マラソン大会のシーズンです。長時間の運動から体を守り、実力を発揮するのに
水分補給は欠かせません。水分は不足しても飲み過ぎてもだめ。
体格や天候にあわせて調整する必要があるそうです。
選手の体格や体調、気象条件でも変わるが、女子選手の場合フルマラソンでの
発汗量は、1~2リットル。体重の2~4%程度が失われるそうだ。
運動すると、血液が体の表面に移動して皮膚の温度が上がり、汗をかくことで
体温を下げる。水分補給がされないと、汗が出ないまま体温が上昇し、42度を
超えると運動できなくなる。無理に続けると熱中症になる。
京都府立医大の森本武利名誉教授(人体生理学)は「体の水分が体重の3%以上
減少すると体に異変が生じる。こまめに水分補給することで体温を一定にし、
よい体調が保たれる」と話す。
一方、水分のとりすぎも要注意。「水中毒と言われる低ナトリウム血症になる」と、
日本体育協会スポーツ科学研究室の伊藤静夫室長。低ナトリウム血症は、多すぎる
水分で脳が圧迫され、頭痛が起きたり、意識がもうろうとしたりする状態だ。
伊藤室長は「給水所ごとの摂取量は多くても紙コップ半分前後。飲むタイミングは
のどの渇きを覚えた時でしょう」という。
ランニング学会が昨年まとめた見解では、運動前後に体重を測って、自分の発汗量を
知ることを勧めている。そのうえで、体重が2%以上減らないよう水分補給を心がけ
るとよいという。たとえば体重60キロなら1.2キロ以内の減少に。
日本体育協会によると、ほかの競技でもほぼ同じだという。
競技中は、濃度0.2%程度の食塩水が最も体内に素早く取り込めるという。
真水だととった水分の半分しか取り込めない。
森本名誉教授は「糖類は腸管での水分吸収を助ける働きがあり、運動で失われた
栄養補給もできる。食塩水に好みの量の糖分を加えるといい」と話す。
(2011年3月1日 朝日新聞)
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水分補給は欠かせません。水分は不足しても飲み過ぎてもだめ。
体格や天候にあわせて調整する必要があるそうです。
選手の体格や体調、気象条件でも変わるが、女子選手の場合フルマラソンでの
発汗量は、1~2リットル。体重の2~4%程度が失われるそうだ。
運動すると、血液が体の表面に移動して皮膚の温度が上がり、汗をかくことで
体温を下げる。水分補給がされないと、汗が出ないまま体温が上昇し、42度を
超えると運動できなくなる。無理に続けると熱中症になる。
京都府立医大の森本武利名誉教授(人体生理学)は「体の水分が体重の3%以上
減少すると体に異変が生じる。こまめに水分補給することで体温を一定にし、
よい体調が保たれる」と話す。
一方、水分のとりすぎも要注意。「水中毒と言われる低ナトリウム血症になる」と、
日本体育協会スポーツ科学研究室の伊藤静夫室長。低ナトリウム血症は、多すぎる
水分で脳が圧迫され、頭痛が起きたり、意識がもうろうとしたりする状態だ。
伊藤室長は「給水所ごとの摂取量は多くても紙コップ半分前後。飲むタイミングは
のどの渇きを覚えた時でしょう」という。
ランニング学会が昨年まとめた見解では、運動前後に体重を測って、自分の発汗量を
知ることを勧めている。そのうえで、体重が2%以上減らないよう水分補給を心がけ
るとよいという。たとえば体重60キロなら1.2キロ以内の減少に。
日本体育協会によると、ほかの競技でもほぼ同じだという。
競技中は、濃度0.2%程度の食塩水が最も体内に素早く取り込めるという。
真水だととった水分の半分しか取り込めない。
森本名誉教授は「糖類は腸管での水分吸収を助ける働きがあり、運動で失われた
栄養補給もできる。食塩水に好みの量の糖分を加えるといい」と話す。
(2011年3月1日 朝日新聞)
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