映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ターミネーター3

2015年08月06日 | 映画(た行)
面白いんだけど、驚きがない



* * * * * * * * * *

ついでなので3も見てみました。
これは劇場で見たはずなのですが、2003年作、まだブログを始める前でした。
前2作とは監督が交代していますが、しっかり続きのストーリーです。
1997年にあるはずだった「審判の日」は、前作の出来事により食い止められた。
人類が破滅せず、社会がそのまま継続された10年後。


人類軍の指導者になるべく教育されたジョン・コナーは、
平和な社会ではなすすべもなく、目標を見失い放浪の生活を続けている。
母であるサラ・コナーはあっけなくも病でなくなっています。
しかしジョンの中には、教えこまれた悲惨な人類の未来の悪夢だけはしっかり残っている。
本当にこの平安な日々がこのまま続くのだろうか・・・。
そんな時にまた、未来から2体のターミネーターが送り込まれてくるのです。
1体は例によってアーノルド・シュワルツェネッガーのT-850。
そしてもう1体がなんと女性形の進化系ターミネーターT-X。
彼女(?)こそが、ジョン・コナーと彼の指揮下で活躍しているメンバーを
若き日のうちに抹殺するべく送り込まれたターミネーターなのです。



公開時に劇場で見た記憶では、
はじめの方のカーチェイスのアクションがものすごかったことと、
ラスト、避けきれなかった「審判の日」の衝撃・・・このことだけが残っていました。
なるほど、今見てもツボはそこのようです。
結局、どのように修復しても審判の日は起こる・・・。
このことは意外と説得力があります。
歴史には修復力があるのかもしれません。
枝葉が変わることがあっても、本筋は変わらない、みたいな。
第一、そうでなければ未来からロボットが送り込まれてくるはずもなし・・・。
ま、そこが時間物SFの矛盾でもあり、不思議でもあり、
面白いところなんですけどね。


ということで、アクションシーンもすごいし、
ストーリーも理にかなってはいるのですが、
前作に比べるとなんだか驚きが少なくてワクワクしない。
3作目ともなるとこれは宿命なのかもしれませんが・・・。
本作の主役、ニック・スタールもその後あまりぱっとしませんでした。
(「388」という作品の主役をしていて、それは見た!)
T-X役の、クリスタナ・ローケンも。

やっぱりbackしてくるのはシュワちゃんだけ

ついでに
ターミネーター4 はこちら  →「ターミネーター4」
絶賛公開中
ターミネーター 新世紀 はこちら  →「ターミネーター 新世紀」


ターミネーター 3 プレミアム・エディション [DVD]
アーノルド・シュワルツェネッガー
ジェネオン エンタテインメント


2003年/アメリカ/110分
監督:ジョナサン・モストウ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ニック・スタール、クレア・デーンズ、クリスタナ・ローケン、デビッド・アンドリュース
アクション度★★★★☆
満足度★★★☆☆