コローCOROT 光と追憶の変奏曲(国立西洋美術館)
上野の西洋美術館で表記の展覧会が開催されています。8月末までです。
何と言っても「真珠の女」と「青い服の婦人」ですね。もちろんヴィル・タブレーでの風景画には、どれも観ても心がなごみます。また、コローは服装に関心があったらしく、それらを身にまとった人物像の画が数点あり、眼をひきました。
コローは18世紀末に生まれた19世紀の画家です(1796-1875)。織物の取引きを行っていた裕福な家庭に生まれ、早くから画家を心ざしていましたが、父親は反対でした。父親はコローの妹、すなわち娘を亡くしてから、コローの志を受け入れ、彼は画家の道を進みます。
風景画、人物画など、奇をてらうことのない、自然との(人物も[社会的地位など関係なく]自然のままでとの)対話に重きをおき、優れた作品を残しました。
イタリアには3度、赴いています。イタリアのコロシアムの風景などを描いたものもたくさん出品されていました。
古典的なトーンがあるかと思うと、セザンヌのようなタッチがあり、キュビスムにつながる要素ももっているように思いました。単なる風景画家では全くありません。
上野の西洋美術館で表記の展覧会が開催されています。8月末までです。
何と言っても「真珠の女」と「青い服の婦人」ですね。もちろんヴィル・タブレーでの風景画には、どれも観ても心がなごみます。また、コローは服装に関心があったらしく、それらを身にまとった人物像の画が数点あり、眼をひきました。
コローは18世紀末に生まれた19世紀の画家です(1796-1875)。織物の取引きを行っていた裕福な家庭に生まれ、早くから画家を心ざしていましたが、父親は反対でした。父親はコローの妹、すなわち娘を亡くしてから、コローの志を受け入れ、彼は画家の道を進みます。
風景画、人物画など、奇をてらうことのない、自然との(人物も[社会的地位など関係なく]自然のままでとの)対話に重きをおき、優れた作品を残しました。
イタリアには3度、赴いています。イタリアのコロシアムの風景などを描いたものもたくさん出品されていました。
古典的なトーンがあるかと思うと、セザンヌのようなタッチがあり、キュビスムにつながる要素ももっているように思いました。単なる風景画家では全くありません。
今回の展覧会には世界中に散らばっている彼の画があつめられています。日本では、東京の山村美術館、国立西洋美術館、大原美術館、海外ではルーブルはもちろんオルセー、ウフィツイ、他にもナショナル・ギャラリー、モントリオール美術館、ボストン美術館、ピカソ美術館などなどに所蔵されているコローの作品郡です。キュレーターの努力の結晶です。そのことを考えるとキュレーターの人たちには感謝の念で一杯です。