実体経済を伴った株価上昇を目指せ!HRPニュースファイル1343]
http://hrp-newsfile.jp/2015/2163/
文/幸福実現党・宮城県本部副代表 HS政経塾5期生 油井哲史(ゆい てつし)
「景気のバロメーター」といわれる日経平均株価が高値で推移しています。4月10日には、「ITバブル」に沸いていた2000年4月以来、約15年ぶりに2万円に届きました。
うれしいニュースではありますが、これは今の日本の経済状況を正しく反映しているのでしょうか?
◆株価上昇の要因とは?
この株価の上昇にはいくつか要因があります。
第一に外国人投資家の存在があります。外国人の株式保有比率は2013年度に初めて3割超になっており、アベノミクスによる株価上昇を受けて、海外投資家が積極的に日本株を買い増しています。
第二に円安や景気の回復傾向によって、大手企業を中心に業績が回復していることです。自動車などの主力輸出企業は円安傾向を受けて、追い風を受けています。
第三に積極的に量的緩和政策を取ったことです。金融市場に大量に資金供給を行ったことで、日銀が供給する潤沢な資金の一部が株式市場に流れ込み、株価を押し上げることになりました。
第四に公的資金によって多額の株式を購入したことです。公的年金資産を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)や郵便貯金や簡易保険の多額の資金が株式投資に向かっています。
主にこれらの要因によって株価が上昇したと言われています。
◆「人工的」な株価上昇
しかし、国民や中小企業、地方からは依然として、景気回復の実感がしないという声が聞こえてきます。
この株価上昇は実体経済の成長を反映しているよりは、政府主導による「人工的」なものが作用しているといえます。このような状況に「お上が株式市場をコントロールしているようで官制相場の様相だ」という声も出ているようです。
金融相場で金余りによって株価上昇の期待が先行気味であることを示しており、このリスクを抱えながら、株式市場が推移することになります。その期待に実際の企業業績が追い付けない場合は、株価を下押しする可能性が高いです。
この状態を是正するためにも、日本経済を再生させ、一般国民にそれが広く波及するよう経済全体の底上げを図る、実体を伴うものにしなければなりません。
◆日本はそれほど豊かな国とは言えない!
日本国内で年間に新しく生み出された生産物やサービスの金額の総和を国民の人数で割った一人あたりのGDPはOECD加盟国の34カ国中、日本は19位です。
失われた20年によって日本経済は長期低迷しており、ほとんどGDPの成長が止まっていました。その間、中国に抜かれて、世界第3位の経済国となりました。
もともと日本の一人あたりのGDPは世界のトップレベルでしたが、日本の低成長とその他の国の安定成長によって、日本は相対的にそれほど豊かな国でなくなったといえます。
しかし、日本は未来を切り拓き、再び高度経済成長を実現するポテンシャルを多分に秘めています。
◆日本が秘めている未来を拓く力
「JFEがミャンマーで水道施設の建設事業に参入」「カンボジアの高速道・鉄道を日本の支援で整備」「川崎重工、米国で地下鉄車両を受注」など日本企業による社会基盤(インフラ)技術の海外展開についてのトピックがあります。
日本のインフラ技術は世界一の技術ポテンシャルを持っており、世界から高い評価を得ています。
また、航空機産業においては、航空各社が経営の効率化を急ぎ、燃費向上につながる航空機の軽量化や耐久性などを実現するために、先端技術を持つ日本企業の活躍が期待されています。
ボーイング社最新鋭機「787型機」では日本企業の製造分担比率は35%となっています。このように日本の資産である世界に誇る技術力を生かし、経済成長を図ることができます。
さらに幸福実現党では交通インフラ整備を進め、ヒトとモノの移動をさらに活発化させる「交通革命」を提言していますが、北陸新幹線の開業で早速、効果が表れているようです。
乗客が2.7倍に増え、観光地の入場者も増えるなど観光を後押ししており、沿線は新幹線効果でにぎわっています。
また、宇宙分野では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が日本発の月面着陸機を2018年に打ち上げる方針を固めました。このように経済成長を実現させる施策が、身の回りには多数溢れていることがわかります。
官制相場が息切れする前に、実体経済を改善していくことが必要不可欠です。そのために政府が打ち出す成長戦略を効果的なものとしなければなりません。
政府の縛りを緩め、規制緩和を促進し、民間にもっと自由を与えること、そして国民の自助努力、企業家精神の発揮を促すこと、未来産業への大胆な投資をすることによって日本の力を最大限に発揮させることができ、実体経済を伴った株価上昇を果たすことができると考えます。
◆
【UFO後進国日本の目を覚まそう!】
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9494
アメリカのマサチューセッツ州にあるウェストフィールド州立大学のジョージ・マイケル助教授が、4月23日、人類とETのコンタクトに関する特別講義「Are we alone?」を行うと、マサチューセッツ州の情報サイトに告知された。
◎文明の進化をテクノロジーレベルで測るなら?
大学のプレスリリースによると、マイケル助教授は、もともと刑事司法、特にイスラム過激思想、極右、テロやレジスタンスなどの専門家である。
ところが、5年前、ホーキング博士が「宇宙人とコンタクトすべきではない」と発言して以来、ETとのコンタクトに関心を持ち始めた。特に、理論物理学者のミチオ・カク博士のカルダシェフ・スケールの解説に触発された。
カルダシェフ・スケールというのは、もともとロシアの宇宙飛行士ニコライ・カルダシェフによって提示された、宇宙での文明の進化をテクノロジーレベルで測る指標となるものである。
それによると、タイプ1は、自分の惑星内のエネルギーをコントロールできるレベル。タイプ2は、その惑星のある恒星系のエネルギーを利用でき、タイプ3なら銀河内のエネルギーの利用ができるテクノロジーのレベルだ。
◎宇宙人が地球に来る目的とは?
ホーキング博士は、ETの侵略に対して悲観的な意見を述べており、接触すべきではないという。カク博士も、宇宙からの防衛について述べている。しかし、マイケル氏は少し異なる見解を次のように述べている。
「惑星間航行をして地球に飛来するETの文明レベルは、少なくともタイプ2だろう。彼らが地球の資源を略奪するために、はるばるやってくるとは思えない。
遥かに彼らの方が進化しているからだ。むしろ、彼らは侵略というより好奇心からやってくるのだろう。つまり、宇宙の人類学のようなものの調査に来ているのではないか。」
彼の最新の著書『コンタクトに備えて:人類とETがついに出会うとき』は、天文学、宇宙生物学、SETI(地球外知的生命探査)、UFO学などがテーマとなっている。
この書籍をもとにしたマイケル氏の講義は、CSPANというアメリカ合衆国議会など政治専門のケーブルチャンネルにも収録の予定だ。
アメリカの大学では、真面目にUFO学の講義をする研究者がいて、メディアの話題になる機会が多い。世界中で目撃されているにもかかわらず未解決なままのUFOに対して、知的好奇心を寄せるのは当然のことだろう。
現代科学が対象としていない未科学分野の勇気ある探求者がもっと日本にも現れないものだろうか。(純)
【関連記事】
2011年8月13日付本欄 「宇宙人の侵攻に備えはあるか」 米ディスカバリーが番組
http://the-liberty.com/article.php?item_id=2616
2014年9月22日付本欄 新聞オピニオン欄でUFO学のすすめ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8443
2014年10月25日付本欄 「UFO学」を学ぶアメリカの名門大学 日本の「後進性」を解消したい
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8643
2014年10月号記事 NHKへの公開質問状 なぜ超常現象を否定したいのですか?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8327
◆中国軍の元制服組トップを拘束 習近平氏が進める「恐怖政治」
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9481
胡錦濤前指導部で軍制服組のトップを務めた、郭伯雄・前中央軍事委員会副主席(72)が身柄を拘束され、汚職の疑いで取り調べを受けていることを、16日付産経新聞が報じた。
郭氏と同時期に共に軍制服組のトップを務めた徐才厚・前中央軍事委副主席も今年1月、汚職で立件され、3月に亡くなっている。
中国では伝統的に、中国共産党のトップである総書記であろうと、国家のトップである国家主席であろうと、人民解放軍の軍権を掌握しなければ実質的な国の最高指導者とは言えない。郭・徐両氏は、胡錦濤・前国家主席時代の軍トップだが、実は、その前の江沢民・元国家主席の側近でもあった。
つまり、江沢民、胡錦濤という前任者と近い関係の元制服組トップ2人を失脚させたことは、習近平・国家主席が着々と解放軍を掌握しつつあることをうかがわせる。
ただ、最近の中国の状況を重ねると、また別の視点を得ることができる。
15日に発表された中国の今年1〜3月の国内総生産(GDP)の実質成長率は前年比7.0%増で、6年ぶりの低水準。
中国経済の減速ぶりが鮮明になった。最大の原因は、昨夏から続く不動産市場の低迷だ。
住宅価格の値下げが続く中、1〜3月の住宅販売額は前年同期比で9.1%減となり、投資の低迷が他の産業の生産や輸出、個人消費にも影響を与えているようだ。
一方で、中国は、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立を主導。創立メンバーは57カ国となった。だが、一党独裁の中国主導である限り、中国にすり寄る国や地域に有利な投資が行われたり、資金を使って投資対象国を操ったりすることは火を見るより明らかだ。東シナ海や南シナ海では、領土紛争が続いているが、こうした問題にも口出しさせないよう、政治的な動きにも利用するだろう。
AIIBの実態は、中国の覇権拡大の金融版と見るべきだが、かげりを見せている中国経済の実状を考えれば、中国経済が崩壊したときに、参加国は一蓮托生となる危険性もある。
習近平氏は、国内においては「腐敗撲滅」を掲げて高官らの悪事を暴き、国民のガス抜きをしながら政敵を粛清。対外的にはカネの力を生かして、中国と切っても切れない関係をつくろうとしているように見える。
AIIB参加国は「中国マネー」に引き寄せられているが、その中国は膨大な国家予算で軍拡を進めたり、チベットやウイグルにおいて人権弾圧や虐殺を行ったり、自国民への思想・言論統制などの「恐怖政治」を行っている。
国際社会は、そうした国が持つカネの力をありがたがっていては、真の平和や繁栄が訪れることはないということを確認すべきである。(泉)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『中国と習近平に未来はあるか』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=818
幸福の科学出版 『国を守る宗教の力』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=816
【関連記事】
2015年3月21日付本欄 「アジアインフラ投資銀行」って何? 【リバ犬×そもそモグラ博士のそもそも解説】
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9388
沖縄のため「水上特攻」した戦艦大和のメッセージ【3分で学ぶリバティ日本史】
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9473
沖縄のため「水上特攻」した戦艦大和のメッセージ【3分で学ぶリバティ日本史】
2015.04.15
日本軍が世界に誇った「戦艦大和」は、今から70年前の4月7日、米軍の攻撃を受けて沈みました。同船は、今も鹿児島県の坊ノ岬沖の海底に眠っています。
翁長雄志・沖縄県知事は現在、米軍基地の辺野古移設に強く反対しています。その根底には、先の大戦で「日本が沖縄だけを戦場にした」「沖縄を見捨てた」という感情がるのでしょう。
しかし日本は決して、沖縄を見捨てていませんでした。その象徴の一つが、この戦艦大和です。
「沖縄を救う」ための水上特攻
大和は1941年、史上最大の戦艦として就役しました。しかし、米軍の主力が戦艦による戦いから、戦闘機による戦いに変わったこともあり、華々しく活躍する機会は得られませんでした。
1945年4月1日、アメリカ軍が沖縄本島に上陸を開始しました。それをきっかけに、当時の連合艦隊司令長官・豊田副武大将は、徳山沖に仮泊していた戦艦大和に出撃を命令します。
目的は、「沖縄を救う」こと。しかし、初めから無事に帰還する望みはない、まさに「水上特攻」でした。
燃料は片道分しか積んでおらず、沖縄の浅瀬に乗り上げて砲台となり、全弾撃ち尽くした後、船員全員が米軍に切りこむ計画でした。
「特攻する姿を遺す」という目的
連合艦隊参謀長の草鹿龍之介中将は、「大和」の伊藤整一・司令長官に、この作戦命令を伝えます。しかし、伊藤司令長官は「無駄死にだ」と言って、首を縦に振りません。
これに対し草鹿中将は「一億総特攻のさきがけとなって頂きたい」と語りました。すると、伊藤司令長官は「そうか、それならわかった」と即座に納得しました。かくして4月5日、大和が出撃します。
大和出撃は、そのはじめから「勝つ」ことではなく、「特攻する姿を見せる」ことが目的だったことがわかります。
「日本を目覚めさせる」という目的
出撃の翌日、4月6日の夕方、大和の乗組員は甲板に集められ、初めてこの作戦が、帰還の見込みのない「特攻」であることを知ります。
乗組員の間ではその後、「自分たちは、何のために死ぬのか」という議論が交わされたとも言われます。その中で、ある乗組員が以下のように語ったという逸話が残っています。
「進歩のない者は決して勝たない。
負けて目覚めることが最上の道だ。
日本は進歩ということを軽んじすぎた。
私的な潔癖や徳義にこだわって、真の進歩を忘れていた。
敗れて目覚める。
それ以外に、どうして日本は救われるか。
今、目覚めずしていつ救われるか。
俺たちは、その先導になるのだ。
日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃないか」
特攻によって、精神的な“何か"を残すことに、彼らは死に筋を見出そうとしたことは想像に難くありません。
戦艦大和は沖縄に向かう途中、鹿児島県坊ノ岬沖で400機近い米軍の航空機の猛攻を受け撃沈します。
「沖縄を見捨てなかった」 というメッセージ
結果として、戦艦大和は沖縄を救うことはできませんでした。莫大な資金をつぎ込んだことから、戦後、戦艦大和は万里の長城、ピラミッドと並ぶ世界三大「無用の長物」と揶揄されます。
しかし、その犠牲が無駄だったかどうかを決めるのは、私たちが彼らの姿から何を汲みとるかにかかっています。その姿は「命を懸ける愛国心」「外交・国防を磐石にして、特攻が必要になるような事態をつくらない」など、様々なことを教えてくれます。
特に、「沖縄を見捨てなかった」というメッセージは、汲みとらなければいけないのではないでしょうか。(冨)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『沖縄戦の司令官・牛島満中将の霊言』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1462
幸福の科学出版 『沖縄の論理は正しいのか?―翁長知事へのスピリチュアル・インタビュー―』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1459
【関連記事】
2014年3月号記事 釈量子の志士奮迅「いま見直したい『特攻』の精神と『靖国』」
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7246
2015年4月12日付本欄 沖縄戦の司令官・牛島中将ってどんな人?【リバ犬×そもそモグラ博士のそもそも解説】
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9463
2015年3月号記事 沖縄を見捨てたのか? - 日本軍は世界一人道的だった - 「永遠の0」も描かなかった真実 Part4
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9095
2014年11月6日付本欄 神風特攻隊を誇りに思うフィリピン人 自虐史観の下では愛国心は理解できない【3分で学ぶリバティ日本史】
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8691