川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

【速報】岩竹美加子さんの『PTAという国家装置』が出た!

2017-04-19 16:35:14 | 日記

伝説の民俗学論文「国家の装置としてのPTA」に加筆して、堂々の刊行です。

『PTAという国家装置』(岩竹美加子 青弓社) http://amzn.to/2or5nZg

岩竹さんは、戦前にさかのぼったPTAの起源(たとえば、連合婦人会)の研究や、PTAがPTAとなった後の教育行政や地域組織との関係、社会関係資本との関係を考察していきます。基本、「PTAいらない!」系の本です。

岩竹さんは、杉並区でPTA会員を体験してから、その後はヘルシンキ。おそらくは内情をある程度知りつつ遠巻きに見られる環境と、アプローチの仕方もあって、非常にマクロなPTA論になっていると思います。

その中では、小田桐誠、川端裕人、大塚玲子、山本浩資らによる、21世紀になってからのPTA論説(?)は、まとめて──

「PTAを維持しようとする真の意図は何なのかを問うことなく、表層の活動を積極的に、あるいは楽にやっていこうという態度で共通している。それは、PTAの延命を助けるが、問題解決にはならない」

と総括されちゃうような厳しさを持っています。

きっと、後の歴史家がみるとそんなふうに見えるかもしれないとも思うけど、さすがに小田切さんと、ぼく(ら)との間には断層をひとつ見つけてほしかった気もしますね。

でもね、声を大にして言いたい!
今、PTAにしがみついている人たち。「アンチ」と見られがちで、「自由な入退会を!」なんていうと「PTAの崩壊につながる」などと批判されつづけてきたぼくは、実を言うと「PTAの延命を助けるが、問題解決にはならない」言論をしてきた人みたいですよ! 

そんなゆるゆるの「助言」すらこなせずに、なにか終末期に向かおうとしているようにも見えるPTA、ほうっておいていいの? ぼくは、「やりたい人がやる」分にはどっちでもいいけど、しがみつきたい人は、このままじゃダメでしょ。どうにかした方がいいと思いますよ。(あ、今、ぼくは延命を助けようとしているのか! たしかに!)

現時点で、ひとつ異論があるのは、岩竹さんが指摘する国家的な「真の意図」は、それほど明確ではなく、その時その時の誰かに都合よく使われてしまう一貫性のない力がPTAだというふうにぼくは認識していること。誰かがプロットした「真の意図」がなににせよ、別の暴走の仕方をしている、と。ま、よく読んでまた考える。(現時点でのこの異論は、本の元になっている論文「国家の装置としてのPTA」を読んだ時に感じたことを言っているすぎないです)

注)民俗学は、柳田国男の時代からは変遷しており、近代国家の成立時に、民族的なアイデンティティの根っこ、あるいは、近代に対する「前近代」としてのフォークロア的なものを採集した時代から進み、今は、現在進行系で変遷している文化習俗(?)一般に関心を持ちます。さらに、民俗学自体を民俗学することまであります。その意味で、PTA研究はかなり民俗学的なのです。これは、川端の勝手解釈ですが。

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

「動物園にできること第3版」の紙バージョンを紹介します。

2017-04-04 00:19:05 | 日記

紙の本の「動物園にできること第3版」が出版のはこびとなりました! BCCKSというサービスを使ったオンデマンド出版です。

リンクはこちらから。

http://bccks.jp/bcck/149418/info

 

『動物園にできること──「種の方舟」のゆくえ第3版』

定価・2000円+税

10インチ版・2段組み224頁

送料がかかりますが5冊まとめると無料になる仕組みになっています。

 

もともと、BCCKSは、電子書籍を作り、なおかつ、紙の本も同時に作成できる両がまえの稀有なサービスなのですが、今回はBCCKSのサイトを使って電子書籍データを作らせてもらい、それをKindleで売った上で、BCCKSでは紙の本だけを販売するというトリッキーな方法をとっています。

ですので、上のリンクの販売サイトでの試し読みは、目次までです。ePUBダウンロードも、その部分のみダウンロードされます。ちょっとわかりにくいかもしれないので注釈をしておきますね。

 

さてさて、オンデマンド出版なので、自分でも注文しないと本は届きません。そこで最終校正も兼ねて、自分用に印刷しまして、やっと届きました!

まず、感想としては、オンデマンド出版でイメージするものより、ずっとハイクオリティです。

〈見開きはこんなかんじに〉


なんとか224頁におさえることができたので、厚さもほどよく、われながらいい感じに仕上がっていました。表紙は、自分でやるのはあきらめて、BCCKSでのデザインに慣れているブックアレーさんにお願いしたのも大成功でした。

〈それほど分厚くならなかった。よかった〉

オール二段組なので、読みにくくないかと心配していなましたが、大丈夫です。少なくとも文庫版よりも組み方に余裕があり、読みやすいと思いますよ。

そうそう、文庫との比較が出てきたところで……サイズの比較を掲載しておきます。

だいたいこんなかんじのサイズ感です。

普通の単行本よりはやや横に長いかんじですね。

というわけで、くりかえしますが、なかなかいい感じに仕上がっていて、自分としては、安心して「売り物」にできそうです。

ご贔屓に!

 

電子書籍版のリンクも張っておきます。

 amzn.to/2mGMOUN 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「超PTA論」2012年頃に立てたPTA本の企画

2017-03-31 15:42:06 | 日記

自分のメールボックスを検索していたら、ひっかかって見つかった、本人も忘れていた計画。

2012年頃、「PTA再活用論」がほとんどもう品切れ重版未定状態になっており、その時に、たまたまPTA本を出さないかと打診してきた某社の編集者とのやりとりの中で、ぼくが書き記したアイデア。

つまり、「PTA再活用論」を「今の」の観点から徹底的に書き直す、というもの。オリジナルは、ぼくが役員をやりながら書いているので、かなり「入り込んでしまっている」部分がある。「今なら」、もうちょっと引いたところからものを見られるので、全面的に書き直しちゃえ、ということ。

この「今」のことを詳しく考えると、もちろん「PTA再活用論」以降であり、大塚さんや山本さんの本の前。でも、もう木村草太さんは、PTAについての言及を始めていた。そんな時期。

結果的には、その後、何度かのやりとりの後、編集者からのメールが途絶えた。だから、実現しなかった。

そして、オリジナルの「PTA再活用論」が、何年越しもの品薄状態を経て、やっと重版した。

自分でも忘れちゃっていたわけで、興味深いので、張っておく。

*****

超PTA論

PTA再活用論の最初の部分、PTAの成り立ちなどについては、補足しつつでき
るだけ流用する。「流用」しつつもあらたに書き起こす部分多数。

章立て
○PTAことはじめ・できるだけ流用
○PTA・この素晴らしきもの【基本構成だけ踏襲、PTAの多様な「役割」を網
羅】
・学級委員会/学級代表
・広報
・家庭教育・文化厚生
・校外委員会・地区班など(防犯PTAかはら防災PTAまで)
・役員選出委員会・推薦委員会
・本部役員
・PTAの連合組織
・日P

○PTA・この悩ましきもの【導入部以降はほぼ新ネタ】
・個人的な体験、400時間超の話
・役員選びの困難、ポイント制や一人一役などを絡めて情報をアップデート。
・活動できる余裕がない時、賛同できない活動に参加せざるを得ないことの問題。
・人権問題の実例(役員選びの非道や、加入しない者いじめについて)
・校長の責任
・会費の流用問題
・岩竹論文の慧眼(やりたくないことを、やりたくないままに、無理にやることに
ならされる団体)

○PTA・この大きな問題
・自由な入退会などについての認識は、教育支援協会のアンケートをもとに。この
分析はかなり使える。
・社会教育法と教育委員会の言い訳(世田谷区との個人的やりとりを出すか)。
・個人情報の取り扱い。
・・狛江市など。学校が提供した情報で入学前の保護者に連絡。
・・推薦方式で本部役員を選出する場合、同様のことが起きているのではないか。
・・クラスの保護者の間の連絡網をPTAのために転用してもいいのか。
・その他の法的な部分、教育基本法や消費者契約法、とPTAの関係。
・・改正・教育基本法はPTAの根拠になるか→ならない。
・・消費者契約法は、PTAと会員の関係もカバーすると解釈されているが……。
・誰も助けてくれない(校長に言っても理解がないとダメ、教育委員会は逃げ
る。法律相談では理解がない)。
・文科省からの通達。「入退会自由であることを前提に活動しているPTAのみを
表象する」。平成21年頃? しかし、各県教育庁レベルで止められ、現場には届い
ていないケースが。
・法律家の登場(木村さん)
・公平と公正は違うのだ!
・足下の生活から、社会的公正について、ひいては憲法についての認識まで、大き
な問題をなげかける。木村さんが高校生にPTA問題を説明した背景。

○超PTA論~ジレンマを超えるために【実例を多く取り入れたし】
・再活用論の時代から変わったこと。PTAが変わりうる場合もある。おかしなこ
とではない。ただし、「改革」が成功することは特別な条件か必要かも知れないこ
と。「団体としてまともな運営」、つまりPTAの正常化をめざしつつ、「PTA
がより魅力的な活動をする」ことを同時に実現しなければならないことが多い。そ
の困難。
・最近の報道。朝日新聞、アエラ、読売新聞、毎日新聞でそれぞれ属人的なキャン
ペーンがある。流れを追う。


・PTA法は実現できるか。PTAを制度として法制化したいという声が時々、あ
がる。市川市のPTA会長。最近、千葉市美浜区のPTA会長ツイートでもあった
なあ。はたして、PTAを法的に制度化するには、どのような仕組みが必要か。あ
んがいマイルドなPTAになるかもしれないが、「今のまま」は維持できないであ
ろう。
・地域住民の加入はPTAを変えるか。PTCAの実例。学校理事会のこと。
・ボランティア制度はどう変わったのか。江戸川区の場合。
・現在進行形? PTOになった学校。嶺町小学校PTAの取り組みは?
・岡山・西小、札幌・札苗小の実例。白井市のPTAはどうなのか?
・超カンタンなPTAを身の丈に合わせる方法(ちょっと楽観的な川端プラン。完
全ボランティアへ)
・PTAヘルプラインが必要ではないか。日Pが事業にすればよい(通常の運
用、法的な解釈などを助言する)。現在も行っている事例集に、「適切な運用」に
ついて視点を追加する。

○切実な「今」を乗り切るために
・就学前に戦々恐々としている人は?

・今まさに、PTA活動の最中にいる人
・・ずっと疑問を持ってきた。苦痛である
・・違和感なく適応できてきた。充実している。
・・義務だと思っていた。どうせやらなきゃいけないなら前向きに。
・PTAの本部役員を引き受けた。
・PTA会長を引き受けた。
・PTAをやめたい。やめた。
・PTA総会の服装は? 議員や近隣PTA役員や歴代PTA会長の出席など。

というような立場の人に実践的(サバイバル術ではない)アドバイスをしたい↑


○あしたはどっちだ。(子どもたちのために、残すべき社会とは)。
・あらためて考えてみよう。PTAの良い点とは?【よいソースは?】できるだけ
挙げて検討。
・よくよく考えれば、PTAでなくても、同じことが実現できるはず。
・英語圏にはあるクラスマムなどの仕組み。
・退会から見えてくること。PTAは保護者を分断している。学級懇談会との混
同。
・もつれた糸をほどく。すでに前例はできつつある。それを「当たり前」の文化に
変えていくのが今。当たり前を当たり前に実現できればよい。
・あらためて整理。PTAにはよいところがあるし、よいことができるかもしれな
い。どんどんやればいい。しかし、その時にやりたくない人、賛同できない人を巻
き込んではいけない。「よいことをする」からといって、「まともな運営」をしな
いのはナシ。現状、「まともでない運営」のために、良いこと・良くないこと、今
やるべきことの優先順位が、実際の活動に反映できなくなって久しい。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「太陽ときみの声」(銀河のワールドカップ・サイドB)の連載終了。物語はto be continured

2017-03-28 21:17:15 | 日記

朝日学生新聞社の朝日中高生新聞にて半年間連載してきた「太陽ときみの声」が終了しました。

週間かつ新聞連載って、独特の慌ただしいリズムと、書きこめることの少なさの二重苦で結構苦労しましたが、分量を気にしないで書き直し、本にします。きっとその予定です。

そして、見よ、この告知。↓

強調文字でなんか書いてありますね。

10月から続編を連載します。

どうやらそういうことになったらしいですよ。

最初の半年では、高校2年生の光瀬一輝が、ブラインドサッカーにたどり着くところまでで終わってしまったけれど、もう半年間の連載で、先に進みます。はたして日本代表篇まで行けるか!

もちろん、栗林陽平も引き続き登場します。虎太みたいな人も、ゴンさまみたいな人も、同じ世界の住人です。

というわけで、乞うご期待!

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

なぜこのタイミングで「動物園にできること」(第3版)の電子書籍化なのか。とりあえずはKindleから。

2017-03-27 21:24:56 | 日記

「動物園にできること」(第3版)をKindle書籍として出版しました。

この後、紙の本としてもオンデマンド出版できるように準備中です。そちらはBCCKSというサービスで提供予定。かなりのクオリティのものになりそうですよ。

さて、この本の電子書籍化は、かなり長いこと懸案でした。
1999年に単行本、2006年に文庫版が出て、しばらくは流通していたものの、この数年は中古でしか手に入らなくなっていました。「ほしいけど、ない」という声を聞きつつ、「中古で1円で売ってるよ(送料別)」と切ないインストラクションをしておりました。

ところが、最近、中古価格か高騰しはじめて、とうとう4万5000円とか馬鹿げた値段がつくようになり、これは「切ない」ではすまない事態になってしまったのです。

 

〈↑ ふざけた値段〉

そこで、なんとか電子書籍化、できれば、オンデマンドの紙書籍にしたいと考えたのが2週間前。たまたま連載が終わったり、脱稿したり、脱稿したり、手詰まりになったり、流れたりして、仕事の切れ間で、まとまった時間が取れそうなこともあって、3月中にやってしまおうと決意しました。

そこで使うことにしたのが、PTA本でお世話になったことがあるBCCKSというサービス。
実はPTA本の時には、「PTA問題仲間」というべき「とまて」さんが編集してくださったんですが、それを今回自分でやりました。

たぶん、とまてさんがPTA本を編集してくれた時よりも、格段に便利になっていて、古い原稿を引っ張りだしてきて、少しだけタグを打てば、すぐに体裁を整えてくれました。それに2017年時点での注釈を付け加えたかったので、それもやって、と。このあたりの作業については、またなんらかの形でリポートします。たぶん、すごく敷居が下がってます。簡単です。

(BCCKSは、電子書籍を作り、同時にオンデマンドで紙の本も作ることができるプラットフォームで、今回は、そこで電子書籍を作らせてもらいつつ、BCCKSでは公開せずにキンドルで公開し、紙本はBCCKSで出すというトリッキーなやりかただというのを一応注記しておきます)

〈BCCKSの編集画面〉

で、表紙とか、体裁を整えるは、やはりデザインセンスを問われるので、一度、自分でやってみたけれど、諦めました(笑)。ここは、知り合いのつてをたどり、関心をもってくださる方に有償、しかし、リーズナブルに表紙を作っていただきました。超感謝です。

参考までに、自分でやった表紙をごらんください。

かなり辛気臭いですけど、それもまあ、過程としてお楽しみいただければ、と。

〈自分でやるとこんなもんです(笑)〉

というのが、本書の「第3版」に至る、一番簡単な説明です。
それ以外にも、ひとつだけ言及しおくと、かつて「動物園をできること」を読んで、動物園や関連する仕事についたりしたと語ってくれる、ぼくにとっての「キセキの世代」の存在も大きいです。

実は1年くらい前から、メルマガ「川端裕人の秘密基地からハッシン!」の中で、「動物園にできること・再読企画」をやっています。キセキの世代の何人かが「やりたい」と声をかけてくれて実現しまた。たらたらと読み、ああだこうだと議論し、今、やっと半分に到達したくらいです。これはこれで、今後も続き、これも終わったら電子書籍化するかもしれません。

それはそれとして、この「再読会」のために、ぼくは重い腰を上げて、原稿を整え始めたんですよね。
本を出す時って、著者の元でテキストデータができて、それを編集者との間で何度かやとりとして、最終的には紙に印刷したもの(ゲラ)に赤字を入れて、それを印刷会社で修正したものを印刷に回します。この時の最終データは印刷所に残り、著者の手元のデータは、それよりも何段階か古いものです。

だから、手元の原稿から電子書籍をつくるには、一度、じっくり読んで、おやっと思ったら、書籍と照合したり、あるいは、自分が今の時点で納得できるような記述として、新バーションを作るみたいなかんじになるんです。これはわりと手間なんですが、再読会のおかげでこの作業をすでにほとんど終えていました。それで、迅速に電子書籍化に動くことができたんです。

思ったより簡単でした。
そして、Amazonのサイトの上では、出版社経由の本と同じ平面で、個人が出した本も扱われます。こうやってみると、ちょっと感動ですね。

しかし、個人的には、やはり、自分の時間は「新しいものを書く」ことに使いたいので、その点では、「自分の仕事ではない」感覚もありました。バランスを取ってやっていかなければなりません。

いずれにしても、紙の本ももうじき提供できます。
それについては別に報告いたしますね。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「動物園にできること」(第3版)サポートページ

2017-03-26 20:20:43 | 自分の書いたもの

 

このページは、復刻版(第3版)「動物園にできること」のサポートページです

書籍には「誤植」はつきものですし、ひどい乱丁なんかあったりしますね。

本書は、電子書籍+紙の書籍です。

電子書籍は、AmazonのKindleでのみの発売です。

http://amzn.to/2mGMOUN

これについては時々、わかったミスを潰してアップしなおします。たまにこのページを見ていただき、更新情報があれば新たにダウンロードしていただけます。

ただし、マーカーなどを活用されている場合、その位置がずれてしまう可能性がありますので、あえて更新しないのもアリかもしれません。訂正の軽重にももちろんよりますね。

一方、紙の本の場合は、BCCKSのサービスでここから注文できます。

http://bccks.jp/bcck/149418/info

こちらは、従来の書籍と同じように正誤表をこのページでお伝えします。

 ***************

電子書籍更新情報

2017.3.28 2箇所ほどマイナーなミス。もうすこし発見があってから、直します。

2017.4.4 本文中の「復刻版」を「第3版」と表記を変えました。タグの消し忘れ、誤字を3カ所修正しました。

2017.4.7 英字の全角半角の不統一を修正。SSCJ(種保存委員会)とJCP(JAZA Collection Plan)について微修正。【SSCJは、委員会の名前だが、それが、SSP相当のプログラムの名前としても通用していた。今の枠組みでは、SSCJに相当するのは生物多様性委員会だが、これはあくまで委員会で、そこで運用される種保存計画が、JCPであるという、なんかややこしい背景に応じた記述の変更】

2017.4.21 第1章中 取材大賞 → 取材対象 修正  第4章中 4カ所で エッリッチメント → エンリッチメント と修正。

2017.4.23 さらに誤字脱字修正。詳しくは紙の本の正誤表を御覧ください。

2017.5.5 同上

紙の本・正誤表

2017.4.21 

8ページ下段 取材大賞 → 取材対象

第4章 エッリッチメント → エンリッチメント 4カ所あり

2017.4.23

111ページ下段 地下である → 地下にある

112ページ上段 巣穴とという巣穴 → 巣穴という巣穴

112ページ下段 イヌジスンパー → イヌジステンパー

116ページ下段 確信に満ちてにそう言う → 確信に満ちてそう言う

2017.5.5

83ページ上段 現代版ピッピー → 現代版ヒッピー

198ページ下段 日本人に二人に一人 → 日本人の二人に一人

(5月1日以降に発注した方には最新の修正が済んだ本が届きます。その前に購入してくださった方、申し訳ありません)

 

 

 

 

 

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

これからは新しいカンバスに新しい絵を描こう。(2017年展望、というか「やりたいこと」)

2017-01-06 14:21:22 | 日記

(写真はペルーのイキトス近辺の国立公園にて)

2016年の回顧を終えて、2017年の話。

抱負といいますか、ビジョンといいますか……そのどっちでもなく、「やりたいこと」を書いています。

前のエントリ「2016年回顧・物書きとしての川端裕人の第一大周期が終わったような気がする」に書いたとおり、大きな周期をひとつ終えたように感じています。真っ白に燃え尽きたわけじゃないですけど、よくやりました◎!という気分ではあって、次の大周期ふの抱負もビジョンもないんです。

しかし、ただやりたいことだけがある、と。

いいかんじのスピード感でやりたいことを表現できる場は維持しつつ(その代表がメルマガ「川端裕人の秘密基地からハッシン!)、Webなり雑誌なり、書籍なりで、書いていきたいことをざっくり書き出します。

編集者と話をしているものも、まったく自分の中で考えているだけのものも全部、同じに扱います。

小説系

・ブラインドサッカー小説
「太陽ときみの声」というタイトルで朝日小中生新聞で連載中。
なんとかこれは紙の本にまとめたいですね。半年の週刊新聞連載なので大幅に加筆しなきゃならなくなりますが。
なお、これは、ずっと言っている「銀河のワールドカップ・サイドB」です。

・選挙特番小説
これはテレビ局を舞台にした最初で最後のものになるかも。
時々しかない国政選挙に向けて日々、戦っているテレビパーソンたちのお仕事小説です。
やる気満々だけど、まだ始動してないかんじ。

・工業高校生の日常とスーパーな青春
身近なところにいる工業高校出身者や高専出身者に話を聞きつつ、少しだけ現実とズレた世界で、工業高校生がそれぞれの専門分野(機械・電気・情報・建築・化学など……)を駆使して活躍する話。最後は、校舎が変形ロボになるくらいのはっちゃけた話書きたいですね。

・生涯にひとつだけ書く「ノワール」はPTA小説と決めている。
これは、新しいというよりも「積み残し」かも(笑)。

・動物小説を書きたい
「星と半月の海」という短編集を、ぼくはこよなく愛しておりまして、ああいう作品をまた書きたいです。これは、すごく切実にそう思ってます。オオサンショウウオとか、水族館のイルカとか。いろいろ。

・絶滅動物小説を書きたい
え? また? とか言われそうですが、今生きている動物じゃなくて、絶滅したものの小説を書きたい! 書きたい!

・はじめてちゃんとSFを書きたい
ぼくは、今ある現実の世界を描く欲望が強いので、現実プラスアルファくらいのところで、「現代科学小説」をかなり書いてきました。これがまた、一人ジャンルみたいなところがあって、明らかにSFじゃないと自分では思ってます。そんなぼくがSFを書きたい!

・鄭和の西洋下り
明の永楽帝の時代にインド洋をまたにかけた偉大な航海者鄭和について。
鄭和の話は、とても書きたいけど、まだまだ準備が不足しているような。

・火山小説
雲仙普賢岳で命拾いしたぼくは、ずっとそのことを書かねばと感じています。できれば小説で。

・気象小説
「雲の王」「天空の約束」は続きが書きたい!

・「声のお仕事」の続き。


ノンフィクション系

・「8時間睡眠のウソ」を増補して文庫にしたい。
これは実現します。実現します。

・「ブロンクス動物園(正確にはWCS、野生生物保護協会)の本田公夫さんとの共著。
これも、出します。出します。

・人類学についてのブルーバックスWebの連載を本にしたい。海部陽介さんの監修による豪華企画。そろそろホモ・フロレシエンシス(ホビット)の話に突入しないとけないです。

・野生動物の生息地をがんがん訪ねたい。類人猿からペンギンまで、いや両生・爬虫・魚類まで!

・ドードーについてそろそろまとめたい。
メルマガを始めるモチベーションは、これでした。「編集者は面白い!というのに企画会議を通らない」というのをかなりの回数繰り返し、ええっい!もう自分でやらー!と始めた企画なので。メルマガ由来の書籍としては、最初のものになるのではないかと期待。

・「日本の動物園にできること」を始動したい
今30代前後で、動物園にかかわる仕事をしている人たちの中に、「動物園にできること」を読んでこの道を志したと言ってくれる人たちがいます。ぼくは、「キセキの世代」と呼んでいます。彼ら彼女らに促され、「日本の動物園にできること」を書くべし、ということになっているんですけど、やります。やるけど、今年中に構想が固まればいいなあ。

・色覚をめぐって。
日本における「色覚異常」「色覚障害」の歴史に興味を持っています。実は、「日本人」ほんとどが当事者であるにもかかわらず、色覚の少数派は、えらい逆境に立たされてきました。

・世界天文遺産
世界天文遺産というのが2010年からユネスコと国際天文学会のコラボで始まっているんですけど、それをフォローしたい。

・宇宙生物学 
生き物が好きで宇宙が好きなぼくが、ふと気づいたのは、それらをつなげるのは宇宙生物学だ!という話。宇宙ロケットは、人類が創り出した宇宙樹です。

 

以上、とうてい一年でやりきれる話じゃないけど(すでにある予定で手一杯かもしれないけれど)、気合を入れていきますよ!

よろしくお願い致します!

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2016年回顧・物書きとしての川端裕人の第一大周期が終わったような気がする。

2017-01-06 02:45:58 | 日記

2016年は、わりとよく働いた1年だったような気がします。

メルマガ「川端裕人の秘密基地からハッシン!」は、だんだんスタイルか定まってきて、これまでたまりにたまっていた自分の中の情報をアウトプットする場として確立してきた感があります。本当に、たまりにたまっていた(笑)ものがありまして。

たとえば、今、野生のオランウータンについての連載を書いていますが、これは2010年に、ダナムバレー(ボルネオ島サバ州)での取材なんですよ。2016年末になって、ナショジオWebで久世さんをインタビューすることができたので、それに合わせてメルマガでも特集することにしました。なんと6年越しで、発表の機会を得たというわけです。

ナショジオのインタビュー
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/16/112900019/

メルマガでの連載(を一部、表に出したもの)
http://pret.yakan-hiko.com/2016/12/26/boruneo/

オランウータンの取材はその後もやっていて、スマトラオランウータンや、マレー半島の「オランウータン島」なんかの話もあるので、この後、順次、出していきます。それをいうなら、マウンテンゴリラやチンパンジーも、野生のを見に行っているので、引き続き書いていくことになるでしょう。

トピックは本当に自分の関心に薄く広く広がっていて、まだらにマニアックですけど、どうやらぼくは、地球から宇宙まで「生命」にかかわるものとして把握しているのだと、最近、気づいたところです。

そう、宇宙ロケットは、地球に立つ世界樹、宇宙樹の究極の姿なんだとぼくは思っているわけです。

というところで、紙の本の話を。

「青い海の宇宙港・春夏篇」「青い海の宇宙港・秋冬篇」を早川書房がら上梓しました。
小説デビュー作である「夏のロケット」からずいぶんたちましたが、ぐるりと時機がめぐり、「最初に戻る」みたいなものを描くことになりました。

「夏のロケット」はいまだに、「絵空事」というふうな読まれ方をすることがあるのですが、とっくに現実に追い越されています。2020年代に時代を移した「20年後くらいの夏のロケット」は、種子島の宇宙留学生(作中は、遊学生)たちが主役です。

宇宙ロケットはもはや輸送手段として当たり前で、「その先」に何を送るかが問題になります。作中で、宇宙に送られるものは「究極」なかんじの宇宙機です。野田篤司さんの協力によって、ものすごいものを「リアリティの範囲内」で、宇宙に送り出すことが出来たと思います。

そして、もう一冊。「声のお仕事」を文藝春秋から。

これも思い出深く、思い入れ深い作品になりました。「銀河へキックオフ!!」で知り合った声優さんたちの仕事ぶりや、交流を通じて知り得たもろもろのことをモチベーションにして、「声で世界を創る」仕事を描こうとしました。

これ、「世界を活写する」系統の仕事です。実は、「活写する」というのは、小説を描く時にすごく強い衝動のひとつです。物語を作り込むよりも、その世界のかんじをうつしとることに情熱を傾けてしまうので、最近、流行るようなもんとは違う風合いになってしまうなあと思いつつも、書きたいものがこうなんだから仕方ないですね。それに、うまくハマると、すごく楽しんでくれる人が結構いるわけで、やめられないです。

とはいえ……2016年は、ある意味で、物書きとして川端裕人の第一大周期が終わった、ような気がしています。

ということは、2017年は新たな旅立ちの年ですね!(きっと)
というわけで、次のエントリに続く。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

マナティには口に指がある???(メルマガ引用のサンプル記事)

2017-01-01 02:09:27 | 日記

(写真は許可を得て転載)←みたいなことを入れてください。

「川端裕人の秘密基地からハッシン!」24号 http://yakan-hiko.com/BN5562 に紹介されていたんですが、アマゾンマナティっておもしろいですね! ↑メルマガへのリンクをどこかに入れてくださいね。

口に指みたいなものがついているんですって。
紹介されているマナティの保護センターでは、日本では特定外来生物に指定されていてやっかいもの扱いされているウォーターレタス(ボタンウキクサ)を餌にしていて、その食べ方が独特なんですと。

*********
それを、アマゾンマナティはむしゃむしゃ食べる。本当に文字通り、むしゃむしゃ食べるのである。食べる時の独特の口を動きは、つい魅入られる。頬の両側の感覚毛が密に生えている部分をむにゅーっとのばして、囲みこむような動作をする。これは個体差があって、給餌した2頭のうち、2頭は、とてもこの部分がよく動いた。まるで指のようだった。(川端裕人の秘密基地からハッシン!24号より)
********

↑文章を引用するならこんなかんじで

指ですよ。
たしかに、掲載されている写真をみると(一番上に、許可を得て転載しているやつです)、むにゅーっと指が伸びているような感じがするんです。
太い毛(感覚毛というそうです)が生えている部分が両側にあって、それで囲みこむような動きをすると。

記事によると、まだ、本当に指として使えているふうでもないし、個体差も大きいみたいなんですが、いずれ、マナティがゾウみたいに鼻でものを掴むみたいに進化するってありえるんでしょうか。

そんなことを考えると、ふと楽しくなったのでした。

 

********

(これは、メルマガ「川端裕人の秘密基地からハッシン!」から、購読者が引用する場合のサンプル記事です。メルマガからブログやソーシャルメディアに引用する際のひとつの例として書いてみました。「引用ルール」はこちらを御覧ください

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「川端裕人の秘密基地からハッシン!」からの引用について

2017-01-01 01:45:08 | 日記

メルマガ「秘密基地からハッシン!」の記事を紹介したいがどうすればいいか、という相談を受けます。

もちろんやってくださっていいのですが、メルマガはクローズドな媒体なので、それを元に、外で記事を書こうにも、ちょっとやりにくいようです。

というわけで、そのあたり、見解を示しておきたいと思います。

まず、「夜間飛行」のメルマガは、購読者がメルマガ外への「引用」することを認めています。ぼくも同様です。

なので、購読者は引用してよいです。もちろん、メルマガのアドレスのリンクを張った上でお願いします。

最近は、あちこちで、「引用」をめぐるトラブルがあるので、もうちょっと細かく書いておきますね。

●文の引用

文の「引用」の目安は、ぼくのメルマガ記事を紹介していただくさいに、ご自分で書かれる地の文が「主」で、記事からの引用が「従」であること、です。

「こんなことが書いてあって、特にここがおもしろかったー」とか「この人はこう言っているけど、自分はこう思う」とか、自分の論旨があって、その中で引用を使っていただければいいわけです。

これは、簡単、ですよね? たぶん。

●写真の「引用」

通常の引用ルールでは、ダウンロードしてご自分のブログなりその他のソーシャルメディアに貼り付けるのはNGだと思います。

でも、ぼくのメルマガの場合、写真がやたら多いので、写真なしに記事を書くのは難しいかもしれません。

そこで、これも、購読者については、1記事に1写真、使っていただいてよいことにします。じゃあ、いくつも記事を書けば、全写真使えるのかといえば、それは良識の範囲で。

もうちょっと具体的に言うと、次の条件を満たす場合に、使っていただけるようにしたいとおもいます。

・川端裕人が撮影した(つまり、川端裕人がライツを持っている)写真であること。特に註釈がなにも書いていない写真はそうです。

・また、川端以外の人物が写っているものは避けてください。(たいてい、メルマガに出していいですかと聞いて撮っているので、それより先の使用はまた許可を得ないと)

・NASAのパブリックドメインの写真や、wikiなどから引いたクリエイティヴ・コモンズの写真などを使っていますが、それらを使いたい場合は、ぼくのメルマガから引かず、オリジナルのソースから引いてください。自分がライセンスについて誤解していた場合、「被害」を増やさないため。

・転載した写真には「許可を得て転載」などと表記してください。この「許可」は購読者が、引用記事を書いてくださる時に自動的にあたえる「許可」なので、いちいち聞いてくださらなくて結構です。

 ざっとこんなかんじです。

 運用してみて、不都合があれば、柔軟に変えていきますが、とりあえずのところはこんなかんじで。

 ちょっとイメージが掴みに行くかもしれないので、次のエントリで、サンプル記事を書いてみます

コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加