交流会は、代々木駅の居酒屋だった。
地下鉄大江戸線で代々木に向かうとき、私は暗かった。
私のような映画業界に関係ない者が行っても、
話す相手もなく1人ぽつんと飲んでいるのではないか。
やっぱりよそうかな。
でも、もう参加費3000円は払ってしまった。
そのお金が惜しい、やっぱり行くだけ行くか。
そんなことをうだうだ思い悩んでいた。
交流会の場所に行くと、すでに席は埋まっていた。
空いている席に坐った。
まわりでは猛烈に語り合っていた。
だいたい若い年齢の人が多かった。
私が一番年上のようだ。よけい萎縮する。
隣に坐った人が名刺をくれた。
本を書いたり、大学で教えていたりしている人で
映画とはまったく関係ない、という。
「すいません。私は名刺がありません」
といって名前を名乗った。
「福祉施設で働いている者で私も映画とは関係ありません」
と自己紹介をして、しばらくその人と話していた。
そのうちまわりの何人かが名刺をくれた。
みんな映画業界関係者だった。
そのたびに私は、
「すいません。私は名刺がありません」といい続けた。
みじめだった。卑屈になんかなる必要はないのだが…。
しかし、酒が入ると私は元気が出る。
私にとって酒は、ポパイのほうれん草のようなものだ。
そういう人たちと映画業界のこと、アニメの現場のこと、
シナリオのことなど語り合った。
へたすると、私が多く喋っていたりする。恥知らずが…。
何人か、女性がいた。みんな可愛い女の子だった。
当然、私には縁がない。
ソリテアをやっていた女の子は何人もの男を相手にして、
笑顔を振りまいていた。
11時過ぎお開きになって解散した。
私は1人、電車に乗り高田馬場で乗り換えて、所沢まで帰った。
私が若かったら、映画業界で働きたかった。
気がつくのが遅いんだな。
地下鉄大江戸線で代々木に向かうとき、私は暗かった。
私のような映画業界に関係ない者が行っても、
話す相手もなく1人ぽつんと飲んでいるのではないか。
やっぱりよそうかな。
でも、もう参加費3000円は払ってしまった。
そのお金が惜しい、やっぱり行くだけ行くか。
そんなことをうだうだ思い悩んでいた。
交流会の場所に行くと、すでに席は埋まっていた。
空いている席に坐った。
まわりでは猛烈に語り合っていた。
だいたい若い年齢の人が多かった。
私が一番年上のようだ。よけい萎縮する。
隣に坐った人が名刺をくれた。
本を書いたり、大学で教えていたりしている人で
映画とはまったく関係ない、という。
「すいません。私は名刺がありません」
といって名前を名乗った。
「福祉施設で働いている者で私も映画とは関係ありません」
と自己紹介をして、しばらくその人と話していた。
そのうちまわりの何人かが名刺をくれた。
みんな映画業界関係者だった。
そのたびに私は、
「すいません。私は名刺がありません」といい続けた。
みじめだった。卑屈になんかなる必要はないのだが…。
しかし、酒が入ると私は元気が出る。
私にとって酒は、ポパイのほうれん草のようなものだ。
そういう人たちと映画業界のこと、アニメの現場のこと、
シナリオのことなど語り合った。
へたすると、私が多く喋っていたりする。恥知らずが…。
何人か、女性がいた。みんな可愛い女の子だった。
当然、私には縁がない。
ソリテアをやっていた女の子は何人もの男を相手にして、
笑顔を振りまいていた。
11時過ぎお開きになって解散した。
私は1人、電車に乗り高田馬場で乗り換えて、所沢まで帰った。
私が若かったら、映画業界で働きたかった。
気がつくのが遅いんだな。