新宿シネマミラノにて。場内は、おっさん、おばさん、じいさん、ばあさんだらけ。『Always~』より数年後の時代から現代の下関が舞台。
昔の映画館にいた幕間芸人のお話し。地域の邦画の映画館がお客さんでいっぱいになった時代。映画館のバイトとしては、なんだか憧れる。今の映画人口ってこの当時の数分の一らしいもの。幕間芸人・安川修平役の藤井隆は、元々、吉本新喜劇の舞台芸人だから、わざとらしさを含めて形になってる。白黒の回想シーンの中でも違和感はない。
彼を追い求めて取材するのが、伊藤歩演ずる香織。華麗な感じの女優ではないけれど、芯に強いものを持った女性の役がよく似合う。彼女のまっすぐ遠くを見つめる視線に惹かれる。脇役たちも、それこそ、脇を固めていて安心して観ていられた。
老いた安川修平がギター一本で歌う『いつでも夢を』をしっかり聴いて欲しい。橋幸夫と吉永小百合が歌ったあの明るく甘い感じではなく、切なくてささやかな幸せを祈るような歌声は、彼の半生そのもののような気がした。
脚本と監督は『半落ち』の佐々部清。地味な作品かもしれないけれど、人と人の繋がりのあたたかさ、ありがたさをきちんと描いてあって、嬉しい気分になった。
昔の映画館にいた幕間芸人のお話し。地域の邦画の映画館がお客さんでいっぱいになった時代。映画館のバイトとしては、なんだか憧れる。今の映画人口ってこの当時の数分の一らしいもの。幕間芸人・安川修平役の藤井隆は、元々、吉本新喜劇の舞台芸人だから、わざとらしさを含めて形になってる。白黒の回想シーンの中でも違和感はない。
彼を追い求めて取材するのが、伊藤歩演ずる香織。華麗な感じの女優ではないけれど、芯に強いものを持った女性の役がよく似合う。彼女のまっすぐ遠くを見つめる視線に惹かれる。脇役たちも、それこそ、脇を固めていて安心して観ていられた。
老いた安川修平がギター一本で歌う『いつでも夢を』をしっかり聴いて欲しい。橋幸夫と吉永小百合が歌ったあの明るく甘い感じではなく、切なくてささやかな幸せを祈るような歌声は、彼の半生そのもののような気がした。
脚本と監督は『半落ち』の佐々部清。地味な作品かもしれないけれど、人と人の繋がりのあたたかさ、ありがたさをきちんと描いてあって、嬉しい気分になった。
地元の映画だけに、他県の人たちに観ていただけるのがうれしいですね。
私はところどころ涙しながら
観てしまいました。
私も伊藤歩ちゃんすきです。
この作品は、単に、ノスタルジーに浸るだけじゃなくて、今の時代もきちんと物語があったので、良かったと思います。