46歳の女性で最近知り合った人がいるが、この人はすごく他人に対して挑戦的だなと思う言葉や態度がある。だから、人の好き嫌いが激しくて、他人とうまくいかないとすぐに仕事を辞めてしまうという生き方をしてきた人だ。
この人はどうも特殊な家庭で育ったらしく、親の愛情を受けて育っていないで大人になった人のようだ。だからか、地に足がついていない生き方をしてい流ように思うのだ。
自己肯定感が低い人に共通する幼少期の特徴として、親の接し方が子供に否定的だったり、自分が好きなものを否定された、頑張ったことにダメ出しをされるなどの経験をすると、子どもは“畏縮”する。自分の存在が拒絶されたように感じてしまうからだ。
大人に悪気がなくても、子どもは褒められたり認められたりしながら、のびのびと成長したいという欲求を持っているので、うまく意図が伝わらず、拒絶されたと捉えた経験が多いと、“自分はダメな人間なのだ”という思い込みがついてしまい、自己肯定感が育たないまま成長して生きづらさを感じるようになる。
失敗は、誰にとっても気持ちのいいものではない。しかも、幼少期は学校や限られた世界が自分にとっては「世界のすべて」という感覚がある。そんな時に大勢の前で失敗してしまった、笑われたなどの経験があると、“失敗する人間だ、次も失敗したらどうしよう”、“失敗は怖い”という思い込みに縛られる。
人前が怖い、過度に緊張するなど、自己肯定感を上げたくても体の反応がいうことを聞かず、自己肯定感が低いままになりがちだ。
意外に多いのが、養育者自身の自己肯定感も低いパターンだ。家での会話が愚痴や不満、子どもを褒めない、期待を押し付ける。自分の機嫌で言うことが変わるなど。
こういった環境に長くいると、子どもは何が正しくてどうしていいのかが分からず、顔色だけで判断するようになってしまうのは当たり前と言える。そして、心理的安全もないので、自己肯定感も育てられない。