そして気が付けば月は欠け、
時は何事もなかったかのように流れて行く。
きっかけは一枚の葉書からでした。
今回のプロデューサーでもある、
いつもお世話になっている民宿「小栗屋」さんのご主人、
小栗研究家では日本を代表する、安井氏からのものでした。
小栗屋さんのTV出演の案内の最後に、
そっと添えられた今回のイベント案内。
これまでに、一遍上人のご縁をことごとく体験させられていただけに、
それが強烈にひっかかって、
返信。
それからは、何か堰が切られたかの様に、
藤沢の時宗の遊行寺での「熊野学会」に参加。
宿坊に泊まり、そこで今回の脚本家水本氏と出会い、
週末ごとの田辺の稽古に参加し、
何かに操られるように曲が出来てしまう。
最初に小栗屋さんを訪れて8年。
2004年には本宮大社での奉納演奏を経て、
まさかこんな形で御一緒出来るとは思ってもみませんでしたが、
今になって考えてみると全て決まっていた事と・
観得ない力の存在を、
今は信じざるを得ません。