今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

岩根山 善水寺(滋賀県湖南市岩根)

2013年12月09日 | 神社・仏閣
同じ日に湖南三山を巡ることになったが、以前湖東三山を訪ねた心地よさを感じることなく、最後の寺となる「善水寺」に来た。
この日は雨交じりの天気で、北海道の人間でも寒いと感じる程であった。



湖南三山に共通することは、駐車場から歩いてすぐの所に本堂があるため高齢者でも訪れやすいことだ。



鐘楼
受付所から少し歩いた左手に鐘楼がある






その奥の方に本堂の姿が見えてくる。
滋賀県湖南市にある天台宗の寺院。 山号は岩根山(いわねさん)。院号は医王院。本
尊は薬師如来。 常楽寺、長寿寺とともに湖南三山の1つに数えられる。



本堂(国宝)
南北朝時代の建立。近世の地誌類には貞治3年(1364年)または同5年(1366年)の建立。
木造入母屋造檜皮葺、桁行(正面)7間、梁間(側面)5間の天台密教仏堂。(「間」は長さの単位ではなく柱間の数を意味する)。
横幅が広く24mmのレンズに収まらない。



本堂の外で写真を撮っていると、堂内から「これからお寺の説明をさせていただきますので、よかったらお上がり下さい」と声をかけていただいた。
これまで訪れた湖南二寺とは感じが違う。



堂内では寺の歴史や仏像について10分程度にまとめて説明があり、その後、内陣の仏像拝観という流れになっている。



伝承では、奈良時代中期に国家鎮護の道場として建立され、和銅寺と称したという。



平安時代の初期に最澄が入山し、延暦寺の別院諸堂を建立。



桓武天皇が病気になり、最澄が法力により霊水を献上したところ、たちどころに回復したことから「善水寺」の寺号を賜り改名した。



堂内には本尊の薬師如来(重要文化財)をはじめ30余駆の仏像を安置されている。
そのうち9駆は重文であり、その価値も高い。また、間近で拝観することができ仏像が好きな人は必見である。



庭園周辺
本堂横に庭園があり、中央に「百伝池」がある




 

善水寺と善水の由来となった「霊水場」



お堂に信者の方が用意したペットボトルがあり、私もその器に霊水を入れ翌朝のコーヒーに使用した。
健康で旅を終えることができたのもこの霊水のお陰だと思う。






元三(がんざん)大師堂
等身大の尊像が安置されている



六所権現



観音堂
丈六の観音像が安置されている



このお堂は受付所から外に出て5分程度歩いたところにある






帰ろうとして駐車場に戻ると、「本堂の屋根の造り」について質問された。
写真を撮っていた感覚から「檜皮葺」だと思うとその時は答えたが、今日、調べてみると正解であった。
この長い旅で職務質問の警察官以外で、初めて話しかけられた人(石川県の母娘)であり旅の思いでの一つにもなった。
最後は旅用の名刺を渡したり、記念撮影まですることに。

最後の写真は国宝の本堂 




撮影 平成25年11月11日

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです! (石川県の娘)
2013-12-14 00:08:49
お久しぶりです!先日は、母が、屋根のことについて
いきなり声かけて、すみません!記念撮影もして、私たちも思い出の1つになりました!ありがとうございます!!

紅葉の綺麗な写真、いろいろ見させてもらいました!
また、旅日記拝見しに参りますね!

では、よい旅を!!
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石川県の娘さんへ (2014kurumatabi)
2013-12-14 10:14:29
 ブログを見ていただきありがとうございます。
 旅先の善水寺ではお母様に声を掛けていただき、楽しく想い出に残る一時を過ごすことができ感謝しています。
 今は、長い旅も終わり、写真の整理をしながらブログにて公開しています。「談山神社」の紅葉と十三重塔は特に印象に残っています。数日後に公開しますので、時間がありましたらご覧下さい。
 大阪在住とのことですが、お母様によろしくお伝え下さい。ありがとうございました。
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