今回で4年目4回目の上越。
新潟から上越に向かう高速に現われるキレイな雲。
上越でのコンサートでは、初回からずっと毎回お世話になっている川上氏が今回も出迎えてくれました。一回目の初対面の時にも龍神さまの神社に連れて行ってもらった事を思い出します。
浄興寺の演奏の前に是非とも行ってくださいと、直江津海岸近くのパワースポトに案内され、車一台がぎりぎりで通れる山道を登る。
地図にも載っていない様な場所がそこに現われました。
岩殿山 明静院。
その山奥にひっそりと現われたのは、上越でも何故かそんなに知られていない場所という事でした。
早くも眼前の岩蔵に降りる光。
ここは、太古に大国主命(オオクニヌシノミコト)と奴奈川姫が諏訪大明神を誕生されたところという事が看板に記されていました。
今回の浄興寺でのピアノソロコンサートも、まさにその諏訪の神さんの坐ところ、長野・松本の養護施設からの卒業旅行の依頼からの始まりでした。
そして、上杉謙信の墓。
上越の龍です。
こんなに小さいのが逆に、
ここが本当の墓ではないかと思わさせる様な信憑性を感じます。
磐座に登り望む、眼下の境内。
ここがその諏訪明神の誕生の地の岩屋です。
やっぱりよくありがちですが、磐座は溶岩の様な感じで、
その上に生えている樹々は、
大きな気のエネルギーにぐにゃぐにゃの枝振りでした。
座奏の場所が見つからず、今回は立奏での奉納演奏。
目の前の磐座の裂け目は、
あの世からの、いのちの誕生の出口に観えました。
今回の奉納演奏では、新潟のシンセコンサートでも弾いた、ストリングスヴァージョンの「空へ」を弾かせていただきました。
ピアノヴァージョン以外で演奏するのは、バブル全盛の頃に依頼され、和歌山の地方博「リゾート博」でこの曲が誕生した時より16年振りの事でした。
全身全霊を込めて演奏をさせていただきました。
光は射し、
あちこちで啼いていた鳥達が今回はいつもと逆に静かになり、
まるで私の音を聴いてくれている様でした。
奉納演奏を終え、
登る時から気になっていた別の磐座に近づいてみると、
空海ゆかりの場所でもありました。
ここは、行基という僧も寺を建立して開いた場所といわれていますが、空海は四国の88ヶ所を初め、行基の開いた場所の後を追って活動していたと聞きます。
ちなみに行基は大阪堺出身で、
全てはご縁でツナガっているのを感じます。
奉納演奏の音が空に通じたのかどうか・・・
帰りの石段から観える空に、
なんと・見事な大きな虹の輪が顕れていました。