最近の国会議員は不祥事が続き、言い訳ばかりしている印象がある。例えば最近事実上更迭された財務副大臣は、税金の滞納を週刊誌に指摘されると「記事の中身をこれから精査する」ととぼけて時間を稼ぎ、証拠を突きつけられると「私は多忙で関知できなかった」と言い訳して逃れようとしたが、言い訳をすればするほど泥沼にはまり辞任に追い込まれた。
私は悪いことや過ちをしたら、とにかく「謝る」に尽きると思うのだ。言い訳などもってのほかと思っている。部下は上司を選べないが、上司だって部下を選べない。「言い訳ばかりする部下」を持ってしまい、自分自身の評価を落とす上司もいる。
言い訳をすることで 本人はストレスを生むのだが、ストレスをコントロールするため
には「言い訳をしない」がある。
ストレスコントロールの方法としては、1番目は、「自分でコントロールできないことには悩まない」こと。仕事に置き換えると、相手に決定権があり、自分で決められないことで悩むとストレスが増すだけだ。この解決策は、自分でコントロールできることに全力を尽くすこと。
2番目は、「言い訳をしない」。言い訳は、自分を正当化したいという意識が働いているためで、多分に嘘を含んでいることが多い。その時は嘘がばれなくても、深層心理に残るといわれている。だから素直に謝った方がいい。
3番目は、「時には自分を甘やかせる」。多くの仕事を抱え込んで余裕を失っている状態はストレスの原因となるので、時には自分を甘やかすことが大事だ。
「できない理由よりやる方法」があるから、よほどの事情があれば別だが、上司は部下に「できません」と言わせず、やる方法を考えさせるべきだ。 しかし、「できません」を許すと、部下は「やる方法」を考えもせずに、できない言い訳を考えるようになる。それでは会社も部下も成長しないし、言い訳によってストレスをためていくばかりになる。
言い訳をし、それが通っても、ずっとその言い訳を引きずるようになると思うのだ。ならば、潔く謝ったほうがずっと楽に、気持ちよく生きられるはずだ。