ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

車石・車道

2007-09-24 | Weblog
 この8月、友人に誘われ、京都駅前のキャンパスプラザで開催された「車石・車道研究会」に行ってきました。
 「くるまみち・くるまいし」と最初に聞いたとき、字が思い当たらず「???」でした。キーワード「車石・車道」から研究会のホームページをご覧になれば詳しいのですが。
 江戸時代、近江の大津から、京の三条大橋の手前まで、牛の引く荷車のために、道路を石で舗装し、車輪の通るわだちにあわせて溝を彫り、ぬかるみにも大丈夫なように工夫した道路が車道。敷かれた石が車石なのだそうです。
 旧三条通り、すなわち京都三条鴨川から近江大津までの旧東海道西端は、逢坂峠を越える長い道のりです。石舗装の工事にはたいへんな労力がかかったことでしょうが、この道のおかげで、琵琶湖の水運を使って大津に集められた米などが、無事に大消費地の京の都に運ばれました。
 この石道のほかにも、伏見港(大坂から淀川で運ぶ水運路の終点の河港)から都に向かう、竹田街道や鳥羽街道にも同様の舗装路があったとのこと。
 それにしても、車道車石などというマイナーなテーマに、研究会では市井のたくさんのみなさんが、真剣に取り組んでおられるのに感心しました。これぞ京町衆の心意気でしょうね。わたしも見習います。
<2007年9月24日>
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