落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

チャイナフリー

2008年11月12日 | diary
先日、自宅近くの駅前商店街を歩いていて、「チャイナフリー」とデカデカと書いた幟が目に入って驚いた。
幟を立てていたのは首都圏でチェーン展開している自然派食料品店。幟には「当店では中国産食材を使用した商品は取り扱っておりません」とも書いてある。
一瞬、自分の見ている光景が現実のものとは思えずにびっくりしてしまった。「チャイナフリー」てなんでも横文字にすりゃいいってのか。

確かに中国製品の危険な事件は近年後を絶たない。
利益を少しでも増さんがために有害な添加物や混合物に頼ろうとする生産者がいる一方で、重要な海外市場の信頼を取り戻そうと努力している生産者もいる。その影で、社会を混乱させるためだか何だかの目的をもって毒物を食料品に混入する不届き者もいる。
でも本当に悪いのは、中国製品や中国人じゃない。自らの利益にのみ専心し消費者の安全を顧みない一部の生産者と流通業者、目的のためにはよそで健康被害が起こることも厭わない犯罪者である。品物に罪はないし、真面目にモノをつくっている大多数の人にも罪はない。

ただぐりもこんな理想論を誰かに押しつけたりはしたくない。これだけ事件が続けば、中国製品が怖いという人がいるのは仕方がないことだ。ぐりだって自分が食べるぶんにはまったく気にしないけど、他人にあげたりするとしたら多少は気にするかもしれない。
許せないのは、そんな市民感情を宣伝にまで利用しようとする貧乏根性の方である。
件の自然派食料品店はもともと自然派、無農薬農法をうたったオーガニックな商品を多く扱う店で、チェーン展開はしていても大して大きな会社ではない。自然派・無農薬農法をうたっておいて外国産食材を扱うほどの規模ではない(そこまで管理を徹底するには相当な規模の企業でなければ不可能ではないだろうか)。わざわざ「チャイナフリー」などとえげつないことをいうまでもないはずだ。
ぐりはここのお惣菜やおやつが割りと好きでときどき購入していたのだが、正直金輪際二度と利用する気持ちにはなれない。調べてみると系列にレストランもあり、こちらは食料品店よりも利用頻度の高い店がいくつかあった。でももう行かない。もう食べたくない。

「チャイナフリー」などという幟が宣伝になる世の中が怖いと思うぐりは神経質でしょうか。
どっか頭がおかしいんでしょうか。
考え過ぎでしょうか。

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鶏肉入りフォーとライムシェイク。