「プロ野球の監督に一番必要なのは、作戦用兵の頭脳なのか、それとも管理能力なのか、あるいは選手と一緒に酒を飲む、仲間意識なのか。こういうものを知りたくて、私は日本中を動き回った。プロ野球創設以来、半世紀を通じて、監督全員にインタビューしたのは私ひとりしかいない。これは私自身、胸の中でひそかに温めている誇りである」(p.4)とあるように、本書はプロ野球の監督経験者全員にインタヴューしたなかで、そのうちの30人を選んで本にしたものです。貴重な記録本です。
わたしが監督としての雄姿を知っているのは、三原脩、鶴岡一人、水原茂、あたりから。川上哲治も、テレビですが見たことがあります。
松木謙治郎、藤村登美男、杉下茂、別当薫、青田昇などは名前しか知りません。
ファンだったのは、中西太、稲尾和久。
監督としての采配が好みだったのは、広岡達郎。小西徳郎は監督というより、名解説者と記憶しています。
野球は筋書きのないドラマです。著者はひとつひとつ瞬間の「運命的な」ものに強い関心を寄せて執筆しています。独特の「近藤節」があります。それがどのようなものかは、言葉では説明しにくいのが残念。
わたしが監督としての雄姿を知っているのは、三原脩、鶴岡一人、水原茂、あたりから。川上哲治も、テレビですが見たことがあります。
松木謙治郎、藤村登美男、杉下茂、別当薫、青田昇などは名前しか知りません。
ファンだったのは、中西太、稲尾和久。
監督としての采配が好みだったのは、広岡達郎。小西徳郎は監督というより、名解説者と記憶しています。
野球は筋書きのないドラマです。著者はひとつひとつ瞬間の「運命的な」ものに強い関心を寄せて執筆しています。独特の「近藤節」があります。それがどのようなものかは、言葉では説明しにくいのが残念。