神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

君もコクリコわれもコクリコ

2013年07月10日 20時02分13秒 | 短歌
夫の仕事が忙しいので、食事作りの合間は本ばかり読んでいる。

旅行もしたいし、もっと出かけたいのだが・・・。

昨日、今日は、渡辺淳一の与謝野鉄幹、晶子夫妻のことを書いた『君もコクリコ、われもコクリコ』を読んでいる。

ご存知の方も多いと想うが、これは晶子の歌の

  ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君もコクリコわれもコクリコ

から来ている。コクリコとは雛罌粟の花のことである。

与謝野晶子は11人の子どもを生み、9人を育て上げた人だ。子煩悩な人であったらしいが、それでも、夫の鉄幹がフランスに逗留していたときは夫恋しさで、その当時7人いた子ども達を日本においてパリに赴いている。

晶子の若い頃の激しい恋愛は有名だが、この本は中年以後の夫婦の葛藤なども取り上げて詳しく書き込んでいる。

文章の中に、晶子、鉄幹の歌もたくさん挿入されているので、一応歌詠みのはしくれの私には大いに勉強になる。