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「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第42回) 『インフルエンザ』で己を見つめる!

2024-12-21 10:16:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

12月も後半に入り年の瀬も押し迫る年末の土曜日にご機嫌よう、読者諸賢。

ハウリンメガネである。

世間は一応クリスマスを目の前にイルミネーションが街を彩り(先日の編集長は何やらお嫌いなような事を述べておられたが、私は観る分には嫌いではない。自分で飾る気はしないが)、正月用の餅もスーパーに並びだし、うーん、和洋折衷!この節操の無さがやはり日本的なユルさなのかしらん、と独りごちるここ最近。

別にケーキも要らん(ローストチキンは好きだから食うけど)し、大した酒呑みでもない故、正月用に御屠蘇も要らんしなぁ、つくづくイベント事と縁のない身だ、と呑気にしていたら要らんイベントであるインフルエンザにはかかる始末(フクシマン氏もヤラれたとのことなので大流行中のようですな。あ、私はもう熱も下がったのでご心配なく)

仕事を病欠+久々(5年ぶりか?)の熱風邪で伏せっていた身としては流石に今週はギターについて何もできなかったのだが、ひとつ思ったのである。

人間は消費行動だけでは時間を埋められないのではなかろうか。

いや、熱は下がってますのでご安心を。

別に先のことも熱に浮かされて思ったわけではなく、家で伏せりながら本や動画で暇を潰し(流石に熱があって体力を消耗している時に盤はやれぬ)、寝ては覚めを繰り返していたときにふと思ったのだ。

「今後これだけやってろって言われたらきっとキッツいだろうな」

これは別に私がギター弾き、アウトプットする人間だから、ということではなく、たぶん人間というやつは消費するだけだとどれだけ多くのコンテンツがあったとしても絶対に飽きるのだ。

観たり、聴いたり、知ったり、理解したことというのは必ず、それがティーチングであれ、創作であれ、テキストライティングであれ、何かしらの形でアウトプットを欲するものなのだと思う(これを表現欲求と呼ぶのかもしれん)

それが見つからない人が暇を持て余してしまうのだろう。

幸い私は音楽という手段もテキストライティングという手段もあるが、きっとそういうアウトプットの手段を持っていなかったら……相当に退屈な生活だったに違いあるまい(私も呑気な男だから「そうでもないよ?」とか言う気もするが)

まあ、発熱から4日程度であらかた回復した己の体力とお医者様、薬の力に感謝しつつ、しばし回復に専念させて頂く。そして今年も最後までギターを修練するのだ……!

というところで今年最後の「メガネの遠吠え」はここまで!

が!まだ「今週のハウリンメガネ」はあるのでまた来週!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,50 (2024年12月17日発行) なんと!ハーモニカも冬は音が狂う!?

2024-12-17 10:44:30 | 『ハウリンメガネ』コラム集

今週はライブなし!(来週はあるぞ!)

故に『私の一口コラム』のみお届け!

口は災いの元とは言うけれど……こう来たか!

どうやら先週の当コラムを読んで下さった方が多かったようでありがとうございまする。ハウリンメガネでございます。

冬は寒む〜いからギターのチューニングに気をつけて!なんぞと御意見申し上げたのはまさにこの口でございますが……ブルースハープまで狂うとは思わないじゃない!

はい、それはまさに一昨日、日曜日のライブでの出来事でございます。

胸ポケットからハープを取り出しプープカ吹いたところまではよし。キーと一致しているし、上下も合っている(たまに上下逆さまにホルダーにセットして「おーっと」となることもあるがそこは御愛嬌)

いざ曲のド頭、いつも通りの吸い口に口を近づけて……プー!(椅子から転げ落ちそうになる私)

おいおい!嘘だろ!なんでこんな調子っぱずれなんだよ!さっきまで合っとったやないかい!

笑って誤魔化しつつも内心(えーっ……さっきまで合ってたのにいきなり調子が悪くなったってこと?そんな運の悪いことある?勘弁してくれよ)とマイハープに毒づきながらも、これまで散々酷使してきた記憶が頭をよぎり(ああ、俺が悪かった。これまでよく耐えてくれた、マイハープ。ありがとう。今日はノンハープで押し通そう!)と、ハープなしでワンステージ乗り切り(久々にハープなしでワンステージやったが、コレはコレでギターと歌に集中できて面白い)、なんとか事なきを得たのでありました。

さて、ところがどっこい話はここでは終わらない。

家に帰ってから(あー、ハープの値段も上がってるし頭が痛いなぁ)とポケットに突っ込んでいたハープをプーと吹き吸いしてみると、おや……なんだか……正しいキーで鳴っている……?

!?

慌てて手元のギターを手に取り、今日、調子がおかしかった曲を吹いてみる。

……合ってる……

はい、感のいい読者諸賢はお気づきですね。

ブルースハープ(ハーモニカ)も温度、湿度の変化でピッチが狂うのです……

自宅に帰った際にピッチが合っていたのはポケットの中で温もっていたから。

そしてステージでピッチが狂っていたのは……冬場の空気で冷えた状態からいきなり息を吹き込んで温湿度が急に変わったから!

……またひとつ私は学びました。

「ステージ前はハープを温めろ!」

(といってもホッカイロとかで急に温めちゃいけませんよ。自分の体温で温めつつ、ちょっと息を吹き込む程度にしないと)

という実体験での気づきを報告したところで今回はここまで!

次回は土曜!「メガネの遠吠え」でお会いしましょう!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,49 (2024年12月10日発行) 冬こそ『ギターのチューニング』に注意!

2024-12-10 09:05:02 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

12月も半ばに入りかけ、ようよう冷え込んでまいりましたな。ハウリンメガネでございます。

こう冷え込んでくるとギターを持つ手もかじかんでくるというもの。

ボディ、ネックという木材はまだしも弦に至ってはもろに鉄なのでまあ冷たいのなんの。

ギターを弾くという行為もスポーツと同じように身体を使う行為ゆえ、冷えると動きが縮こまってしまいどうにもぎこちなくなりがち。

かといって手袋をして弾くわけにもいかず、湯に手をつけて温めては指がふやけてしまう。

流石にライブの際であればホッカイロで手を温めるぐらいの手は打つが、家でツラツラと弾く分には冷たさを我慢しながら己が体温で弦を暖めるのが一番リーズナブル、というわけでプルプル震えつつウォーミングアップに勤しむ本日であります。

こう寒いとギターのチューニングも狂いがち。

すぐズレに気づけるベテランはよしとして、初心者の方。

先述の通り、ギター弦の素材は金属。

部屋の寒さと弾き手の手の温度でこの季節はす〜ぐチューニングが狂いますぞ。

是非ちょっと弾いては確認、ちょっと弾いては確認をクセ付けるのをお勧めしたくなるほどズレますぞ。

先程「なんか最近やけにチューニングがズレるな」と訝しみ、おお、そうか季節はもう冬なのだと思い出した、鈍感な、今も半袖Tシャツで原稿中のハウリンメガネからのご注進でございます。

さあ、寒さに震えてばかりいてもしかたない!

今週のライブインフォ!

【日時】

2024年12月15日(日)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

守口Ks 本店

守口市八雲中町1-2-13

大阪メトロ谷町線 守口市駅より徒歩5分

https://maps.app.goo.gl/bwnWByAVJMMmvZgu6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA.さとみん/masumi/への3番/山本裕平/HARU/マッチョおかもん/Lucky River Yossy/kazuhiro/西雅人/nnnooommmiii/ハウリンメガネ

また来週!

<ハウリンメガネ筆>

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第41回) 『クリーントーン』の鳴らし方!

2024-12-07 10:48:47 | 『ハウリンメガネ』コラム集

読者諸賢、ご機嫌よう。

只今クリーントーン研究期間真っ只中ハウリンメガネであります。

普段のライブではクリーントーンオンリーで通しているせいか、独りで家にいるとついつい歪んだ音で遊びがちな私。

歪んだエレクトリックサウンドというのはやはりエレキギターの華と言ってよろしいが、ひとしきり遊び尽くした後にふと我に返りクリーントーンでエレキをつま弾くと、やはりギターの本質はクリーントーンなんだよなぁ、と独りごちる私であります。

一口にクリーントーンと言っても各々のギタリストが思い浮かべる音は十人十色千差万別。

ジェームス・バートンのようにカキーンとしたトゥワンギーな音も、ジム・ホールのようにファットでトーンを絞ったジャズトーンも、はたまたナイル・ロジャースのように歯切れのいいファンキーな音も、ヒューバート・サムリン御大がウルフ師匠のバックで鳴らしていた、あのアンプのスピーカーが悲鳴を上げたようなスクリーミンな音もみ~んな「クリーン」と呼んで差し支えないのがクリーントーンという言葉の難しいところ。

人とクリーントーンについて話している時も、

「ギブソンギターのクリーン」なのか「フェンダーギターのクリーン」なのか。

「ジャズコのクリーン」なのか「黒パネフェンダーのクリーン」なのかはたまた「銀パネフェンダーのクリーン」なのか。

小口径スピーカーなのか大口径スピーカーなのか。

と、「俺は今こういうクリーンについて話している」という諸々を補完しながら話さないと意思疎通がうまくいかないのですねぇ(まあ、これは歪みの話をする時も同じたけど)

そんな私はどんなクリーンを好むのか

……どれも好きだなぁ。ジャジーなファットサウンド……いや、ファンクはやっぱり軽やかな方が……でもトゥワンギーなクリーントーンも捨てがたい……う〜ん、悩ましい。

歪んだ状態のアンプに対し、ギターのボリュームを下げてクリーンを作るのか、クリーンなアンプに直接ギターを挿すのかでもニュアンスは変わるし、ギターやアンプが変われば当然全てがガラッと変わる。

こんなんはどうだ、あんなんはどうだ、と手を変え品を変えこんなクリーンもあるぞ、あんなクリーンもあるぞ、とやっているのはもう読者諸賢にはお馴染みの光景でありましょう(やれどもやれども悩みは尽きませんな)

ただ、一点だけ、コレだけは間違いなくいいクリーンを作るポイントであろう、と現時点での試行錯誤の結果確信したポイントをお伝えしたい。

それはアンプのボリュームであります。

爆音である必要はないが(私が音量を上げがちなのは棚に上げておく)スピーカーがきっちりドライブする(鳴る)レベルまで音量を出してやると、それがどんな類のクリーンであっても「オッ!やるやないかオレ!」となるクリーンが出るのです。

エレキギターの最終アウトプットはスピーカー。

つまりスピーカーがきちんと鳴っていなければエレキギターという楽器のポテンシャルは発揮されていないと言ってよい。

クリーントーンというのはスピーカーが鳴っているか否かがよく分かる、音の良し悪しがバレやすい音であり、それ故にスピーカーがきっちり振動するボリュームまで上げてやれば自ずとグッドな音が導き出せるわけです。

日本という国は住宅事情的にどうしても音量を上げることが難しい。故に皆さま小音量でいい音を出すのに腐心していると思うし、私もその罠にハマりがちなのだけれど、時には思い切ってアンプのボリュームノブをぐっ、と回してみると意外とすんなり答えが出ることもあるのです。

無論、試す時はご近所さんに怒鳴り込まれないよう細心のご注意と創意工夫を!と注意喚起したところで今回はここまで!

また次回!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,48 (2024年12月3日発行) 『若きギター調整』を思い出し・・・

2024-12-03 10:33:12 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

先日編集長が書いていた記事。

                    ↓

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/10791d37942852ae7213d3a9a794cf17

思い出しますなぁ、振り返れば私も色々と分からないナリに調整、改造(という名の破壊)を繰り返し、調整やカスタムの方法を学んだものであります。

潰してしまったギターも数しれず(とまではいかんが何本かはやっちまったなぁ)

「ストラトにチューン-O-マチックブリッジを載せたらどうだ」とか「ピックアップキャビティの中にアルミテープを貼るとノイズが減るらしいぞ」とか「ジミー・ペイジのレスポールはミックスポジションでフェイズアウトになるのが肝らしい」だの真偽不明、自分の思いつきから雑誌の記事から人づてに耳にした噂まで全部引っくるめて取りあえず試してみたくて仕方ない・・・そんな高校生だった筆者は彫刻刀片手にザグリを拡げるついでに己の手も彫り、ホームセンターで買い込んだアルミテープで指を切り、ハンダゴテを手にハンダとともに己の手も焼くという血まみれ傷だらけの青春を送ったものであります(こう書くとカッコよく聞こえなくもないが単に不器用と考えなしが合わさった大馬鹿ものだっただけですな)

そうそう、調整、改造も面白いがドレスアップというのもまた面白いところ。

私はあまりやらないけれど、結構皆さん洒落たアイデア持ちの方が多く、ライブでお会いしたことのある方だけでも、

・チタン製ピックガード(自作)

・指板にワンポイントインレイを追加

・ピックガードに自作イラスト

・革でストラップを自作

等々、「やりますねぇ!」とつい声が出てしまう洒落っぷり。

流石にヴィンテージにドレスアップはしたくないが(というかヴィンテージはヴィンテージの時点でドレスアップされていると言い換える事もできる。もはやピックガードを留めるネジのサビの色合いすら美しく……はっ!こんなことを言っとるからマニアなのだ。いかんいかん)、普段使っている現行の青ラメテレなんかは眺めていると「ピックガードを黒……3プライの黒とかに変えても見た目が締まりそうだなぁ」とか「ノブをマディみたいにフェンダーアンプのソンブレロタイプに変えても面白いな(編集長の水色objeテレみたいに)」なんて思いつきがついつい頭をよぎるのだから私もつくづく業が深い。

そのうち当コラムの写真でテレのルックスが変わっていたらお察し下されい。

さて、ドレスアップもいいが、そもそも今日はテレの弦高を調整したいところだったのだ。

というところで今回はここで筆を置き、レンチに持ち替えるとしよう。

では今週のライブインフォへ!

【日時】

2024年12月7日(土)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

京都四条大宮Ks(京都市下京区四条大宮町27-4 KODOビル2F。阪急京都線・大宮駅、京福嵐山線・四条大宮駅より徒歩1分)

https://maps.app.goo.gl/VReMVJt7kq9AwdK26

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

きっちー/なかじまぐみ/Tac & Toshi/うっち/kitamoo/山本裕平/コバちゃん/ハウリンメガネ

それではまた次回!土曜のハウリンメガネでまたお目にかかろう!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,47 (2024年11月26日発行) 『カート・コバーン』からの飛躍が生んだコーラス・サウンドとは?

2024-11-26 10:23:15 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週はライブなし!(来週はあるぞ!)

故に『私の一口コラム』のみお届け!

うーん、アナログ……

はい、上のセリフはチャールズ・ブロンソンの真似をしながら読んでください(うーん、マンダム)

ここ最近自身のプレイスタイルの変化とともに機材見直し中の私ことハウリンメガネ

買ったはいいが何度か遊んでみては棚にしまい、たまに引っ張り出してはまたしまいを繰り返していたペダルの使い道を再検討の真っ最中。

先日はディレイの使い方を見直していたのだけれど、その流れで引っ張り出してみたのがこちら。

はい、みんな大好き、エレクトロハーモニクスの名機スモール・クローン・コーラスでございます。

カート・コバーン(ニルヴァーナ)のコーラスペダルといえばスモール・クローンスモール・クローンといえばニルヴァーナ、というほどカート・コバーン・サウンドと紐付けられたイメージで語られがちなこのペダルでありますが、別にあのディープにウネウネと揺れるコーラスサウンドしか出ないというわけではなく、セッティング次第では山下達郎先生のような爽やかコーラスサウンドも出せる優秀なコーラスペダルであります(まあ、ヤマタツやるなら素直にボスのコーラスを買ったほうがいいとは思うけど)

元々ニルヴァーナにヤラれた中学生だった私。

このペダルも数年前、たまたま安売りに出ていたのを見つけて勢い任せに買ったはいいものの、ひとしきりニルヴァーナを弾き倒して満足した後、「自分の曲での使いどころが見つからん!」という理由で棚の肥やしと化しておったのでありますが、では何故このペダルを引っ張り出してきたのか。

それは先日ディレイを触っていた際のこと。

カッティングで少しだけリバーブに響きを足したいぞ、と悪戦苦闘していた私。

ほんの少しだけディレイの響きが欲しいのだけど、どうにもディレイの音で音がダブつき、切れ味がでない。素直にアンプ直で弾いた方が話が早いが、ヒントは見えている気がする……

そこで思い出したのです。

コーラス=超ショートタイムのモジュレーションディレイであることを(詳しい仕組みが知りたい方は各々お調べください)

部屋の片隅に転がしていたスモール・クローンを引っ張り出し、オンしてみると、おお、なるほど、小さなクローンとはよく言ったもの。ディレイほど主張せずにダブリングディレイ的な響きが得られる。

特にカッティングで使うと、なるほど、ショートディレイほど音がダブつかずに少しだけリバーブの響きがソリッドに聴こえる(ちょっと12弦ライクな響きもあり、ついツェッペリンを弾き倒してしまう私……)

そしてこのちょうど良い加減で効くモジュレーションと音の太いダブリングディレイはやはりアナログコーラス特有!(デジタルコーラスだと音はキレイなのだけど太さがないのよねぇ……)

コーラスとはダブリングディレイと見つけたり。

名前の印象に縛られず、音と感覚で使い道を見つけてこそ機材好きの面目躍如というもの。

というわけで今日も研究に勤しむのでまた来週!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,46 (2024年11月19日発行) 『兵庫県知事選』を現地から見た結論

2024-11-19 14:28:32 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

日曜の夜。知人に誘われ神戸のライブハウスへ足を運んだ私。

まだ早い時間にお開きとなり、少々飲み足りなかった私はハイボールの缶を片手に、一駅歩くか、と商店街のアーケードをトコトコと歩き出した。

道も半ばに差し掛かった途中で、おや、と立ち止まる。

眼前には黒山の人だかり。はて、もしや事故でもあったか。いや、そういえば今日は神戸マラソンか。応援していた人たちの宴会帰りにでも出くわしたか。と更に足を進める。

が、様子がおかしい。あまりにも人が多いうえに、よくよく見まわせばテレビ局の腕章をつけたカメラマンやリポーターがそこかしこに。そこでようやく気付いた。

あ!ここ斎藤知事の事務所か!

そう、まさしくつい先ほど兵庫県知事選のケリがついた斎藤知事の事務所前だったのである。

あまりの人の多さに辟易しながら足早にその場を後にした私であった。

……

今回の知事選、結果自体は地元民としてはあまり驚きはない(開票開始後、即当確の速報が出たのにはちと驚いたが)

何故か。日々、潮目が変わっていくのを目の当たりにしていたからである。

当初はどうみても分の悪い選挙にしか見えなかった。

主要メディアでは完全に斎藤悪しという報道が流れ、これは首長交代となるだろう、という空気が支配していた。

ところが、選挙期間が始まってしばらくするとネットを中心に妙な噂が出始めた。

今回の選挙の引き金になった件と斎藤知事は無関係だというのだ(正直何が事実なのかは傍観者の立場では藪の中なのでここでは触れない)

一昔前、いや、二、三年前であれば「そんなのネットの噂でしょ」の一言で一蹴されていてもおかしくない話である。

が、今回は明らかにこの噂が風向きを変えた

主要メディアの報道が斎藤悪しに偏っていたところにこの噂が流れ、それを皮切りに怒涛の勢いでネット上に斎藤知事無実説が溢れ出したのだ。

当初はぽつぽつだった斎藤知事擁護派が徐々に数を増していき、さらにここにN国党の立花氏が斎藤知事の選挙戦を補助すると言い、知事選に立候補。

当初はどうなるかと眺めていたが、本当に斎藤知事の補助に終始し、立候補者公開討論、掲示ポスター、辻立ち演説を駆使し、先述の話がネットを見ない層にも徐々に拡大。

この辺りで周囲の空気が変わった。

世間話の中で、

「あの駅で斎藤さんが演説してたけど人が多くて凄かった」

「立花さんが言ってるあの話ってホントなのかねぇ」

「今回の知事選はちょっと興味深いね」

等々、県知事選の話題が増えだしたのである。

選挙期間が進む中、主要メディアは斎藤悪しの報道を続け、ネットでは無実説が飛び交うというカオティックな情報戦が継続していたが、投開票日が近づくにつれ明らかに「本当に斎藤知事にだけ問題があったのか?」という空気に変わっていった。

結果、なんと11年ぶりの投票率50%超。そして斎藤知事再選、という結果と相なったわけである。

先日の衆院選の結果を受けて薄っすら感じていたのだが、今回の知事選で確信した。

世代はついに入れ代わった。

ネットでの情報取得が主流となった世代が票に影響を及ぼす時代が来たのだ。

主要メディアがあれだけネガティヴキャンペーンを繰り広げたにも関わらず、斎藤知事が次席に対し13万票差をつけた、というのはそういう事だ。

これが本当にいいことかどうかはまだ未知数としかいえない。

ネットであろうと主要メディアであろうと出された情報を真と取るか偽と取るかの判断は常に受け手に委ねられるからだ(いつの時代もこの原則は変わらない)

少なくともメインストリームのメディアによる一強構造はこれから変わっていくだろうが、ネットメディアも当然ながら玉石混交、虚実入り乱れる世界。

我々は今まで以上に自分の頭と身体で考えることを要求される難しい時代を迎えたことになる。

それもまたよし。さあ自分で考えよう。自分の頭と身体で生きていくのだ。

俺はそうする。君はどうする?

と、問うたところで今回は筆を置くとしよう。

……いや!筆を置いてどうする!忘れちゃいけない今週のライブインフォ!

【日時】

2024年11月24日(日)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

守口Ks 本店

守口市八雲中町1-2-13

大阪メトロ谷町線 守口市駅より徒歩5分

https://maps.app.goo.gl/bwnWByAVJMMmvZgu6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

OA.Yuukopiano/きよたん/ゴンザレス/サイレント平山/堀之内伸匡/あさの/sacchan/kami/ハウリンメガネ

また来週!

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第40回) 『ディレイとリバーブ』その真髄とは?

2024-11-16 10:22:08 | 『ハウリンメガネ』コラム集

……ごぉぉぉぉぉぉん……

……ごぉぉぉぉぉぉん……

……祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり……

……沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす……  この先は忘れた!

 

読者諸賢、ご機嫌よう。ハウリンメガネである。

のっけから己の阿呆ぶりを曝け出してしまったが、冒頭の文はご存知、平家物語の有名な一節からの引用。

私はこの「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という言葉の響きが好きで、時折口から零すことがある。

鐘の音に諸行無常を感じる、という感覚は日本の鐘、和鐘の持つ響き、あの、ごぉぉぉぉぉぉん……という一音の響きが延々と続き、ゆっくりとフェードアウトしていくあの音でないと生まれないように思う(西洋の鐘は薄く(といっても勿論ある程度の厚みはあるのだが)作られた鐘を内側の舌(金具)が振り子運動で叩き続けることで音を鳴らすが、和鐘は分厚く鋳造された鐘を外側から撞木で撞くことで音を鳴らす)

何故こんな話をしているのか。

先日、ディレイについて書いていた際にふと思ったのである。

ディレイリバーブの違いはある種、西洋の鐘と和鐘の違いに例えられるのではないか、と。

先に述べた通り、西洋の鐘は内部の舌が繰り返し鐘を叩く事で音を繰り返す。

繰り返す=ディレイである。

これに対し和鐘は一音の響きが延々と引き延ばされ、ゆっくりと失せていく。

響きを引き延ばす=リバーブである。

こう捉えてみると私がディレイよりリバーブを好むのは、もしかすると日本人的な好みなのではないか。

思うに和鐘の残響音、リバーブの響き『音の面影』なのである。

先程まで鳴っていた音が消えゆくまでの残響と間。

ここに日本的な侘び寂びがある。

祭りのあと、皆いなくなった境内の静けさに人々の賑わいを観るように。

岩と砂利で作られた枯山水の景観に流々たる川の流れと瀑布を観るように。

そこに在ったもの、その面影だけが残ることで、在ったものの存在が強烈に鮮明に想起される。

これが残響、リバーブが生み出す魅力なのではないか。

鐘の音は長く響けどやがて消え失せ、諸行は無常であり、往く河の流れは絶えずしてもとの水にあらず。

我々の奏でる音もまたその瞬間に発生した空気の振動に過ぎず、鳴った音はすぐさま消え失せども、その残響は音の面影として誰かの心の琴線を震わせる…… なんてなことをリバーブの量を調整しながら考えた、物思いにふける秋の夜でありましたとさ。

以上!御粗末様!また次回!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,45 (2024年11月12日発行) 『ディレイ』の秘密!

2024-11-12 08:38:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週はライブなし!(来週はあるぞ!)

故に『私の一口コラム』のみお届け!

ディレイ……再考中!

なんだコノヤロウ!ついこの間ギターの本質がどうだこうだと吐かした舌の根も乾かぬうちにまたエフェクターの話に戻りやがったか!やはりテメエはただのエフェクターファンの唐変木のコンチキチー!

と、怒られそうな気もするが、いやいや、事態は逆であります。

弾き方が変わると同時にエフェクターを使って出る音もまた変わってきたのです(故に"再考中"なのです)。

その中で俄然評価が変わってきたのがディレイ。

これまでも折に触れてディレイについては書いてきた気がするけれど、ディレイというエフェクターは大雑把にいえば「エコー」としての使い方と、「リピートサンプラー」としての使い方に分かれる。

私はどちらといえば後者、つまりディレイのリピート音を活かすようなジ・エッジ、アンディ・サマーズ的なアプローチに偏っており、前者の「エコー」としての使い方についてはアンプのリバーブがあればディレイは別に……という考え方であった。

ところが最近、右手と左手のタッチで音をコントロール出来るようになると(未だ修行中の身の癖に偉そうに書いているのは御容赦くだされい)ディレイのエコー感(リピート音の音量)ギターのタッチでコントロール出来るようになることに気づいた(我ながらビックリ)

こうなると面白いことに、リバーブの質感を調整するエフェクターとしてディレイを使えるようになるのである

リバーブの残響は気持ちいいけれど、あまり深くかけると残響が鬱陶しい、でもリバーブ感は多めに欲しい。

そんな時、ショートディレイをオン。

ロングトーンの消え際に長めの残響が欲しいけどリバーブを深くかけてもちと違う。

そんな時、ロングディレイをオン。

アンプのスプリングリバーブ自体の音は気持ちいいけど、少し暗めの響きに変えたい。

そんな時、ハイカットしたディレイをオン(こうするとディレイ音だけハイカットされるので原音は素のまま残響のトーンだけ暗くできる)

……こう書くと一般的なディレイ/エコーの使い方そのものなのだけど、今までの私だとリピート音と実音のコントロールができておらず、どうにもリピート音が目立ってしまい、「これならリバーブだけの方が……」と、なってしまっていたわけです。

が、今!

ようやくギターの音の出し方が分かってきた今の私なら!

ディレイをリバーブと組み合わせることでギターの残響をより美しく響かせることができる!という歓喜とともに……ディレイの使い方!再!考!中!ということだったのですねぇ(そもそもディレイ自体、単独でリバーブ的にも使えるエフェクターではあるのだけど、私の場合はあくまで先にリバーブありき。リバーブの良さをより補強、補完するためにどうディレイを使うか?というのが今の課題なのでございます)

というわけで決して掌を返して「やっぱりエフェクターだよ!エフェクター!」となっているわけではないことを念押ししつつ、また来週!

……あ、今週の土曜は私の担当か。また土曜!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,44 (2024年11月5日発行) 『ギター選び』は楽し過ぎるゾ!

2024-11-05 09:59:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週と来週はライブなし!故に『私の一口コラム』のみお届け!

ど、れ、に、し、よ、う、か、な!

やあやあ皆さま。久々にギターのチョイスに頭を悩ませているハウリンメガネであります。

ここ何回か、火曜の当コラム及び土曜の「メガネの遠吠え」で書いてきた通り、ギタープレイへのアプローチが少々変化した私。

今までの感覚でのギターのチョイスの仕方は「こういう曲ならこのギター、ああいう音ならこのギター」というように「求める音によってギターのチョイスを変える」ものだったのだけれど、「両手のタッチで音は変えられる」という感覚を理解出来た今だと「このギターでもああいう音は出せる、でもこの音はこのギターで弾いた方がより活きる」、もしくは「このギターでこのアプローチを使うとどうなるか?」というように「このギターじゃないと」ではなく、「このギターをどう使うか」というようにチョイスの仕方に変化が起きたのである。

こうなると今まで使いどころがいまいちピンと来ていなかった(ある種無理矢理使っていた)ギターが俄然として面白く立ち上がってくる。

あれはどうだ、これはどうだ、と諸々試しているうちに今回の三連休も終わってしまった……まあ、それもまた良し。

これでライブに持ち出すギターをどうするか選ぶ楽しみが生まれたわけだ。

さて、次はどのギターを使ってみようか……

といったところでまた来週!

<ハウリンメガネ筆>

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第39回) 『ギターのコツを手に入れた!』名手への道はコレか!

2024-11-02 10:13:02 | 『ハウリンメガネ』コラム集

なんてこった!ギターって弾かなくていいんだ!

のっけから「何を言い出したんだこの馬鹿は」「ギターばかり弾いていてとうとうオカしくなってしまったか?」と思われた読者諸賢、ご機嫌よう。

心配ご無用。ドンと正気ハウリンメガネである。

ここ何回か繰り返し書いている通り、この数ヶ月間ピッキングの改善に集中的に取り組んでいた私。

これまで『柔らかく』弾く『力まず』に弾く『弱く』弾く、というキーワードを書いてきたものの、前回の「メガネの遠吠え」で書いた通り、ファンク、それも王道ど真ん中の黒人ファンクのカッティングを真似ようとして「どうにも力む瞬間がある」ことにつまづいたのは皆さま御存知の通り(御存知ない?是非バックナンバーをお読み下さい)↓

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/cd232ba4d1bbe4753c16ff9df3256544

毎日毎日ひたすらに力を抜いた状態でカッティングを繰り返し、ピックを落としては拾い、落としては拾いを繰り返し、それでもやはり力みは抜けず「ああ、やはり俺にはファンクネスが足りないのか、このまま柔らかくファンキーなカッティングが弾けない男として己の生を終えるのか……」と煩悶しつつ、それはそれ、これはこれ、という事で気分転換にダーティーに歪ませたトーンでギターを弾いていたある夜の事。

急に私のアンプから今まで出た試しのなかったキース・リチャーズ御大のような音が出たのである。

なんだ!?今、俺どう弾いた!?

力を入れず弾いた?柔らかく弾いた?弱く弾いた?

……違う!『弾かなかった』!

その瞬間、私の右手が掴んだ感触、それは『撫でる』だったのである。

感触を忘れないよう弦をピックで『撫で』続ける。

太く歪んで柔らかい、あのロックンロールの音が確かに出ている。

そこではた、と気づく。

『弾く』という文字を「ヒく」と読むにせよ「ハジく」と読むにせよ、そこにはアタック感のあるパン!とハジけるイメージが付き纏うことに。

ギターのボリュームを絞り、クリーントーンにロールバックさせる。

羽箒を振るうようにピックで弦を『払って』みる。

新品のカッターで薄紙を切るようにピックを弦の上で『滑らせて』みる。

拇印を捺すように弦を縦に『押しつけて』からハジいてみる。

……ああ、こんなに単純なことだったとは……

柔らかく太いリードも、ソフトでシャープなカッティングも、唸るようなトゥワンギーなサウンドも、弦を『払い』、ピックを『滑らせ』、時に『押し付ける』ようにハジくことで出せるではないか。

そう、ギターは『弾く』だけの楽器ではない。

弦を『払い』、ピックを『滑らせ』、『押し付け』、『撫で』て音を出す楽器なのである……我ながら気づくのが遅え!

いやはや考えてみれば当たり前のことなのに、ギターを『弾く』という言葉で自らマインドブロックしていたのか、全くもって『弾く』以外の表現で演奏することを思い浮かべることがなかった。

ギター弾きならびに楽器弾き(って書くのがいかんな。まあ普遍的な呼び方なのでこう書くけど)のご同輩諸賢。

是非色々な言葉で演奏を表現しましょう。

言葉一つで世界が拓けることもある。音と言葉が生み出すイマジネーションは無限大だ!

といったところで今回はお開き。

また次回!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,43 (2024年10月29日発行) 『選挙』が終わり『ライブの日々』 へ戻る!

2024-10-29 19:12:20 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

これは……中々……悪くないんじゃない!?

はい、日曜に夜更かしをしてしまったせいか、この原稿を書いている月曜20時現在、睡魔に襲われているハウリンメガネであります。

選挙マニアでこそないけれど実を申せば結構選挙戦好きな私。

今回も開票速報を眺めつつ、ある小選挙区で早々に当確が出たのを見ては「まあ、あそこはあの一族の城下町みたいなもんだしな……」と冷めた目で見てみたり、「あれっ?この人まだ当確出てないの?えっ!結構競ってる!」と見入ってみたり(実際、今回は結構なジャイアント・キリングもあちこちで起きたわけで)

今回はまともに具体的な政策を出した党がちゃんと結果を残せたようで、与党もまさかまさかの過半数割れ。これでようやく国会に議論の余地が生まれたわけだ(「決められない政治なんて」という方も居られようが、「決められる政治」が続いて今の状況に至っている以上、時間がかかろうが議論とバーターを繰り返し少しでもマシな形の法案、マシな形の予算が通る議会の方がいいように思うんですな。私は。)

残念ながら私が「この人国会行ってほしいなぁ」と思って入れた人は落ちてしまってがっくり来たものの、政治のいいところはリターンマッチが可能なところ。その人がやる気でさえいてくれれば継続して応援すれば次回は国会に行ってくれるかもしれん。

皆さまも今回応援、投票した人が落ちたとしても、その人がやる気であるなら是非応援し続けて頂きたい。そういう積み重ねこそが民主政治の根本なのだと私は思うのであります。

なんでも「あなたの一票ではなにも変わらない」とTVでのたもうた元議員がいたらしいが、何を言っているのやら。

万という数字、千という数字、百という数字、十という数字は「一」が積み重ならなければ生まれないのである。

一票という小さな「一」が積み重なり、大きな動きを生み出した今回の選挙戦。久々に見応えのある選挙戦でございました。

……あ!ギターの話をしてねぇ!ま、それはまた次回ということで、今週のライブインフォ!

【日時】

2024年11月2日(土)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

京都四条大宮Ks(京都市下京区四条大宮町27-4 KODOビル2F。阪急京都線・大宮駅、京福嵐山線・四条大宮駅より徒歩1分)

https://maps.app.goo.gl/VReMVJt7kq9AwdK26

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

金木博之/crossbreed/渡辺一郎/いくそん/しげゆっきー/美和/かこ/ハウリンメガネ

ではまた次回!土曜のハウリンメガネでまたお目にかかろう!

<ハウリンメガネ筆>

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,42 (2024年10月22日発行) 『ギター弦の高騰』も『選挙で解決』出来るのか?

2024-10-22 10:10:33 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週も『私の一口コラム』『その週のライブインフォ』をお届け!

急に冷えてきやがったなおい!

土曜の記事で「秋風と夏日を繰り返し〜」なんぞと書いていたのが嘘のような涼しさ!

皆様お風邪など召されぬようどうぞ体調にはお気をつけくだされい。

さて、空気は冷えてきたが世間はちょっと熱を帯びている気配。

今回、ちょっと衆院選、盛り上がってないかしら?

実を言うと日曜に「各党政策は見えてきたし、とっとと期日前投票を済ませてしまおうか」と思ったのだが、各党の演説を見ていると、こちらが元々入れようと思っていた党が意外なほど声援を受けていたりしているのである。

こうなると、「こっちの党がこれだけ盛り上がってるなら票は取れるのか?であれば俺はこの党と近い政策の別の党に入れたほうがいいのか?」等々の考えが頭をもたげてきて「もうちょっと様子を見たほうがいいのかも」と珍しくギターを弾く手を止めて色々と各党の主張を見直してみたりしている今週の私なのであります。

私と編集長も政治経済については意見が割れることも多々あり、お互いに「なぜその考えに至る?」というディスカッションを繰り返し、「ああ、それなら理解できます」やら「いやぁ、それは腑に落ちませんなぁ」やら、やり合って今に至る。

民主制の基本にして根本は異論、議論の積み重ね。

投票という行為は少しでも自身の意見に近い人間を議会に送り込み、自分の代わりに議論をしてもらう為のアクション。

どうぞ皆様、自分の意思表示の代行者を議会に送り込む為に一票入れに参りましょう!

そう!ギター弦の値段を下げる為にも!(ジョークに聴こえるかい?結構マジだぜ?)

ってなところで今週のライブインフォ!

【日時】

2024年10月26日(土)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

深江橋Ks(大阪府大阪市東成区神路1-5-12 GALAXYビル7F、大阪メトロ中央線深江橋駅より徒歩3分)

https://maps.app.goo.gl/Dt5Yaf8Nr1muKzYU6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

えっちゃん/岡田俊彦/たっくん/MICHIKO★Y/Boggy/おっくん/てらにしけんじ/ハウリンメガネ

さあ世間がどう転ぶかはまだ分からんがまた来週!

来週私が何を書くことになるのか……お楽しみに!

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第38回) 『黒人ファンク』に奮闘中!

2024-10-19 10:51:14 | 『ハウリンメガネ』コラム集

土曜日にご機嫌よう!

秋風が吹いたと思えばまた夏の暑さがぶり返す日々だが、皆様如何お過ごしか。ハウリンメガネである。

私?あいも変わらずギターばかり弾く日々が続いている。

またその書き出しかい!飽きないねぇ、と苦笑い、匙を投げる方も居られようが、ご容赦願いたい。

だって飽きねぇんだもの!

家でギターを弾いていて「ギター、飽きたなぁ。今日はもう弾かなくていいや」と思うこと自体は何度でもある。が、そう思って他の事に手を付けてから小一時間もすれば「……あの音ってこのアプローチなら弾けるのか?」とまたギターのネックに手が伸びる……とここまで書いて思ったが、こりゃ一種の中毒だわな(まあ体に悪い行為ではないからいいけど)。

そんなこんなで今日もギターを爪弾く私。最近はここでも散々書いているようにピッキングの改善に執心中の真っ只中。

これがやればやるほど面白い。

以前書いたようにピッキングに力は不要ということがようやく腑に落ちたまではよかったのだが、その先でまたもや躓いた。

力を抜いて弾いていても、カッティングすると出音が強くなってしまうのである(それ、力が抜けてると思い込んでるだけでは?とは仰るな。分かってるから)。

ロックのカッティングは出音が強くても別にいいのだが、問題はファンク!

ジェームス・ブラウンパーラメントアース・ウインド&ファイヤーシック出音は柔らかいのにシャープなカッティングが跳ね回っている。

ソフトな出音をキープしたままシャープなカッティングをする……これに今苦戦している最中なのである。

とはいえヒントがまるで見えないわけではない。

やはり最重要なのは脱力できているか否かであり、「あっ、いま俺、強く弾いたな」と思った時は間違いなくどこかに力みがあるのは分かっている。

分かってはいるが……難しいのぉ!

ソフトなピッキングをキープしたまま、シャープなカッティングをキメ続けるのがこんなに難しいとは!

偉大なるキャットフィッシュ・コリンズも、アル・マッケイも、ナイル・ロジャースもみんなどうやってあれをやり続けてるんだ?やはり天性のファンクネスが必要なのか?弾き続ければ俺にもあれが出来るようになるのか?

道は長いですなぁ……そりゃ飽きてる暇なんかねぇよ!

というわけでファンキー&ソフトにギターを弾く練習に戻るのでまた次回!

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毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,41 (2024年10月15日発行) 「弦の値段が高い!」それなら『選挙』に行かなきゃ!

2024-10-15 14:11:35 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!

今週も『私の一口コラム』と『その週のライブインフォ』をお届け!

高っかっ!

土曜の夕方、を買っておこう、と立ち寄った楽器屋の店頭にて己の口から思わず零れた独り言であります。

ギター弦……値上がりしとりますなぁ!

1年ほど前に「このコストプッシュが続くと間違いなくまた上がる」と予測してある程度の量をストックしておいたのだけど、その頃に1パッケージ800円程だった品が1140円!

(マジかよ……)と国内メーカーの弦を見てみたものの、こちらも値上がりしてダダリオアーニーボールとほぼ変わらないお値段(多少は安いが)

char氏が昔インタビューか何かで「俺が子供の時はアーニーのスリンキーとLP1枚の値段が同じぐらいだったからさぁ」と言っていたけれど、このまま行くとその頃と同じ状況になりかねん。

これで可処分所得がインフレと共に上昇するなら実質的な値段(負担感)はイーブンで済むのだが、今の日本は一握りの企業を除き、物価上昇率に対して賃上げが追いついていないスタグフレーション状態

現在の物価上昇の多くの要因が海外のインフレに起因するコストプッシュである以上、国内に対して打つべきは可処分所得(名目賃金、実質賃金ではなく手取り)を増やす政策であるべきなのだが……何故か与党も某野党も逆を行ってますなぁ(嘆)

なんの因果かちょうど今日から衆院選も始まった。

選挙に行くのは大前提として、有効票としてカウントされない、白票や立候補していない人・党を記名するようなアクションも(意思表示という意味で理解はするが)やめたほうがいいと私は考える。

残念ながら『投票という意思表示』は投票システムの上で実効力を持ったアクションでないと、意思表示と見なされないのである(そのシステム自体どやねん、というのはあるけれど)

どこを・誰を支持するかについてはその人の選択なので私からどうこういう気はさらさらないが、『ベスト、ベターな選択肢を選ぶ』という視点ではなく、『ワーストの選択肢だけは避ける』という視点で見てみると取るべきアクションも変化するかもしれぬ。

小さな意思表示も積み重なればデカい声。

あなたのアクション次第で弦の値段も下がるかも?

と希望的観測を述べたところで今週のライブインフォ!

【日時】

2024年10月19日(土)

OPEN12:00/START13:00

【会場】

深江橋Ks(大阪府大阪市東成区神路1-5-12 GALAXYビル7F、大阪メトロ中央線深江橋駅より徒歩3分)

https://maps.app.goo.gl/Dt5Yaf8Nr1muKzYU6

【チャージ】

¥2,000(1ドリンク込み)

【出演(※出演順とは異なります)】

Konsuke/ホーリー/たいさ/丹羽明/きよたん/MORIMORI/中納大輔/なわミン/ハウリンメガネ

ではまた次回!

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