忘れ物

2006年01月04日 | 健康・病気
大晦日、一年の仕事が終わって、
私はMくんとAくんをマイカーに乗せ所沢まで送迎した。
人数が少ないときは送迎車を使わない。
助手席のMくんは、車に乗ったとたんに寝ている。
彼はいつもよく寝る。
朝、送迎の時間に間に合わないのは、
電車に乗ってすぐ寝てしまうから所沢駅で降りないで、
池袋の方まで行ってしまうからだろう。

後部座席にいるAくんに話しかける。
「Aくん、去年は、作業所や車の中に忘れ物が多かったね」
「はい」
「来年は、忘れないようにしような」
「はい」
「それじゃ、来年の目標は『忘れ物をしない』にしよう」
「はい」

Aくんは、37歳のダウン症のひとです。
身体は横に長く、行動はスローモー。
天下一品の笑顔は誰をも幸福にする素敵なAくんです。

所沢駅で2人を降ろし、わが団地の駐車場に車を停め、
作業服を脱ぎ、後部座席に置こうとしたら、
Aくんのマフラーがあった。
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