抱腹絶倒の作品です。どうやって人は生きていくのかも考えさせます。
多佳子(松金よね子)は落ち込んでいます。占いがよくあたるという噂の近隣の八百屋の大将から、今日の深夜12時にあなたは死ぬ、と告げられたのです。冷蔵庫の残り物の野菜を整理するために八宝菜をたくさんつくっています。
友達の真知子(田岡美也子)、邦江(岡本麗)が次々にやってきます。真知子は結婚式で歌うために、昔、歌った替え歌の歌詞がないか、探しにきたのです。邦江はお葬式で着る喪服の調達のためです。3人は若いころからの親友です。たか子が告げられた占いの話を聞いて、友達の2人は笑い飛ばしたり、その八百屋を非難したり。邦江にいたっては、八百屋に怒りのメモを置いてきます(八百屋はお遍路にでかけけて不在だったため)。
多佳子のところに、便利屋(大谷亮介)が来て、ふとん圧縮器を売り込みにきます。この営業マンは、長く苦労し、営業を続けてきたので、口がじょうずで、開放的人柄で、面白いのです。ほかの2人も雰囲気で圧縮機を買ってしまいます。
それはともあれ、多佳子の死の予告時間まであと数時間。問題はどうやって時間を過ごすかです。思いついたのが、若かった頃、3人のあこがれの男性であった人に電話をかけること。会えたらいいな、という期待半分です。電話をかけると出てきた男性は、その息子、芹沢保(本間剛)でした。聞くと彼の父はロサンゼルスに出張で不在とのこと。それなら、こちらに来ないかと、邦江が誘い、約束が成立します。
またもうひとり風采のあがらない男(酒向芳)がやってきました。彼の名前は松原光夫で、宅急便の運転手です。この男も八百屋に明日の12時にあなたは死ぬ、と言われたと落ち込んでいます。
この際、みんなで鍋でも囲んで楽しもうと、女性3人、男性3人、色めきたっています。
途中で、便利屋と松原とのラーメンのブログをめぐる掛け合いは、大いに笑わせてくれました。ふたりはそれぞれラーメン・オタクで、自分が食べたラーメンをブログにUPしていたのです。
そうこうしているうちに、多佳子が告げられた12時がいよいよ近づいてきました。さて、多佳子の人生の結末は・・・。
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