真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

大学進学が全てではない

2024年03月17日 | Weblog
私は団塊世代なのだが、私の世代の女性の大学進学率は5%だった。男性でも50%だった。つまり、女性に教育はいらないし、社会で活躍する女性人材を企業も望んでいないと言う時代だった。

父が娘が浪人して大学に進学すると父の友人に話したら、驚かれたそうだ。両親が大金持ちであっても、社会的地位の高い両親であっても、両親が認めない限り女性は大学進学はできない時代だったし、親の教育に対する考え方が大いに影響するという信念が私にはある。

友人は父親が高校生の時に亡くなった時、母親が片親だと将来苦労するかもしれないので、親ができることは教育だから、教育だけはつけると言って4年生大学に行ったのだと言っていた。

首都圏で暮らしていると、東京の7割進学を見れば、「高校卒業→大学進学」は当たり前のことだ。しかし全国的に見てみると、大学進学者はむしろマイノリティな存在だ。

 地方都市の一部のエリア、もしくは進学校に在籍していると、高校卒業後の進路は大学進学一択で、そして、大学進学後は長期間にわたる就職活動をして、大卒として就職する。

 しかし、地方には二年制の専門学校を出て就職する人も多くいて、美容師や介護士などとして働く場合、大学生のような就活活動をする必要がないケースもあり、高卒での就職の道も拓かれている。大学進学が全てではないという考え方もある。

例えば、鳥取労働局は令和6年3月・新卒(高卒)の求人倍率は2.77倍だから、この倍率から言うと、就職を希望して採用枠からこぼれることはない。

日本には約800の大学があり、近年、大学の中には定員割れし、財政難に陥っている大学もある。だから、日本には大学が多すぎるという意見もあり、また、大学に何となく進学し、大卒枠で就職活動を行う人も多い。

このようなケースでは資格やスキルがなければ、高校生よりも就職活動に苦戦するし、四年制大学で何気なく過ごすよりも、介護、看護などの資格を取得できる短期大学や専門学校などに進学した方が安定した生活を営める可能性もある。 

大学に対する認識は各都道府県によって大きく異なることが分かる。今は大学を出たからといって、希望の仕事に就けるとは限らない。卒業後に自分はどのような道に進み、どのみちで生計を立てていきたいのかを高校生の時にしっかりと考えて進学先を決めるべき時代なんだと思う。

だから、大学進学が全てではないとも言えるが、高校卒業後も、いつからでも勉強したいと思った時に大学に行ける環境がもっとできるといい。なぜなら社会人になってからの方がより専門知識が必要になるから。



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