斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

学術の世界の真贋は

2014年03月14日 21時17分57秒 | その他
学術の世界で専門家の間で議論して決定されるものと考えます。今日、明日の検証程度で決着できて、国民に知らせることができるほど、科学は簡単ではありません。

理科とは、理(あまねくすべてのものごと)を人間が認識しやすいように科(分類)することです。理がつかめきっていない状態で、どのようにそれを理解しようとするのでしょうか。理の概要がつかめたところで、科の手法は科学者によって千差万別です。大勢の科学者が様々な観点でまずじっくりと取り組む時間が必要です。そしてもっとも重要なことは、科のやり方にひどい間違いがあったとしても、理は変わらないのです。1月31日の雑感で申し上げましたが、社会の声が科の部分に介入することによって本来存在する理がかき消されてしまうことが恐ろしいのです。歴史で習った昔の裁判のようです。

記者会見で発言するときには、その分野に思いを馳せ慎重にしないと、単に無責任に感想を述べているように聞こえてしまいます。