一般企業に就職する新卒の社会人が、入社した4月1日から即クラス担任のような責任あるポジションでスタートすることはあり得ない。ただ、今ベテランの先生もそういう感じでやってきているから、誰からも教わっていないから、もうしょうがないので、とみんな手探りで始めるわけだ。
経験の浅い教師が職場の先輩に質問もできず、右往左往している様子は、SNS上でも見て取れる。 だからツッターでも『こういう状況があったときって皆さんどうしてますか?』とつぶやいている教員がいる。そういう場所でしか情報共有できないのが現状なのだ。
教員は、子どもたちから慕われ、敬われ、成長や喜びを身近で感じることができる立派な職業だ。公務員という仕事柄、安定感もあり、教師を目指した人にとっては本来、やりがいの大きな仕事のはずだ。
しかし、実際にその世界に足を踏み入れると、新陳代謝に乏しく、古いやり方が今も至るところに残る教育業界の体質を感じ、失望する。 国が教育に関して変えていこうということを全くしないのも大きな問題だ。
個性を尊重するよりも軍隊を育てるような教育をいまだにやっていて、1クラスの人数だったり、指導のあり方だったり、今本当にいろんな子どもがいるのに、そのやり方を全く変えていない。
抜本的な改革をしない限りはもう学校は変わっていかないな、教育現場は良くならないない。
優秀な人ほど大きな仕事をどんどん任されてしまうのが学校の現場だ。重い仕事を任されても給料は変わらないので、辞めたり、転職する方が多い。このまま働き方改革をしないと、学校がどんどん回らなくなる。負のスパイラルになっている。対策に本腰を入れ、若者にとって魅力あふれる職場作りが期待される。
保護者への対応をはじめ、教員不足解消のためには、取り組むべき課題が山積しているという。教員がもっと働きやすい環境にするにはクラスの人数を減らす、もしくは1クラスの担任の先生を1人ではなく、もう少し増やすとか、本当に根本を変える作業をしない限り、絶対に人は増えない。
研修さえ受けられない先生方が疲弊し、右往左往している様子がわかる。まずは教員になりたいと思える職場作りが最優先だと思う。
以前は尊敬される職業として教員、警察官があったように思う。