旧本宮小学校、稽古場のシンセ。
私が 白虎社に連れられて熊野の勝浦弁天島で演奏したのが、
ちょうど20年前。
今回はそのキオクが甦ります。
朝からパート練習と言う事で、
私達は少し新宮に下ったところの桜地蔵に参拝。
ここが、今回の演劇の舞台。
一遍さんが大斎原で悟りを開いてお供の家族達と別れた、
今回の演劇のオープニングとエンディングの重要な場所です。
これが桜地蔵です。
一遍さんは、桜をこよなく愛しました。
絵巻にも桜が多く描かれています。
さらに下り、「鼻白の瀧」へ。
熊野の瀧の中でも、落差の大きい勢いのある瀧です。
瀧口まで登る。
そこからは勢い良く、
垂直にそそり立つ岩肌に豊かな水が落ち込んでいました。
下山途中、
小さな瀧で森の妖精に出会う。
どこまでも山々が続きます。
熊野でも有名な万才峠(ばんぜ峠)に車で向かうも・
路は険しく辿り着く事も叶わず怖ろしくなって来る。
やはりそこは・
歩くことでしか行けない場所でした。
遥か彼方、新宮に注ぐ熊野川。
一遍さんは熊野大斎原で悟りを開いた後、
この川を船で下って新宮に。
そんなつかの間の私達の熊野紀行を尻目に、
稽古場・旧本宮町小学校合宿所では、
本番に向けての熾烈な稽古が繰り広げられていました・・・。
南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏。