ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『ダーウィンの悪夢』 作られた貧困

2006-12-31 19:31:17 | 映画
12/25クリスマス夜のシネマライズにて。

アフリカ・タンザニアのビクトリア湖畔。昔、何者かがナイルパーチという魚を放流した結果、湖の生態系が崩れてしまった。しかしこの魚、ヨーロッパでは食用として使われるため、皮肉にも住民は漁をし、加工工場で働くようになっていった。

このドキュメンタリーは、ナイルパーチがもたらした富と、それにあぶれた人々(特に女性と子ども)を映す。工場から出るナイルパーチのあらを揚げたものを食べているらしい。めちゃくちゃたくさんのウジが湧いてる。売春でエイズになった女の子もいた。監督に感服したのは、その対象に対する距離がとても近いこと。嫌になるぐらい。

何かに似ている。世界史で習った、産業革命時代のインド?茶葉や綿を商品作物を生産するようになって自給自足の生活が激変してしまった。いまは武器流入やドラッグとか問題がさらに複雑になってしまっている。

ナイルパーチは、いかつい顔をしててまずそうなんだけど、日本にも輸出してるらしい。スズキの代用魚として。急に身近な話になった。

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1 コメント

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その近さ (現象)
2007-01-04 04:27:46
コメント&TB失礼します。
ウジや、彼らへのインタビューは衝撃的なものばかりでした。
距離近かったですね。
痛烈でショッキングでした。
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