ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

四条河原町

2008-10-12 | Weblog
 京都の街は、格子状で碁盤の目のよう。だからわかりよい、といわれることが多い。本当でしょうか? このことは以前に触れたことがありますが、やはり京都の市中は、よそのひとには分かりにくい、というのが正しいようです。
 町名はほとんどいわずに、通り名でいうのが京都です。ですから通りの名を覚えればわかりよい。例えばいちばん有名な通りは、四条通りと河原町通りかもしれません。四条河原町といえば、京都のだれでもが知っているほど有名な地名・交差点です。
 東西に走る通りと、南北の道路、ふたつの道路の交差点を基準に場所をいいます。四条河原町は四条通りと河原町通りの交差点です。そして上ル(あがる)は交差点の北、下ル(さがる)は南。東入ル(いる)は交差点の東、西入ルは西方をあらわします。通りの名を覚え、交差点を基準に上下東西をいえば、どのあたりの地点か、よくわかります。
 町名も当然あるのですが、ひとつずつの町が小さい。そして町の数が多すぎて、京都人でも覚えることがむずかしい。たいてい、町名をいわずにふたつの通り名から交差点をもとに位置をいいます。

 ところが「河原町に行く」などという方がいます。河原町という名の町はありません。河原町通りは南北に相当長い通りです。なぜ河原町? 四条河原町あたりのことでしょうが、おそらく阪急電車の終点駅「河原町」からそう呼ばれるようになったのではないかと思います。
 四条河原町駅というべき駅名が河原町。四条烏丸駅も烏丸駅です。線路がずっと四条通りの地下を走っていますので、四条省略は当然といえばそうですが。
 市営地下鉄烏丸線も烏丸を省略して「五条駅」「四条駅」「丸太町駅」…。しかし御池駅だけは、地下鉄東西線と交差するために「烏丸御池駅」。
 京阪電車も川端通りの地下を走り、駅名は川端を略して「七条駅」「五条駅」「四条駅」「三条駅」「丸太町駅」…。
 ところがバスは、「四条河原町」「河原町三条」「河原町丸太町」…。横着な名の停留所はありません。「これからバスで河原町通りに行きます」などといっても「?」です。縦横に走るバスの停留所は、交差点か市役所前、府立医大前などといわないと、どこなのかわかりません。
 さて電車の駅名ですが、バス停に見習うべきかどうか。
<2008年10月12日>
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