昨日は6月6日でした。ずいぶん前に「6歳の6月6日」と題して、子どもの芸事始めについて書いたことがあります。
http://blog.goo.ne.jp/0000cdw/e/00fa36e0985f35ad146a8b7ca1567e57
昔の子どもたちは数え年6歳のこの日に、親に連れられ芸事のお師匠さんの家に行ったものです。しかしなぜ数え年の6歳なのか? どうも人間は滿5~7歳のころから学習能力が発露し、習得を開始する適齢期がこの年齢のようです。歴史に残る偉人伝をみても、才能の開花はそのころから始まっているようです。
それから、昔から「7歳までは神の内」ともいいます。7歳以下は人間でもまた正式な家族の一員でもなく、我が子は神属であって神界から預かっている存在である。六はロクで魂・霊の意味があるようです。7歳からはじめて人間世界に加入する揺らぎの年齢、昔はそのように考えていました。
七という数字は神聖でした。七不思議というのは、何も七個の不思議を数えないのです。七という数が不思議なのです。七曲がり、七重、初七日そして七七の四十九日などなど。七月七日の七夕もそうでしょう。七は不可思議です。
江戸時代からといわれる童謡「通りゃんせ」。七歳という神世界から人間界に移行する怖さを歌っているのでしょう。6歳の神の子、そして人間界に加入を開始する7歳の子。この2年間は微妙な年齢移行期です。
♪通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの 細通じゃ
天神様の 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに お札を納めに 参ります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも 通りゃんせ 通りゃんせ
<2013年6月7日 南浦邦仁>
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