神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

映画『ヘッドライト』

2018年02月24日 08時00分00秒 | テレビ番組
昨日の昼食後、夫が見かけていたBS放送の映画
『ヘッドライト』と途中から見た。

なにやら暗い感じと思ったが、フランス映画だった。

アメリカの映画は、広々して明るい感じがするが、ヨーロッパの映画は、住まいも狭いせいか
暗い感じがする。

これは、昔の映画も、最近の映画もだ。

内容も暗い場合が多い。

この『ヘッドライト』もそうだった。

途中からだったが、若い女性が妊娠していて、堕胎手術を受けるのだが、
その予後が悪くて、結局死んでしまったようだった。

その女性が亡くなって1年後に、その女性を妊娠させた初老の男は、
なにもなかったような顔で、以前の運転手の仕事をしている。

じゃ、あの亡くなった女性は何だったの?と同じ女性の私は思う。

かといって、その女性が死ななかったら、彼は子供三人も成した奥さんを捨てて
その若い女性と一緒になるはずだった。

そんなこと許される?と、これも女の立場から見れば理不尽に思える。

総じてヨーロッパの映画は、ハッピーエンドで終わらない。

それが人生さと言われてみれば、そうかもしれないが、しかし、産む側の性の女性が
粗末にされる物語は視ていてたまらなくなる。

それが映画の余韻などと言われれば、もう何も言えなくなるが。

思い出してみれば、ソフィア。ローレンの『ひまわり』などもそうだったなあ。

*

・後味のよろしき映画が良きなどと言ふにあらねどヨーロッパ映画

・明るきはアメリカ映画あとあじのよろしきハッピーエンドの映画

・人生は暗きがゆゑにシリアスな暗き映画を見せてゐるにや

・人生は明るきものとアメリカは明るく描く映画多かり

*

しかし、ああいう暗い映画に効用がないわけではない。

悲劇のヒロインと比べると、苦しい人生と思っている自分の人生が
それほどでもないと思えてくるという効用だ。

ブログもそうだ。

明るい記事ばかりのブログより暗い記事の多いブログを読みたいという人もいる。

これは、その人によるのだが、むしろ暗い記事の多いブログのほうが慰めになると
思う人もいる。

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