今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

飯野八幡宮(福島県いわき市平字八幡小路84)

2024年04月08日 | 神社・仏閣
訪問日 令和5年10月14日

飯野八幡宮(いいのはちまんぐう)
平安時代の康平6年(1063年)源頼義が奥州討伐の際、源家が崇敬している石清水八幡を磐城の地に勧請し、戦勝を祈願したのが始まりと伝えられている
9月15日の例大祭直前の土・日曜日に400年も続いている古式大祭及び流鏑馬神事が執り行われている

鳥居



額には「八幡宮」



楼門(重要文化財)
楼門の建立は、二階柱墨書より万治元年(1658年)である
一階は、柱は八角造柱で礎石建ち
桁行三間、梁間二間で、両側面前端間に随身像を安置している



二階は、円柱で、中央間二本の柱は一階からの通し柱とし八角造
桁行三間、梁間二問、内部は一室で、仲哀天皇社を安置している



扁額を拡大してみると「八幡宮」と書かれている
その額を、前面がガラスのような額で覆っているところから貴重なものと想像できる






随身像






拝殿側から



所蔵している文化財の数に驚いた



この日は、七五三のお参りで駐車場は満車、境内にはその家族で賑わっていた
誰もいないこの一瞬を撮るため、短気な私が我慢強く待っている



末社 春日神社



斎館



仮殿(重要文化財)
仮殿の建立は大瓶束墨書により寛文13年(延寶元年1673年)で、本殿を延寶2年(1674年)に修理するため建立されたとみられている
この建物は、本殿、拝殿を中心とする飯野八幡宮境内の中にあって、若宮社と対照的の位置にある
規模も同程度で境内を構成するうえでは重要の位置を占める



拝殿



このような立派な拝殿ではあるが、文化財という観点から建造物としての価値がないのか情報がない



現地では重要文化財だと思っていて、一番多くの枚数を撮っていた
今、写真の整理をしながら歴史などを調べていて重文とは違うことに気付いた






拝殿の彫刻









本殿(重要文化財)
現在の本殿は元和元年(1615年)に着工し、翌2年に上棟したことが墨書銘から明らかになっている
延宝3年(1675年)には増改築が行われた



桁行梁間共3間の入母屋造平入杮葺
屋根は当初流造であったが、延宝2年(1674年)と元禄16年(1703年)の修理で入母屋造となる



祭神:品陀別命(応神天皇)
   息長帯姫命(神功皇后)
   比売神(仲姫命)









末社 白幡神社



神楽殿(重要文化財)
元和9年(1623年)の建立
本殿と拝殿・幣殿を取り囲む瑞垣の南面東半を占め、唐門の東にある
建物は桁行二間、梁間二間、入母屋造で南面している



若宮八幡宮拝殿(いわき市指定文化財)




若宮八幡宮本殿(重要文化財)
本殿玉垣の外、向かって左側に「仮殿」、右側に「若宮八幡神社」が位置する
元和5年(1619年)に完成した記録がある



天気に恵まれたこともあり、七五三のお参りにくる家族も順番待ちをしている状況であった
数カ所撮り忘れた建物もあり悔いはあるが諦めた



撮影 令和5年10月14日

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 白水阿弥陀堂(福島県いわき... | トップ | 梅福山 報恩院 専称寺(福島... »

コメントを投稿

神社・仏閣」カテゴリの最新記事