映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶

2017年11月18日 | 西島秀俊
料理人としての矜持



* * * * * * * * * *

わ~い、久しぶりのぴょこぴょこコンビです!
西島秀俊さん、待ってました~。



えーと、舞台は1930年代の満州と現代を行き来するんだね。
はい。まずは天才料理人佐々木充(二宮和也)のこと。
 彼は一度食べたものはどんな味でも再現できるという絶対味覚「麒麟の舌」の持ち主なんだけれども、
 料理店経営の失敗から料理への情熱をすっかり失っているのです。
 そんな彼が、中国料理会の重鎮である楊清明という人物からある依頼を受ける。
山形直太郎(西島秀俊)という人が1930年代の満州で作った
 「大日本帝国食彩全席」のレシピを探してほしい、というんだよね。
 そのレシピは日の目を見ることなく、歴史の闇に消えてしまったという・・・。
なんだかよくわからない依頼だけれど、報酬にひかれた充は、引き受けることにする。
 そこで、彼がわかった山形直太郎のことが、順を追って語られていくわけです。



直太郎さん、やっぱりかっこいいわ~。
彼の料理愛と情熱に惹かれて、次第に彼の周りの人々も同調していきますね。
あんまり豪華な料理の映像は、想像もつかなくてピンとこないけれど、
 ビーフカツとか、お餅入りのロールキャベツなんか、美味しそうだったなあ・・・。
空腹で見るにはつらい作品です。
そして料理人としての矜持を持って死んでいく直太郎さん・・・。
 この役はやっぱり西島さんしか考えられない!!



それから大事なのが充の友人、柳沢健(綾野剛)。
 彼は充と同じ施設で育ち、2人で施設を飛び出して料理店を開くまでになる。
 充の才能を信じる、サポート役。
・・・が、実は彼こそが・・・。
おっと、そこから先は内緒だよ。
はい。それにしても私、チャーハンの中華鍋を振る綾野剛さんの美しい腕の筋肉に感動しました!!
でたー。筋肉フェチ。
だって、そう言うけど、ノースリーブの綾野剛さんなんて他ではあんまり見ないでしょ。
 かっこいい腕の筋肉なのだわあ・・・。
 彼も細マッチョの口だわね・・・。
 上半身の裸体もぜひ見たい・・・。
 ピアノ弾くより中華鍋振るほうがカッコイイよ! 
 これ、ニノにはできないよ。
そこまで言う・・・?



まあそれは置いといて、最後の謎解きと言うか、種明かしのところはどう?
途中で何となくわかってしまったけどね・・・。
 でも、よくできたストーリーだと思うな。
 私は結構好きだよ。
日本の歴史の物語でもあり、家族の物語でもあるね。



<シネマフロンティアにて>
「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」
2017年/日本/126分
監督:滝田洋二郎
原作:田中経一
出演:西島秀俊、二宮和也、綾野剛、宮崎あおい、西畑大吾
ストーリー性★★★★☆
満足度★★★★☆