斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

赤十字水上安全法講習会3日目

2014年05月17日 23時42分37秒 | 長岡技術科学大学の広報
本学で実施されている赤十字水上安全法講習会も3日目を迎えました。3日目もつらいですが、惰性でなんとか過ごせます。
今日は、250mアップをやったあと頚椎損傷の傷病者の確保を練習しました。
浅いプールで深く飛び込みすぎてプールの底に頭を打った時にいわゆる首の骨を痛めます。これが頚椎損傷です。

水中で動けなくなることがあるので、救助者はそっと近づいて傷病者の首を固定します。
 

傷病者を回転させるために潜ります。そして傷病者を仰向けにします。
 

他にもバックボードを使った固定などを練習しました。

次に救命浮環による救助です。


水辺でよくみる浮環ですが、ちゃんと取扱い方があります。特にロープが絡まないように注意しなければなりません。そのため投げ方の訓練から実施します。因みにロープ一本で救助できると勘違いする人がいますが、ロープの先端に浮き具が付いていないと、溺者がバランスを失いながらロープをつかんでそのまま沈みますので、浮き具のついていないロープでの救助はたいへん危険です。
 

救助用チューブを利用した救助法です。
背後からゆっくり近づいて

溺者を確保しますが、ひっくり返すのに相当な反動を使わないとたいへんです。

ひっくり返しました。

リアキャリーで運びます。


ということで、練習です。
溺者発見、救助!

チューブを確保して

順下入水。

顔上げクロールでアプローチし、
 
溺者を確保しましたが、浮力のバランスが悪くチューブが一方にはみ出しています。このあとチューブがすっぽ抜けます。


器具を使った救助は日頃から相当使用法の訓練をやっておかないとそうそう上手くいきません。海水になるとプラスチック表面をもつ器具が滑り、さらに取扱いが難しくなります。浮き具をもって入水するのは訓練していない人には無理です。

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今朝の新潟日報より

2014年05月17日 07時57分31秒 | 長岡技術科学大学の広報
社会面に本学の小笠原渉准教授の記事が掲載されました。
多剤耐性菌などの類似酵素
立体構造を解明
世界初 新薬開発に期待

本研究成果はイギリスの電子版科学誌 サイエンティフィック・リポーツで16日に発表されました。
構造を解明した酵素はジベブチジルアミノペプチターゼです。地球上では重力の関係で酵素が結晶化せずに構造の特定が難しかったのですが、宇宙ステーションきぼうで無重力下で結晶合成に成功、そのため構造が解明できました。

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