ふろむ播州山麓

京都山麓から、ブログ名を播州山麓に変更しました。本文はほとんど更新もせず、タイトルだけをたびたび変えていますが……

サンタさんと池田大作氏

2023-12-01 | Weblog
「サンタ・クロースさん」
 師走です。早速12月1日にクリスマスの話を聞きました。講師は小栗栖健治先生。ご専門は、日本史学・民俗学/播磨学研究所所長。

 サンタ・クロースのモデルは、セント・ニコラスだったというのが定説になっているそうです。聖ニコラス、あるいはニコラウス。オランダ語読みでずばり「サンタ・クロース」。4世紀の小アジア、ミュラで人気だった実在の司教らしい。
 <子どもたちに贈り物をするので大変な人気者だった>(以下<括弧>は小栗栖文引用)
 かつて毎年12月にミュラの町で、子供たちに人気を博したニコラスは、<冠をかぶり、長いコートを着て、杖を片手にロバに乗り、ひげのある顔で人々の前に現れた。>
 サンタさんは、ロバの背中に<ご褒美の袋、手には鞭を持っていました。よい子にはご褒美を、悪い子には鞭が与えられた。>

 サンタさんの乗り物は、トナカイではなくロバだったのですね。読者は「ロバのパン」をご存じでしょうか? 昭和30年代をピークに、国内各地で活躍したロバ・馬での移動販売のパン屋「ロバのパン屋」さんでした。現在でも数店が活躍していますが、どれもロバではなく、販売用自動車を利用されています。さすがに現代では、ロバや小型馬での行商は、困難でしょう。

 それから日本の正月行事と、比較してみましょう。<悪い子を懲らしめる秋田県の「なまはげ」は鬼の面をつけ、藁の着物を着て「悪い子はいないか」と村の中を練り歩きます。播磨で行われている鬼追いの鬼もこの仲間で、淡路島のヤマドッサンもやはりこの仲間になります。>


「池田大作氏」
 まったく異なる話ですが、日本の宗教者をみてみよう。「週刊新潮」23年12月7日号、最新版が故人・池田大作創価学会名誉会長を特集している。
 サンタ・クロースと並べるのは奇異にも思えるが、同じ宗教者として共通する面を強く感じるのは、筆者だけであろうか。

 元創価学会員のタレントで西東京市議の、長井秀和氏(53)はこう語っている。
 当時創価小学校低学年だったが<池田先生はしょっちゅう小平市の創価学園に来ていたんです。運動会などのイベントに来ては簡単な挨拶をする。下校しようとすると、“いま、先生が来校しています”とのアナウンスが流れることがある。職員室に行くと池田先生がいて「“おかあさんによろしくね”『走れメロス』とか読んで勉強しなさいよ」と、3千円のお小遣いをくれるんですよ。嬉しくて仕方なかった。今日は池田先生が来そうだなという予感ががあると、僕は下校しないで学校でお待ちしていました。>
 わたしには、セント・ニコラスの像と二重重ねになってしまいます。
 また元公明党参院議員の福本潤一氏(74)は大学生の時、池田会長が集会に来て、<この中に親のない子はいるか?」と。手を挙げた学生に2千円を渡し…>

 しかし、サンタさんもそうだったが、プレゼントだけを持ってやって来るのではない。
片手には鞭も握られていた。きびしさも持ち合わせていた。

 池田氏は<学会について批判めいた意見を述べた幹部職員数人を名指しして“裏切り者!”とつるし上げたことです。千人以上いる前で、“〇〇”お前はこんなことを言っていたな“と鬼の形相で怒鳴り、罵った。叱られた方は直立し、恐怖で震え上がっていましたよ。>

 大人物のご両人を並べ立てることに、わたし自身あきれかえり、不謹慎とも心底思っておりますが、偉大なる宗教者の二面性を考えるための、一助にでもなればと感じています。 <2023年12月1日 南浦邦仁>
コメント
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