『思考は現実化する』のナポレオン・ヒルの未刊の原稿を、デニス・キンブロ氏に後を託された本書は、成功への道筋を極めて解りやすく書いています。
『習慣の力』(デュヒッグ・チャールズ著、渡会圭子訳、講談社+α文庫、本体価格920円)で、「習慣とは自分が選んできたものであり、習慣こそが自分を表す。」とされていました。ここでは、生きている以上は常に行っている「思考」に関して、
「思考は原因であり、人生の状況がその結果である。」
「あなたはあなたの思考の産物である。」
とするように、思考が習慣や行動の基になり、生きる姿は思考あっての物種ですね。その思考ですが、「思考は現実化する」仕組みは、心に望むものをイメージし、そのイメージを無意識の領域に送り込むことで、現実化することになります。「人間の心が考え、信じられることは必ず達成できる」のです。どれほど強くイメージするかが左右します。
とは言え、すべての人が成功していないのはなぜか?このことに明解に答えています。人間は大勢の人と同じにしていれば楽なので、同調する傾向があり、この同調こそが尖がった存在にならない原因です。つまり、「勇気の反意語は臆病ではなく、同調である。」であり、「ほかの誰もがしていることの対極を行え!」とエールを送ってくれています。
我々が生きている以上、「自分という人間の価値を見出すことは、人の義務」ということを胆に銘じたいですね。
『思考は現実化する あきらめなかった人々』(デニス・キンブロ/ナポレオン・ヒル著、田中 孝顕訳、きこ書房、本体価格1,380円
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