです。

声を出してチェックすると、かなりの間違いをあぶりだすことができます。例えば街中を走っている救急車の横に書いてある英語のambulanceとかfire departmentとかも声を出して読んでみると、意外とスペルミスに出くわしたりして。